トップ > 音楽CD・DVD > クラシック > シベリウス:交響曲第2番、ブリテン:セレナード、シューベルト:『悲劇的』 バルビローリ&ケルン放送響、ヘルマン・バウマン、他(1969 ステレオ)(2CD)

CD シベリウス:交響曲第2番、ブリテン:セレナード、シューベルト:『悲劇的』 バルビローリ&ケルン放送響、ヘルマン・バウマン、他(1969 ステレオ)(2CD)

シベリウス:交響曲第2番、ブリテン:セレナード、シューベルト:『悲劇的』 バルビローリ&ケルン放送響、ヘルマン・バウマン、他(1969 ステレオ)(2CD)

商品ユーザレビュー

  • ★★★★★ 
    (3 件)
  • ★★★★☆ 
    (0 件)
  • ★★★☆☆ 
    (0 件)
  • ★★☆☆☆ 
    (0 件)
  • ★☆☆☆☆ 
    (0 件)

レビューを書いてみませんか?

レビューを書く

検索結果:3件中1件から3件まで表示

  • ★★★★★ 

    SN  |  東京都  |  不明  |  2013年08月20日

    バルビに合わせようとしているオケの奮闘ぶりも面白いCDだと思った 音もそこそこいい感じなので聞き比べしてみるといいと思います 一応 ご存知かもしれないが さらに1940年に監督だったPSONYと録音している盤もあるのでこちらも面白いよ ぜひ聞いてみてください

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    広島のパヴァンヌ  |  広島県  |  不明  |  2013年07月13日

    安価でないので購入を渋っていましたが,つよしくんのレビューで購入。これ,大変な名演の記録ではないでしょうか。これほど充実した名演のすべてを一日で録音できたことは驚異ですらあります。シューベルトの古典的な4番はバルビの手にかかると,特有の粘っこいレガートやカンタービレによってより劇性の強い「悲劇的」となり,その重々しさはシューマンやブラームスにつながるロマン性さえ感じさせます。ブリテンのセレナードも,説得力のある場面づくりが行われ,作品の詩情の豊かさをしみじみと味わえます。この演奏なら,作品を初めて聴く人でも作品の価値を深く理解できるでしょう。シベリウスの2番は,つよしくんの「バルビ,2番,4種類」は誤りで,以下の5種類あるようです。「@1940年NYP(T8’22” U12’31” V5’41” W12’25”) A1952年ハレO.(T9’22” U13’32” V5’42” W12’42”) B1962年RPOT10’13” U14’26” V6’01” W13’39”) C1966年ハレO.(T10’24” U14’59” V5’59” W14’21”) D本録音1969年ケルン放送響(T10’38” U14’43” V6’09” W14’13”) この演奏についてつよしくんの「あまりのテンションの高さに.....バルビローリの唸り声が聴こえ...」とあるのも,実は「バルビが唸り声を上げてまでオケのテンションを高めている」のが実情で,「バルビローリの燃えるような指揮に,アンサンブルのタテの線が合わないなど,若干の戸惑いを感じて....」とあるのはオケが戸惑いを感じることはなく「バルビが本番でオケを大いにあおったため,アンサンブルの乱れが生じた」とするのが妥当ではないでしょうか。さてこのシベリウスの2番。これまでの4つの録音も力演揃いで,特にNYPとの録音はスリムで颯爽としながら豊かな情感もたたえ,独特の魅力があります。しかし本録音の演奏は,それらとは次元の異なる高みへ達しているのではないでしょうか。1〜3楽章ではゆとりのある表現が抒情性をさらに深めます。また,フィナーレでは深い抒情性に加えて、緩急自在の表現により情熱の吐露ともいうべき壮絶で圧倒的な演奏を築き上げ,聴き手の魂を激しく揺さぶります。クライマックスの高揚感は並ではありません。御存知の方も多いと思いますが,ある演奏会の終演後,楽屋で興奮冷めやらぬバルビが突然「God!I love that music!]と言って妻の手を固く握りしめ,涙したといいます。このシベ2は正にそんなバルビだからこそなし得た,魂のこもった熱い熱い演奏。唯一絶対無二の経験をさせてくれます。正直な所,こんなにいいとは思わなかった。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2013年04月21日

