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ベートーヴェン、ブラームス

CD 三重協奏曲、二重協奏曲 オイストラフ、ロストロポーヴィチ、リヒテル

三重協奏曲、二重協奏曲 オイストラフ、ロストロポーヴィチ、リヒテル

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    wakei  |  千葉県  |  不明  |  2016年09月28日

     ベートーヴェンがLPで発売されたとき、早速聴いてみたが、オーケトスラの序奏部分の圧倒的な力感に打ちのめされたことをよく覚えている。もうずいぶん前のことになるが。ただ、ソロが入ってくると、何となくエキルギーが下がるような気がして、曲自体には感心しなかったし、今でもそれは変わらない。ところで、「写真」事件がいろいろな人によって書かれているが、私はかなり誤解があるのではないかと、ずっと思っている。当時のレコードには比較的詳しい解説があったのだが、このレコードは、録音の成立事情なども含めていろいろな逸話も載っていた。レコードそのものはもっていないので、詳しいことは覚えていないが、リヒテル、オイストラッフ、ロストロポーヴィッチの3人に、ソ連の録音関係者から、この曲の録音の提案があり、三人が指揮がカラヤンならOKという条件をだし、カラヤンが承諾して、実現したと書いてあった。カラヤン自身の発案ではなく、頼まれ仕事だったわけだ。だから、当初はカラヤンが普段録音しない会社から出たと記憶する。それから、録音中のトラブルについても書かれていた。それは、第二楽章に関して、リヒテルとオイストラッフが解釈上の違いが表面化し、本番テイクのあと、どちらかが取り直しを要求し、一方がいまやった解釈がいいのだといって、譲らなかったというのだ。(二人が取り直しを要求したのをカラヤンが無視したというのは、私の記憶では間違っている。)そこで写真の提案をしたと書かれていたかどうかは、記憶にないのだが、私の解釈では、結局、ふたつのまったく反対の要求をされたカラヤンとしては、どちらをとっても、他方の面目をつぶすことになってしまうので、裁定を避けたのだと思っている。正直、頼まれ仕事なのだから、どちらの解釈でもいいと思っていたのではないだろうか。カラヤンという指揮者は、そもそもこのレベルのソリストについては、相当自由な解釈を許すタイプであり、どちらかの解釈が自分に近かったとしても、ここではそれを明示することが、決してよい結果をもたらすものではないとして、「写真」という演奏に関係ないことを持ち出したのだろう。演奏より写真というようなことではなく、大人のトラブル対応をしたのだと私は思っている。

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  • ★★★★★ 

    tanobu  |  兵庫県  |  不明  |  2015年11月04日

    LP時代から宣伝にのせられた有名な盤、オイストラフ、セルでブラームスなら悪いはずがない。そのとおり堂々としてかつ堅実なアンサンブル。この曲好きなもんでいろいろ聴いているが決定版とするか。録音はいいと思うが強奏での歪を改善できないか、多くのレビュアの方々が指摘のとおりです。ベートーベンは4スター競演の喜遊曲のようなもの、組み合わせとしてはVn協奏曲がベターと思う。

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  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2011年05月09日

