マーラー(1860-1911)

CD Sym.9: Boulez / Cso

Sym.9: Boulez / Cso

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  • ★★★☆☆ 

    いやみなぶらいあん  |  神奈川県  |  不明  |  2017年10月01日

    作曲家で現代音楽は勿論シェーンベルクやドビュッシーなどに素晴らしい演奏を聴かせる彼のこと、マーラーも期待をして聴いたのだが、その表現は想像通りだった。第1楽章からフレーズの重なりや逆に各パートの分離独立性、そしてハーモニーやパースペクティブは精妙ではあるが、かつての様な尖った前衛的にはならずに表現は円熟し柔らかなトーンと共に安心してじっくりと聴かせる様になっている。全体的な解釈や表現には文句の付けようがないが、告別のアダージョである最終楽章だけはやはり幾分かの不満が残った。出だし主題の弾き方や対位法的な描出、そして展開部へと至る構成など は他に類を見ない表現だしテンポが速いのはいいのだが、どうしても聴き終わり感情的に(情緒的に)訴えて来るものが弱い。クールで洗練された分析的な表現が特徴の指揮者なのであまりそこら辺を言っても仕方がないのだが、一連のDGへのバルトークやラヴェル、ドビュッシーは同様な表現でも、より集中し凝縮した完成度とエネルギー(パッション)を感じたので、曲との相性なのか。オケは相変わらず素晴らしく上手い。

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  • ★★★★☆ 

    klemperer fan  |  北海道  |  不明  |  2011年10月04日

    Boulezは他のマーラーもシカゴと録音すべきだったのではないだろうか? マーラーの交響曲に何を求めるかにもよるが、80年代から90年代にかけてブームとなった演奏形態は概ね濃厚でドラマティックな演奏であると思われる。 しかし、Boulezはあえてそれらの猥雑さに背を向けてマーラー自身に内包していた音楽理論を再現しているともいえる。 それはまるでマーラーの交響曲の中から対位法と和声学を浮き彫りにしようとするバッハ的な回帰にも似たアプローチである。 このような明快な解釈にはシカゴのような透明感のあるオケが合っていると感じる。 Boulezももう少しオケや演奏する楽曲を選別すべきであったと思う。 と言うわけでこの第9番については★4つ!

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  • ★★★☆☆ 

    影の王子  |  大阪府  |  不明  |  2011年06月27日

    カラヤン・バーンスタインの逝去後、DGがスター指揮者として担ぎ上げたのがブーレーズ。マーラーは第1弾の第6が指揮者とウィーン・フィルとの相互補完がうまく生きた演奏となった。この録音が出たころ、ブーレーズは「マーラーは全集にならない」とキッパリ発言していたはずなのだが…彼の美意識からは到底指揮しないと思われた第8や第2(ちょうど、作曲家の指揮をドビュッシーたちが退席したかのように)まで録音したのは、心境の変化か?DGのゴリ押しか?ブーレーズのDG録音ではバルトークなどでシカゴ響が多く起用されていた。この第9もシカゴだが、指揮者とオケの意思疎通がうまくいっていない気がする。緊張感が不足している。尻上がりに良くなっていくが、第1楽章が良くないので、第9としては厳しい結果になった。

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  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2011年06月05日

    ブーレーズはDGに相当に長い年数をかけてマーラーの交響曲全集を録音したが、本盤におさめられたマーラーの第9は、その最初期の録音である。演奏は、あらゆる意味でバーンスタインやテンシュテットなどによる濃厚でドラマティックな演奏とは対極にある純音楽的なものと言えるだろう。ブーレーズは、特に1970年代までは、聴き手の度肝を抜くような前衛的なアプローチによる怪演を行っていた。ところが、1990年代にも入ってDGに様々な演奏を録音するようになった頃には、すっかりと好々爺になり、かつての前衛的なアプローチは影を潜めてしまった。もっとも、必ずしもノーマルな演奏をするようになったわけではなく、そこはブーレーズであり、むしろスコアを徹底的に分析し、スコアに記されたすべての音符を完璧に音化するように腐心しているようにさえ感じられるようになった。もちろん、スコアの音符の背後にあるものまでを徹底的に追及した上での演奏であることから、単にスコアの音符のうわべだけを音化しただけの薄味の演奏にはいささかも陥っておらず、常に内容の濃さ、音楽性の豊かさを感じさせてくれるのが、近年のブーレーズの演奏の素晴らしさと言えるだろう。本演奏においても、そうした近年のブーレーズのアプローチに沿ったものとなっており、複雑なスコアで知られるマーラーの第9を明晰に紐解き、すべての楽想を明瞭に浮かび上がらせるようにつとめているように感じられる。それ故に、他の演奏では殆ど聴き取ることが困難な旋律や音型を聴くことができるのも、本演奏の大きな特徴と言えるだろう。さらに、ブーレーズの楽曲への徹底した分析は、マーラーが同曲に込めた死への恐怖や生への妄執と憧憬にまで及んでおり、演奏の表層においてはスコアの忠実な音化であっても、その各音型の中に、かかる楽曲の心眼に鋭く切り込んでいくような奥行きの深さを感じることが可能であると言える。これは、ブーレーズが晩年に至って漸く可能となった円熟の至芸とも言えるだろう。いずれにしても本演奏は、バーンスタイン&COAによる名演(1985年)とあらゆる意味で対極にあるとともに、カラヤン&ベルリン・フィル(1982年)の名演から一切の耽美的な要素を拭い去った、徹底して純音楽的に特化された名演と評価したい。このようなブーレーズの徹底した純音楽的なアプローチに対して、最高のパフォーマンスで応えたシカゴ交響楽団の卓越した演奏にも大きな拍手を送りたい。録音は、本盤でも十分に満足できる音質ではあるが、先日発売されたSHM−CD盤は、若干ではあるが音質に鮮明さが増すとともに、音場が広がることになった。いまだ未購入の方で、ブーレーズによるこのような純音楽的な名演をよりよい音質で味わいたいという方には、是非ともSHM−CD盤の方の購入をお奨めしておきたい。

