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ベートーヴェン(1770-1827)

CD ピアノ三重奏曲第7番『大公』、第6番 イザベル・ファウスト、ジャン=ギアン・ケラス、アレクサンドル・メルニコフ

ピアノ三重奏曲第7番『大公』、第6番 イザベル・ファウスト、ジャン=ギアン・ケラス、アレクサンドル・メルニコフ

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    mari夫  |  東京都  |  不明  |  2017年10月19日

    下の方達のレビューは意見が分かれていますね。私は肯定派でした。それも無条件の。実はファウストのファンで、彼女目当てで買ったのですが、前面に出ているというよりも、むしろ陰に回った時が素晴らしい。隙のない「室内楽」をしていますが、それは彼女の音楽的知性なのでは?トリオをリードしているのはピアノフォルテのメルニコフ(メーリニコフというのがより正しいロシア語表記みたいですが)。リズムの生きているところ(それなしだとペダルの効果でスケールを上げる現代ピアノに太刀打ち出来ない)、音楽的感興が飛翔していくところが素晴らしい。昔チェロ・ソナタでロストロポーヴィッチをリードしたリヒテルを思い起こしました。またケラスも実に雄弁で全体のスケールを挙げています。ヴェス・ビルスマ・インマゼールのトリオは「幽霊」が素晴らしかったけれどもこの「大公」はやや物足らなかったので、その不満を一掃してくれた演奏です。とりわけ後半の二楽章が目ざましい出来。6番の方ももちろん名演。

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    EIHIKO  |  埼玉県  |  不明  |  2015年04月23日

    これは現代ピアノではない、いわゆる古楽器であるピアノフォルテによる演奏で、奏法も、弦楽器がビブラートを抑えた古楽的な傾向が強い演奏です。正直、古楽奏法は鮮烈で好きなのですが、ピアノフォルテのどことなく軽く冴えないごろんごろんという響きは好きではありませんでした。大公も、ビルスマが牽引するインマゼールのCDをときどき聴きますが、ピアノの響きは現代ピアノの音色がいいといつも感じていました。しかも、インマゼールと聞くと、古楽奏法の達人の一人といわれている印象で、その人の演奏をもってしても、聴き足りない印象があり、古楽器ピアノフォルテの限界なのだろうと思っていました。 ところがです。 このCDのピアノフォルテ奏者メルニコフの演奏、想像を絶して繊細さもダイナミズムも存分にあり、表現の幅が広いことひろいこと。あっと驚く美しさと力強さが鮮烈に織り込まれ、ヴァイオリンとチェロの横のビブラートの少ない和音の線に縦に幾重にも食い込んできます。その織り目の繊細で美しいことこのうえありません。ものすごく豊かな充実した響きが無限の陰影をともなって続いてゆきます。リズムの切れも抜群。ファウストのヴァイオリンも、ケラスのチェロも、時に大河のようにたっぷりと鳴りきり、時にせせらぎのようにきらびやかにころがり、息をのむほどの静まりもかいま見せます。 こんな充実した豊かなベートーベンのトリオの演奏があったでしょうか。ビルスマやインマゼールの演奏が、平板に聴こえてしまうほど、このCDの演奏は表現力において群を抜いています。何よりもこの演奏を成功させているのは、メルニコフのピアノフォルテの飛び抜けた表現力です。その迫力に追従するかのように、弦がたゆたゆと、あるいは厳しく隙間をうめてゆきます。これは、奇蹟的名演です。

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    うーつん  |  東京都  |  不明  |  2015年01月05日

     三つ巴の豊かな室内楽を期待して購入。だが、なにか物足りなかった。有名な「大公」トリオ、冒頭のピアノの出だしが抑え気味というか雄大な世界へ羽ばたこうとするような気迫を感じることができなかった。徐々に広がってくるのだが、ベートーヴェンのこの曲はアタマから広がりが感じられないといまいち納得できないというのが私の考え。    私が聴いてきた同曲のCDは、コルトー・カザルス・ティボー、インマゼール・ビルスマ・ベス、プレヴィン・シフ・ムローヴァの各トリオ。どれもはじめのピアノが大きく音楽を広げて、これを弦楽器がさらに高めていくような感覚があった。それがどうにもメルニコフから感じられなかった。 もう少し聴いていけばちがうのだろう、どうも数回聴いた時点では・・・。「親密な室内楽」というより「緊密な室内楽」と感じた。  レビューの参考になるかは分からないが、ビシッときまったピアノ・トリオを聴きたいならおすすめできる。ベートーヴェンの「大公」トリオを期待したい向きには試聴(できれば)してから決めてみてほしいです。

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