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ブラームス(1833-1897)

CD 鍵盤楽器のための作品全集 ウゴルスキー、ケンプ、ほか(9CD)

鍵盤楽器のための作品全集 ウゴルスキー、ケンプ、ほか(9CD)

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    ウォーターフィールド  |  愛知県  |  不明  |  2015年08月19日

    ブラームスのピアノ曲全集CD9枚組。どの曲も、旋律が斬新で、聴いていて心地が良い。クラシック音楽が混沌として不毛の時代に生きたブラームス(1833年〜1897年)。同時代のリスト(1811年〜1886年)とは作風を全く異にする。試行錯誤のブラームスの音楽はクラシック音楽の頂点を極めた。古典派にはない物、ロマン派にはない物、印象派にはない物、がブラームスにある。ここに収められたピアノ曲も例外ではない。ピアノ曲が最高に聴こえて来る。モーツァルトの天空から舞い降りてくる神々しい例えようがない美しいメロディーにはとても及ばないけど。室内楽もヴァイオリン・ソナタ、ピアノ3重奏曲、ピアノ4重奏曲、弦楽四重奏曲、弦楽5重奏曲などなど色々ある。地味で渋い音楽である。その音楽の良さが、私の年齢だと、良く理解できる。素晴らしい出来だ。私の宝物だ。話は戻って、ピアノ・ソロ曲に限ると、無駄に力まない、無駄に演奏技巧に走らない、格好の悪い旋律をはさまない、こんなに素晴らしいピアノ曲を、かつて誰が作曲なし得ただろうか?ブラームスのピアノ曲はショパンを超えた。ショパンには格好悪い旋律が随所に見受けられる。「ピアノの詩人」なんて良い風に言われているけど、音楽性がブラームスよりずっと劣る。先人のピアニストたちは、なぜブラームスのピアノ曲全集を、ショパンのピアノ曲全集に負けないくらい、こぞって演奏してくれなかったのか?大きな疑問が残る。変奏曲のオンパレードだけど聴いていて心地が良い。でもピアノ・ソナタ第1番〜第3番とかファンタジー、ピアノ小品、ワルツ、ハンガリー舞曲、プレリュード、などが入っている。ピアノ・ソナタ第1番〜第3番ってなんとOp.1,Op.2,Op.5だよ。作品に元気があり力強く、若かった頃のブラームスが垣間見える。CD5はヴィルヘルム・ケンプ(1895年〜1991年)の演奏だけど、録音が右側に片寄っていて、録音が良好ではない。録音年代は不明である。CD9のパイプ・オルガンの曲、重苦しくなく、美しい音色が空を舞って、瞑想の世界に誘ってくれる素晴らしい出来だ。ただオルガン奏者のペーター・プランヤフスキーのCDが発売されていないのが残念だ。それにしてもブラームスは60歳になっても作曲が旺盛で感心させられる。私はブラームスの虜になってしまった。

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