交響曲第7番『夜の歌』 シュテンツ&ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団
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村井 翔 | 愛知県 | 不明 | 2013年08月01日
二つの「夜曲」楽章を含めて、非常にテンポの速い演奏。ほぼ一年前に録音されたノット/バンベルク響と比べても、全体で6分ほど短い。たとえばスケルツォのトリオなど、たいていの指揮者はこの種の音楽のクリシェ(定番)に従って、大きくテンポを落とすものだが、シュテンツはさほどはっきりとした落差をつけない(確かに楽譜にもそういう指示はないのだが、オーボエの主旋律とコントラストをなすフルートとヴァイオリンの走句に「ピウ・モッソ」とあるのはテンポが落ちることを自明の前提としているとも考えられる)。こうした姿勢は全曲を通して一貫していて、ロマンティックな音楽にありがちな「ため」を排して、音楽をどんどん先に駆り立てるため、きわめてモダンな、あるいは躁状態の、ハイテンションな印象を受ける。下手をすれば「せかせかした」「無機的な」演奏とも取られかねないが、なかなか挑戦的な試みではある。かつてのショルティ/シカゴのようにオケの威力で曲をねじ伏せようというタイプの演奏ではないにしても、五日間を要したスタジオ録音で、オーケストラの精度も相当に高い。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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