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ヴェルディ(1813-1901)

Blu-ray Disc 『ドン・カルロ』全曲 P.シュタイン演出、パッパーノ&ウィーン・フィル、カウフマン、ハルテロス、他(2013 ステレオ)

『ドン・カルロ』全曲 P.シュタイン演出、パッパーノ&ウィーン・フィル、カウフマン、ハルテロス、他(2013 ステレオ)

商品ユーザレビュー

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    天然芝  |  秋田県  |  不明  |  2014年06月22日

    商品レビューにもある通り、これでもかと非イタリア系の重量級キャストで固められているけれども「トロヴァトーレ」や「リゴレット」ならともかく「ドン・カルロ」という作品は、こうした非ラテン系の方向性を許容できるのではないかと思う。 カウフマンは生理的にダメな人は、おそらく受け付けないのだろうけれども、私の耳がカウフマンに慣れたのか、カウフマンのヴェルディがこなれてきたのか、はたまたドン・カルロという役柄特有のものなのか、歌唱に違和感を感じることは無かったし、繊細さや神経質さを巧みに表現した好演だと思う。 ハルテロスはカウフマン同様に見栄えもよく、暗めの強い声でエボリや国王との対決でも一歩も引かず、ハンプソンも歌唱については相当違和感があるはずなのだが、やはりルックスと芝居の良さで存在感を示している。サルミネンは大審問官ならまだしも、フィリッポには歳を取りすぎとは思うし、全盛期の重戦車みたいな迫力こそ無くなったが大ベテランらしさを出している。セメンチェクのエボリも好演だけれども周囲を重い声の人で固められた分、少し印象が薄くなったかもしれない。 パッパーノは普段コヴェントガーデンで聞かせる、軽妙で快活な音楽とは違って重心の相当に低い重厚なものに聞こえる。それでいながら重苦しい「ドン・カルロ」の、しかも多分に冗長な五幕版を全くダレることなく聞かせる手腕はさすが当代一のヴェルディ指揮者と言いたい。 P・シュタイン演出は大道具をあまり用いず抽象的なものにしながら、歌手にはかなり細かい演技を要求しているようで、妙な読み替えも無く個々の人物の性格表現などがわかりやすいのが好ましいと思う。

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    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  2014年06月06日

    演出は全くの正攻法ながら、たとえば火刑の場(HMVレビューの写真)なども場面の作り方、群衆の動かし方が非常にうまい。演出家としては頭の痛い幕切れも、それなりに納得のいく終わり方。きわめてシリアスな作りで、ヴェルディというよりも、むしろシラーの原作戯曲に近い雰囲気を漂わせる重厚な舞台だ。歌手陣も超強力。お坊っちゃまゆえ軽挙妄動型の王子様はカウフマン向きではなかろうと思っていたが、観てみて納得。少なくともこのプロダクションの重い空気には合っている。あれよあれよという間に大プリマドンナになってしまったハルテロスも素晴らしい。ピアニッシモのまま続く終幕の二重唱などは息をのむ美しさだ。ハンプソンは相変わらずのハマリ役。17年前の仏語版と比べても、まだあまり年齢を感じさせない。サルミネンはさすがに声の方は衰えを隠せないが、見た目としては確かにこのぐらいの歳の方が説得力が感じられるし、貫祿はさすがだ。(コヴェントガーデン版と同じ)ハルヴァーソン、ロイドに至るまで、全く隙のないキャスティング。これでエボリがヴァルトラウト・マイアー(さすがにもう無理か)もしくはナディア・ミヒャエルだったら最高なのだが、さすがにそれは無いものねだりか。 唯一のイタリア人であるパッパーノの指揮も素晴らしい。仏語版を含めて三度目の今回の指揮が最も積極的で、「攻め」の姿勢が感じられるのは、オケがウィーン・フィルであるせいだろう。

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    オペラかじり虫  |  兵庫県  |  不明  |  2014年03月03日

    今日一番の原曲が盛り沢山に楽しめるイタリア語の5幕版。歌手は確信犯的な非イタリア系の勢揃い。演出が当たり前すぎて物足りぬなどと無いものねだりのあるもの貶し評論家がいますが、そんな妄言は聞き流しましょう。何より、先王に良く似た僧の実在をカルロが知る、という伏線のアイデアが、大詰めに効果的に繋がります。これからこのオペラを楽しみたいという方はぜひ一度ご覧あれ。

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