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モーツァルト(1756-1791)

CD 『コジ・ファン・トゥッテ』全曲 ネゼ=セガン&ヨーロッパ室内管、パーション、ヴィラゾン、エルトマン、他(2012 ステレオ)(3CD)

『コジ・ファン・トゥッテ』全曲 ネゼ=セガン&ヨーロッパ室内管、パーション、ヴィラゾン、エルトマン、他(2012 ステレオ)(3CD)

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    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  2013年08月05日

    前作『ドン・ジョヴァンニ』同様、2012年7月のバーデンバーデンにおける演奏会形式上演とその前のリハーサルから編集した録音。歌手陣は前作以上に強力だ。6人すべてが適材適所だが、まずパーションは既に二種類の映像ディスクでこの役をつとめている通り、フィオルディリージに最適な歌手。彼女の歌の清潔だがちょっと冷たい感触は、この時代錯誤なほど貞操の固い(18世紀なら普通とも言えるが、第1幕の大アリアでは明らかにからかわれている)キャラクターに実にふさわしい。情熱的なロマンティストのフェランドはモーツァルトのテノール役の中でもビリャソンに最もふさわしいし、かつてのアルフレード・クラウスなどに比べると、モーツァルト様式への適合も申し分ない。この二人の競演で、このオペラのクライマックスであるフィオルディリージとフェランドの二重唱(第29番)は聴きごたえ十分なものとなった。男に対してもはや幻想を抱かない、わけ知りのおばさんという従来のイメージよりはずっと若い役作りだが、エルトマンのデスピーナもとても達者で面白い。 ただし、指揮に関しては前作に比べて不満が大きい。『コジ』は一面では古典的なフォルムを持ったオペラだが、その実態は非常にデリケートな心理劇であり、まさにそれがオペラ500年の歴史の頂点に位置する大傑作たる所以なのだが、ネゼ=セガンの例によってピリオド・スタイルの指揮は、このデリケートな部分を即物的に割り切りすぎているように思える。たとえば第2幕フィナーレ最後の楽段「Fortunato l’uom che prende(こう考える人は幸せ)」のテンポはこれで良いと思うが、その直前の部分は速すぎる。この部分はドン・アルフォンソに元の鞘に戻れと言われても、もはや収拾のつかなくなった二組の恋人たちの途方に暮れた様を表現しているからだ。この解釈だと先の二重唱(第29番)でオペラのストーリーは終わってしまっており、第2幕フィナーレは念押しのドタバタ劇に過ぎないように聴こえてしまう。

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