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チャイコフスキー(1840-1893)

SACD ピアノ協奏曲第1番、第2番 マツーエフ、ゲルギエフ&マリインスキー歌劇場管

ピアノ協奏曲第1番、第2番 マツーエフ、ゲルギエフ&マリインスキー歌劇場管

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  • ★★★★★ 

    あぶらげ  |  東京都  |  不明  |  2022年04月17日

    強烈なタッチと繊細な技巧を併せ持つ名演です。凡演というレビューがありますが、アルゲリッチやガヴリーロフ、古くはホロヴィッツの演奏と比較しても素晴らしいと感じます。特に私の好きな3楽章など、最後は怒涛のフィナーレで感動と興奮に満たされながら聴き終えることができます。是非SACDの魅力を引き出せる再生環境でお楽しみください

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  • ★★★★★ 

    Abbadian  |  東京都  |  不明  |  2014年02月24日

    HMVレビューに書かれているとおりの,実に見事な演奏である。特に第1番は,私が40年以上前から聴き続けている「愛聴曲」であるが,マツーエフの演奏は,子供の頃からの私の理想の演奏像に極めて近いものである。久し振りに聴く序奏の,見事な重量感を伴った和音連打(この肉厚でソリッドな音は,現役の他のピアニストからは聞けないものだ),リズム感の良さ(3拍子の第3音を決して急がないのがいい。ここを早めに突っ込んでしまうピアニストが多いこと!)は「そうそう,これこれ!」と膝を叩いてしまう快演である。全曲に亘って,圧倒的テクニックで余裕を持って弾かれたマツーエフのソロは,どんなにスリリングでも危うさが皆無で,アンサンブル的にも極めて優れたものである。ペダルを控え目にして,細部まで弾き飛ばすことなく粒立ち良く弾かれているマツーエフのソロは混濁がなく,弦のテヌートを十分に活かしたバックに乗りつつ,それと見事な対照をなす。フィナーレ終結部はその最上の例であろう。(「弾き飛ばし」の多いベレゾフスキーには,マツーエフを見習って欲しいものだ。)第2番は,音楽的には第1番より劣ると思うが,マツーエフの充実したバランスのいいタッチから生まれる第1楽章第1主題の和声の動きは,初めて聴くような新鮮さを覚えさせる。第2番の特徴でもあるオケのソロ楽器との絡みも極上で,「この曲はこんな魅力的な曲だったんだ。」と再認識した次第。第2楽章は正に極上の室内楽だ。フィナーレの圧倒的高揚は言わずもがな。しかし無闇な「爆演」とは一線を画した節度のある締め括りである。ゲルギエフとマリインスキーのバックは,彼らのシンフォニック・レパートリーの演奏時にしばしば感じる,「やる気のなさ」「ルイーティン」感がなく,飽くまでコノンチェルトのバックであることを意識してソロを引き立てることを忘れず,オケのみの部分では十分に歌わせ,必要とあらば「爆演」になる直前まで盛り上げるなど,その味付けは心憎い限り。ソロ共々アンサンブルに対する心配りもしっかりなされており,ここには「オペラ指揮者ゲルギエフ」の経験が活かされていると評価したい。なお,SACDによる発売は有難く,マツーエフの強烈なタッチ,オケのダイナミック・レンジとも天井感なく味わえる。廉価でもあり,お勧めである。

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