Waltzes: Lipatti

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  • ★★★★★ 

    かめ  |  東京都  |  不明  |  2011年12月30日

    この歴史的名演がSACDとなって発売されたことを大いに歓迎したい。 音がびしっと引き締まり、本来こうあったはず、という古いLPに近い再現音が得られる。ピアノがではない、音楽が語りかける。至高の演奏。

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  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2011年12月29日

    若くして不治の病でこの世を去らなければならなかった悲劇のピアニストであるディヌ・リパッティであるが、その最大の遺産とも言うべき至高の名演こそは、本盤におさめられたショパンのワルツ集であると考えられるところだ。モノラル録音という音質面でのハンディがあることから、近年ではルイサダなどによる名演の方にどうしても惹かれてしまうところであるが、それでもたまに本盤の演奏を耳にすると、とてつもない感動を覚えるところだ。それは、リパッティの演奏に、ショパンのピアノ曲演奏に必要不可欠の豊かな詩情や独特の洒落た味わいが満ち溢れているからであると言えるところであるが、それだけでなく、楽曲の核心に鋭く切り込んでいくような彫の深さ、そして、何よりも忍び寄る死に必死で贖おうとする緊迫感や気迫が滲み出ているからであると言える。いや、もしかしたら、若くして死地に赴かざるを得なかった薄幸のピアニストであるリパッティの悲劇が我々聴き手の念頭にあるからこそ、余計にリパッティによる本演奏を聴くとそのように感じさせられるのかもしれない。いずれにしても、リパッティによるかかる命がけの渾身の名演は、我々聴き手の肺腑を打つのに十分な底知れぬ迫力を有していると言えるところだ。ワルツ集を番号順に並べて演奏するのではなく、独自の視点に立ってその順番を入れ変えて演奏している点にも、リパッティのショパンのワルツ集に対する深い拘りと愛着を感じることが可能だ。いずれにしても、リパッティによる本ワルツ集の演奏は、あまた存在している様々なピアニストによるショパンのワルツ集の演奏の中でも、別格の深みを湛えた至高の超名演と高く評価したいと考える。もっとも、リパッティによるショパンのワルツ集の演奏は、演奏自体は圧倒的に素晴らしいと言えるが、モノラル録音というハンディもあって、その音質は、前述のように鮮明さにいささか欠ける音質であり、時として音がひずんだり、はたまた団子のような音になるという欠点が散見されたところであった。ところが、今般、ついに待望のSACD化が行われることによって大変驚いた。従来CD盤とは次元が異なる見違えるような、そして1950年のモノラル録音とは到底信じられないような鮮明な音質に生まれ変わった言える。リパッティのピアノタッチが鮮明に再現されるのは殆ど驚異的であり、あらためてSACDの潜在能力の高さを思い知った次第である。いずれにしても、リパッティによる圧倒的な超名演を、SACDによる高音質で味わうことができるのを大いに歓迎したいと考える。

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  • ★★★★☆ 

    一人のクラシックオールドファン  |  芦屋  |  不明  |  2009年03月02日

    1950年セッションでのショパン・ワルツの収録で確か同年ブザンゾンライブ(彼の体力の為最後の一曲は演奏をギブアップしたとの事)でもワルツ集があります。彼が33才で夭折した先入観も多少手伝っての評価は前提ですがその響きは技巧的かつ華々しいものでなく凛としているといったイメージがほぼ当てはまるようです。私自身ショパンワルツはそう熱心に聴く方ではありませんが彼のピアニズムは聴いていて鬱陶しくなく聴き通してしまうのはHMVレビューにもある彼独特の14曲配列なのかもしれません。一応素晴らしいランクとします。

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  • ★★☆☆☆ 

    伊東洋輔  |  神奈川  |  不明  |  2008年08月17日

    多少なりともピアノを弾いた経験の有る人なら、このリパッティに致命的な欠陥があるのにお気づきであろう。肩と肘に余計な力が入りすぎていて、その力みが鍵盤に伝わり、おかげで音楽に余裕と落ち着きが無くなってしまっているのだ。「夭折した天才」等と持て囃されているが、私には過大評価されすぎているように感じられる。

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  • ★★★★★ 

    Giselle  |  Sapporo  |  不明  |  2006年10月24日

    リパッティはショパン独自の「踊らないワルツ」を、こんなにも美しく、気高く、そして洗練された演奏で、聴き手に届けてくれました。私は何度も繰り返しこの演奏を聴きました。彼の豊かな感情がそのまま音楽にのって響き、心を強烈に揺さぶります。私は幾度となく涙しました。珠玉の録音です。

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  • ★★★★☆ 

    Pianist  |  Tokyo  |  不明  |  2006年08月15日

    ブザンソン告別公演とは別物のスタジオ録音盤。ピアノ演奏史に残すべき至芸であるのは間違いない。各ワルツの歌い分けも見事だし、とにかく黒光りするようなピアノの音が美しい。ホロヴィッツよりは質素な感覚だが、どの様なタッチでこの様な音が出せたのだろうか。M.タリアフェロが日本人留学生にこの一枚を「もっとも美しいショパン音楽の再現のひとつ」と推奨した。ARTの新マスタリングは… 気のせいかもしれないが、以前から持っている仏パテのレファレンス盤の方が(ごく僅かながら)よりクリアなように思われた。

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