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モーツァルト(1756-1791)

DVD 『ドン・ジョヴァンニ』全曲 ヒンメルマン演出、ヘンゲルブロック&バルタザール=ノイマン・アンサンブル、シュロット、ネトレプコ、他(2013ステレオ)(2DVD)

『ドン・ジョヴァンニ』全曲 ヒンメルマン演出、ヘンゲルブロック&バルタザール=ノイマン・アンサンブル、シュロット、ネトレプコ、他(2013ステレオ)(2DVD)

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    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  2015年01月19日

    演出はなかなか秀逸。映像投影を全く使わず、最小限の装置と星空を散りばめた前面扉の開閉だけで手際よく見せるが、型通りではない一味違った趣向があちこちにある。もちろん人物の服装は現代のもので、ドンナ・アンナは婚約者は押さえておきたいが、ドン・ジョヴァンニとはしっかり「お楽しみ」してしまうし、ツェルリーナも純朴な田舎娘ではなく、もう少しヤンキーな姐ちゃんになっている。第2幕のセレナードの場で、天井から垂らされたシーツを伝ってエルヴィーラのメイドが降りてくるというアクロバットがほぼ唯一の派手な見せ場。地獄落ちの場も地味ながらしっかり作られていて、舞台に置かれた石像たちはこの伏線だったのかと合点がいく。 スター揃いの歌手陣だが、まずシュロットの主役が魅力的。今どきこんなスーパースター型ドン・ジョヴァンニをやって、サマになるのは彼ぐらいだろう。ネトレプコにとってドンナ・アンナは既に手に入った役。堂々たる安定感だが、女声陣の中で最も目立つのは、実はエルンマン。シリアスかつ滑稽、かなりパロディの気味を漂わせつつ、狂気さえ垣間見せる役作りで、見事に主役の対抗軸になっている。完全なプラハ版なので第2幕のアリアがないのが惜しいほどだ。画像つきカタログの収集に余念のないカメラ小僧のピサローニも相変わらずの芸達者。カストロノーヴォの繊細さも出色だ。ヘンゲルブロックの指揮がまた実に素晴らしい。そんなにピリオド臭を前面には出さないが、緩急自在の指揮で、抱腹絶倒の場面が一瞬にして修羅場に変ずるこの難しいオペラを鮮やかに仕切ってみせる。コンティヌオのフォルテピアノはかなり雄弁、歌手たちも随時、即興的なカデンツァを加えるというスタイルの演奏だ。

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