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  • ★★☆☆☆ 

    アッキ  |  茨城県  |  不明  |  2009年05月19日

    ブーレーズのマーラー第9.1楽章鮮明で爽快感 2楽章は遊園地 3楽章 技法の見せ所 4楽章 ? 美しいが黄泉の世界が見えない。 果たしてこれはマーラーの第9なのだろうか と不思議な気持ちになりました。

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  • ★★★★★ 

    candi  |  金沢市  |  不明  |  2009年03月31日

    マラ9を聞いて響きと旋律の交錯により初めて感動した。ただ、きれいなだけでなく、シカゴ交響楽団が指揮者を尊敬し、集中して最高の力で演奏していると感じられる。弦も管もアンサンブルがきわめて精密なのにも関わらず、機械的ではなく、盛り上がる部分では一糸乱れぬ演奏で極めて奥深いシカゴならではの青白い炎を発するような音が出ており絶頂期のベルリンフィルにも勝るとも劣らないオーケストラだと認識させられる。20世紀の大音楽家たち(シェーンベルク等)につながる道がはっきり見え、そういった面からもさらに感動させられる演奏。

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  • ★★★★☆ 

    恐怖のタヌキ野郎  |  地球  |  不明  |  2008年02月21日

     久しぶりに聴いて感動しました。ブーレーズのマーラー、どれもレベルが高いものの、このシカゴを指揮しての9番、シカゴも、ショルティが指揮するとシュワルツェネッガー的なマッチョさが鼻につくものの、ブーレーズだとなかやまきんに君のレベルでしなやかであり、静かに消える雰囲気は最高です。今のブーレーズの指揮でこの曲を聴いてみたいです。

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  • ★★★★★ 

    とら  |  とうほく  |  不明  |  2008年02月08日

    全く期待していなかったが、ブラボー!!私もブーレーズ自身と同じ?!で全集を集める気がなかったが、8番が良かったので、不足分を買い足したが、これも良かった。ブーレーズにしては、ブラスの響きも豊満で、これはCSOだからの技か・・・!

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  • ★★★★☆ 

    KS  |  兵庫  |  不明  |  2007年03月03日

    マーラーが自分の死を意識しながら書いたという「白鳥の歌」を、ブーレーズは虚飾を廃しレントゲンのような語法で容赦なく演奏する。楽譜に書かれたままの演奏を期待するなら、やはりブーレーズだ。

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  • ★★★★☆ 

    KS  |  兵庫  |  不明  |  2007年03月01日

    マーラーが自分の死を意識しながら書いたという「白鳥の歌」を、ブーレーズは虚飾を廃しレントゲンのような語法で容赦なく演奏する。楽譜に書かれたままの演奏を期待するなら、やはりブーレーズだ。

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  • ★★★★★ 

    ラジオデイズ  |  九島  |  不明  |  2007年01月05日

    もしブーレーズが今でも以前のような表層をキチキチに締め上げる表現法を取るならば、メジャーの思惑と合致し、スター指揮者になっていただろう。彼は避けている。表層に溺れ、通俗化した音楽に、厳しい視点を向けているようにすら思える。事実最近の現代音楽の演奏家達は、表層のデコレーション化を避け、作曲家の語法を聴かせようとする。ブーレースはこの曲を二重主題の二重変奏曲のように演奏する。表層は徹底的に整理されている。CSOの響きもプラスに作用している。静かに深くこの交響曲の仕組みを考察したい人にお薦め。水準は極めて高い。

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  • ★★★★☆ 

    ハンス  |  世田谷  |  不明  |  2005年11月17日

    名演とはいえ、アバド/BPOにはやや息苦しさを感じますが、このディスクはオケがシカゴ響であることからも颯爽とした好感を持ちました。私は全くブーレーズ氏のアプローチというものに通じていませんが、先入観を持たなかったのが良かったのかもしれません。良い意味でも悪い意味でも灰汁の無い演奏ですが、サードチョイス辺りに丁度良いと思います。優秀録音。

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  • ★★★★☆ 

    un portrait de PB  |  東京都  |  不明  |  2005年07月01日

    この演奏は、他の交響曲の録音と同じく、聴くと大変色々な発見があり、またそれが可能なだけの精密さを持った演奏だ。強いて不満を述べるなら、両端楽章の最も革新的ないくつかの部分が、演奏の技術的洗練にも係らず、やや図式的に響くことだろうか。終楽章における主題労作と音楽的時間の不安定化の密な関係はブーレーズが指摘した通りだが、個人的には、それを初めて「耳で」理解させてくれたのはかつてのBBC響との演奏だった。そこにあった衝撃的な感覚が、この録音ではもはや聴かれない。そればかりを追い求めるのは虚しいかもしれないが。

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  • ★★★★☆ 

    馬  |  水沢  |  不明  |  2004年10月07日

    この9番の解釈は非常に難しいと思います。全楽章を通し、自身の死というものとどのように向きあっていくかという事がテーマになっているわけですが、それが上手く表現されているかどうかという点からするとブーレーズのこの演奏はちょっと駄目かなという印象でした。でも単純に演奏という点ではこのシカゴ交響楽団を上手くコントロールしており成功していると思います。

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