カンタータ集第2集〜第22、34、60番 ルドルフ・ルッツ&バッハ財団管弦楽団
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mimi | 兵庫県 | 不明 | 2018年05月13日
Rudolf Lutz/J.S.Bach-Stiftung St. Gallenのカンタータ第2集で、非常に高い演奏能力を有するピリオド集団と独唱、合唱によって、精緻でかつ現代的な推進力に富んだ、好演奏と思います。第22番はJ.S.Bachにとって、ライプツィヒのカントル就任試験の課題曲ですが、同じ課題曲の第23番と比較しても、決して目立つ曲ではありません。R.Lutzはどちかと言えば地味なこの作品を、生命観に溢れたリズムとテンポ、ひきしまった表現で、鮮やかで美しい演奏に生まれ変わらせます。個人的にはこの曲は、Leusing盤などにみる、あくまでしみじみとした演奏が合うように思うのですが、R.Lutzのこの表現も決して悪くなく、何より演奏が見事。第60番、第34番は華やかな有名曲に属すると思われますが、特にJ.S.Bachライプツィヒ時代の最後期の34番は、R.Lutzの演奏に時にみるやや過激に傾くまでの劇性が現れており、曲全体がまるで沸騰するような生命観を湛えています。この最後期の傑作において、ここまでの(やや)外面的な劇性が必要か、少し疑問も無くはありませんが、これも少なくとも演奏の見事さにおいては現在のカンタータ全集(プロジェクト)の中でトップクラスであることは間違いありません。価格は決して安くありませんが、Bachファンなら一度耳にされていい、カンタータ全集プロジェクトとではないでしょうか。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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