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CD WONDER and WONDER (+DVD)【初回限定盤】

WONDER and WONDER (+DVD)【初回限定盤】

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    micarosu  |  静岡県  |  不明  |  2014年12月14日

    言葉が聞こえる。 アルバムを聴いて感じたのはそれだった。 この”言葉が聞こえる”には2つの意味がある。 1つは文字通り”言葉”という単語が多く出てくるということ。 今までは女の子の主人公の感情を描くことが多かったが、今回はその姿はあまりなく、どちからといえばwowakaさん本人の感情を綴っているように見える。 その感情を表すのに”言葉”というわかりやすい言葉が出てきていることで、その意味に自然と耳を傾けてしまう。 これは大きな変化だ。 そしてもう1つは、言葉が聞き取りやすくなっているということだ。 「センスレス・ワンダー」のように高速で畳み掛けてくるような印象が今まで強かったが、今作ではキャッチーなメロディはそのままに、ポップやメロディアスな要素が追加されている楽曲が多い。 「癖」はその典型的な一曲で、ゆったりとしたテンポに叙情的なメロディで聴かせるため、綴られた言葉が耳に残る。 詩に”言葉”という単語も出てくることからも”言葉が聞こえる”曲で、今回の作品の象徴的な一曲になっている。 とはいえアルバムはこういった楽曲だけではなく、「インパーフェクション」や「5カウントハロー」、「NONSENSE」のように高速で展開される楽曲も確かに存在する。 その中に違うアプローチで魅せる楽曲を並べていることで、それぞれの良さを引き立てていることが何より印象的。 ヒトリエというバンドの進化が見えるというだけでなく、ヒトリエの魅力はここまであったのかを改めて感じさせてくれる一枚。 素晴らしい。

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