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ヴェルディ(1813-1901)

Blu-ray Disc 『オテロ』全曲 ミケーリ演出、チョン・ミョンフン&フェニーチェ歌劇場、クンデ、レミージョ、他(2013 ステレオ)

『オテロ』全曲 ミケーリ演出、チョン・ミョンフン&フェニーチェ歌劇場、クンデ、レミージョ、他(2013 ステレオ)

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    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  2014年08月13日

    場面転換のできない野外での上演ではあるが、演出は昨年の来日公演で観られたステージ用のものと基本的には一緒。大々的に映像の投影を使うほか、基本的にはリアルに作っているが、最後にはなかなか大胆な読み替えもある。イタリア・オペラ界でもこういう演出が受け入れられているというのは興味深い。最後については、露骨なネタバレは避けたいが、簡単に言えばコンヴィチュニー演出『トリスタンとイゾルデ』と同じ。これでは悲劇にならないし、そういうつもりで作曲しているヴェルディの音楽と合わないけど、個人的には大いに面白い。 クンデの題名役は、不器用な猪突猛進型のデル・モナコとも、手練手管でキャラクターを作ってゆくドミンゴとも違う、魅力的なオテロ。まさしくベル・カント、声の美しさそのものでストレートに勝負するが、それがこの役に合っている。ただし、響きが拡散してしまいがちな野外なので、心持ち彼の良さが殺されてしまっている感もある。レミージョも軽めの声のソプラノなので、もし相手役がアントネンコだったら全く合わないが、うまく全体のコンセプトにはまっている。それに、こういう映像作品ではやはり美人は得だ。ヤーゴは現在のオペラ界ではやはりガッロにならざるをえないのだろうけど、「小物」感は払拭しがたい。少なくとも舞台全体を彼が支配しているという感じではないが、この人物のバランスはこのぐらいで丁度いいという人もいるだろう。バスティーユ歌劇場時代の鮮烈な録音が忘れがたいチョン・ミョンフンの指揮、今回はあまりマッシヴな力で押すことは避けて、むしろ繊細さ、緻密さを重視している。歌手陣やオーケストラの質を考慮した結果のアプローチだろう。

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