Denny Zeitlin

CD Stairway To The Stars

Stairway To The Stars

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    hiro  |  愛知県  |  不明  |  2014年07月23日

    大人による大人のためのライブアルバム。 Denny Zeitlinは、1938年米国シカゴ生まれのピアニスト。そして、精神医学の教授でもあるというインテリです。 経歴が示す通り、知的な演奏が魅力のようで、1964年から最近まで、リーダー作だけでも20以上のアルバムを発表してきました。 この「Stairway To The Stars」は、2001年にカリフォルニアのカルバーシティで録音された、トリオによるライブアルバムです。 バックを務めるのは、Buster Williams (b) とMatt Wilson (ds)。演奏されている曲は、観客を意識してか、スタンダードが中心となっています。 1曲目「There Will Never Be Another You(Harry Warren )」から、リリカルで知的なピアノの響きに耳が引き寄せられます。軽いスイング感を伴い、曲はライブならではの盛り上がりを。終盤では、Chet Bakerの歌唱で聞き覚えのある愛らしいテーマが再び登場します。 2曲目「You Don’t Know What Love Is(Gene DePaul) 」も、良く知られたテーマを軸に、3者が対等に語り合うかのような演奏を聴かせてくれます。特に、Williamsのベースは雄弁。 メランコリックな想いが去来する3曲目の「I Could Have Told You(James Van Heusen)」。この辺りがZeitlinの真骨頂でしょうか? 4曲目「Oleo(Sonny Rollins)」は、一転して躍動感のある演奏を展開。3人の快調さが伝わってきます。短いアクセントの役目を果たしている曲だと思います。 5曲目「Stairway to the Stars(Matty Malneck / Frank Signorelli)」は、ピアノの鍵盤が階段のように星空へと続いてゆくジャケット通りのロマンチックな曲。 6曲目「I’ll Take Romance(Ben Oakland)」も、しっとり感満載の曲で、観客は息を凝らして聴きほれているかのようです。 7曲目「Bass Prelude to Deluge」は、Williamsのオリジナルで、2分程度のベースソロ。次の前奏曲でしょうか? 続く「Deluge(Wayne Shorter)」は、そのWilliamsのどっしりした4ビートに支えられた曲。3人の対話には、スリル感も滲んで、このステージ最大の盛り上がりを聴かせてくれます。ベースソロには遊び心も感じられます。そして、リリカルな響きを添えて曲を終わらせるところもZeitlinらしいと思います。 9曲目「Spring Is Here(Richard Rodgers)」は、親しみのあるメロディーをしっとりとピアノが歌います。 このアルバム、4曲目を除いては、ほぼこのしっとり系が基調となっており、客席も大人が占めていたのではと(拍手の雰囲気からも)想像できます。 ラストの「Out for a Stroll」は、Zeitlinのオリジナル。ミディアムテンポで軽めの演奏です。粋なセンスが漂うのも、Williamsの絶妙なベースプレイあってこそか?

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