    本盤におさめられたシベリウスの交響曲第2番ニ短調の演奏は、サー・ジョン・バルビローリがケルン放送交響楽団に客演した際に、1969年2月7日に行われたコンサートのライヴ録音。バルビローリは、現時点で確認できるものだけでも4種もの同曲のレコーディングを行っている。それらを録音年代順に列挙すると、ハレ管弦楽団との演奏(1952年スタジオ録音(EMI))、ロイヤル・フィルとの演奏(1962年スタジオ録音(テスタメント(chesky)))、ハレ管弦楽団との演奏(1966年スタジオ録音(EMI))、そして本盤におさめられたケルン放送交響楽団との演奏(1969年ライヴ録音(ica CLASSICS))となっている。したがって、本盤の演奏は、現時点で確認できるバルビローリによる同曲の最後のレコーディングということになる。4種の演奏は、いずれ劣らぬ名演ではあるが、一般に最も完成度の高い名演として名高いのは、1966年の演奏である。当該演奏は、ヒューマニティ溢れる温かさを有した名演であったと言えるが、本演奏は、実演ということもあって、1966年の演奏とは対照的な豪演に仕上がっていると言えるところだ(1952年の演奏に近い性格を有していると言えるのかもしれない。)。第1楽章冒頭からして濃厚な表情付けの演奏が展開されている。その後も、凄まじいまでの粘着質かつハイテンションの音楽が連続しており、あまりのテンションの高さに、随所に熱くなったバルビローリの唸り声が聴こえてくるほどである。とても死を1年後に控えた老指揮者による演奏とは思えないほどの強靭な迫力と切れば血が噴き出してくるような熱き生命力に満ち溢れていると言っても過言ではあるまい。第2楽章は、速めのテンポで開始されるが、その後はアゴーギクを駆使したうねるような表現や、猛烈なアッチェレランドを駆使した壮絶な演奏が展開されている。第3楽章は、本演奏の中で一服の清涼剤と言ったところであろうか。北欧風の旋律を人間味溢れる温かみのあるアプローチによって情感豊かに歌い抜いているのが素晴らしい。ところが、終楽章の移行部に差し掛かるととてつもないアッチェレランドを駆使しているのに度肝を抜かれる。そして、終楽章の主旋律は壮麗にしてなおかつ濃厚な味わいの演奏であるが、その後のデュナーミクの幅広さ、大胆なアッチェレランドなど、ありとあらゆる多種多様な表現を駆使して、ドラマティックの極みとも言うべき演奏を展開。終結部はテンポを大きく落として、威容に満ちた壮大なクライマックスを築き上げて全曲を締め括っている。ケルン放送交響楽団は、バルビローリの燃えるような指揮に、アンサンブルの縦の線が合わないなど、若干の戸惑いを感じているきらいもなくはないが、それでもバルビローリの指揮に必死で喰らいつき、渾身の大熱演を展開しているのが素晴らしい。いずれにしても、本演奏は、ヒューマニティ溢れる温かさを有した演奏をする指揮者と思われがちなバルビローリの知られざる一面である、熱き情熱に持ち溢れた指揮芸術を十二分に堪能することが可能な圧倒的な超名演と高く評価したいと考える。バルビローリによるハレ管弦楽団との1966年の演奏を愛好するクラシック音楽ファンには、是非とも本演奏を聴いていただきたい。バルビローリという指揮者の凄さをあらためて再認識することになることは必定であると思われるところだ。カプリングのシューベルトの交響曲第4番ハ短調やブリテンのテノール、ホルンと弦楽のためのセレナーデの演奏も、実演のバルビローリの凄さを堪能することが可能な濃厚な味わい深さを有した素晴らしい名演だ。音質も、1969年のライヴ録音であるが、十分に満足できるものと評価したい。

    8人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

検索結果:3件中1件から3件まで表示