    ベートーヴェンの三重協奏曲はベートーヴェンが作曲した労作であり、一部の評論家が指摘しているような駄作とは思わないが、それでもピアノ協奏曲やヴァイオリン協奏曲などと比較するといささか魅力に乏しいと言わざるを得ないのではないだろうか。もちろん、親しみやすい旋律などにも事欠かないと言えなくもないが、よほどの指揮者やソリストが揃わないと同曲の真価を聴き手に知らしめるのは困難と言えるだろう。したがって、本演奏の関心は、もっぱら演奏者とその演奏内容の方に注がれることになる。カラヤンとロシアの偉大な3人のソリストという超豪華な布陣は、ネット配信の隆盛などによりクラシック音楽界が不況下にある現代においては望むべくもない、夢のような共演と言えるだろう。ましてやオーケストラが世界最高のベルリン・フィルであり、三重協奏曲のような楽曲ではもったいないような究極の布陣とも言える。そして、本演奏が凄いのは(裏方では微妙な意見の食い違いがあったようであるが、我々は遺された録音を聴くのみである。)、4巨匠とベルリン・フィルがその能力を最大限に発揮しているところであろう。カラヤン&ベルリン・フィルは、この黄金コンビの全盛時代ならではのオーケストラ演奏の極致とも言うべき圧倒的な音のドラマの構築を行っているし、ロストロポーヴィチの渾身のチェロ演奏は、我々聴き手の肺腑を打つのに十分な圧巻の迫力を誇っていると言える。オイストラフのヴァイオリンも、ロストロポーヴィチのチェロに引けを取らないような凄みのある演奏を展開しているし、リヒテルのピアノも、本名演の縁の下の力持ちとして、重心の低い堂々たるピアニズムを展開していると言える。いずれにしても、凄い演奏であるし超名演に値すると言える。そして、このような凄い超名演を持ってして漸くこの三重協奏曲の魅力が聴き手に伝えられたというのが正直なところであり、その意味では、本演奏こそが同曲の唯一無二の名演と言えるのかもしれない。もっとも、本演奏は狭い土俵の上で、天下の大横綱が5人いてお互いに相撲をとっているようなイメージとも言えるところであり、このような5人の大横綱には、もう少し広い土俵で相撲をとって欲しかったというのが正直なところだ(と言っても、広い土俵たり得る三重協奏曲に変わる作品は存在しないが)。他方、ブラームスの二重協奏曲は最晩年の名作であり、ベートーヴェンとは異なる魅力作である。全盛期のロストロポーヴィチとオイストラフによる火花が散るような渾身の演奏は我々聴き手の度肝を抜くのに十分な圧倒的な迫力を誇っているし、最晩年になって鉄壁のアンサンブルに人間味溢れる温かみが加わったセル&クリーヴランド管弦楽団による入魂の名演奏も素晴らしい。本演奏こそは、同曲演奏史上トップの座を争う至高の超名演と高く評価したい(もちろん、三重協奏曲も同曲演奏史上最高の超名演である。)。録音は、従来盤ではやや鮮明さに欠ける音質であったが、HQCD化によってかなり音質の改善がなされたように思われる。したがって、当面はHQCD盤で満足できると思うが、歴史的な超名演であり、可能であればSACD化を図るなど、更なる高音質化を大いに望みたい。

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  • ★★★★★ 

    fukifuki  |  茨城県  |  不明  |  2010年11月14日

    トリプルのほうは、やはりカラヤンお見事ご言わざるを得ない。3人のソリストを包み込むような懐の深い雄大な演奏だ。駄作だといわれているようですが、演奏によって名作にも変わりえる芸術の不思議。交響曲の演奏はこれほどの懐の深さがないのはなぜか。ムターをはじめとする協奏曲の伴奏が素晴らしいのはカラヤンって本当は伴奏指揮者だったのかもしれない(カラヤンファンにはおしかりを受けるかも)。 ドッベルのほうは、やや録音が荒いところがみられることと、セル特有の余計なものをそぎ落としたような伴奏が、個人的にはちょっと残念かな?もう少ししなやかさみたいなのがあってもいいかもしれない。しかし、ブラームスの曲としてはセルのこういった伴奏のほうがむいているかも。ソリストは文句なしですね。

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    ank  |  日本  |  不明  |  2008年05月25日

    ところで何でセルの写真がないのだろう。(LPには、3人揃って写っているのだが)この名曲名演に対して、不公平ではないだろうか。

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    宇野候補  |  イバラキ  |  不明  |  2008年04月12日

    ジャケットの写真が印象的。 音楽もすばらしい。写真撮影の話はリヒテルの回想録で暴露されているが、やや彼なりの感情論が見られ、実際カラヤン以外の巨匠がにこやかに笑っているシーンを見たら出来に満足という感じなのでは。しかしあの巨匠3人をよくまとめ、名盤にしたてたのはまぎれもなくカラヤン。裏写真でカラヤンも笑っている写真も存在していて、そちらを採用してほしかった。

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    しおりびじん  |  千代田区神田多町  |  不明  |  2008年01月22日

    このトリプルコンチェルトの演奏は私の大学受験時代に励ましてもらったもので、伴奏が前に前に出て伴奏でなく競争といえるのですが、はったりが効いていて3月3日からの3日間ケシゴムも使わず、出題者を喜ばせる解答を書けたのは、この演奏のお陰です!この演奏のLPは5〜6枚買い直しましたね。ただ感謝、多謝!

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    ank  |  神奈川県  |  不明  |  2007年06月29日

    ブラームスは、いまさら言うまでもない、超名盤。トリプルだって、(リヒテルとオイストラフは、第二楽章のやり直しを要求し、カラヤンは、それより写真撮影が大事だ、と言った、という裏話も聞くが)それを差し置いても、名演でしょう。駄作といいますが、いかにベートーヴェンが真面目で真摯に作曲し、どうやって三つの楽器を絡ませるよう努力したか、オーケストラをいかに、調和させようとしたかか、ひしひしと伝わってきます。裏話さえ知らなければ、カラヤンも賛美したのに。

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    Portia  |  東京都  |  不明  |  2005年12月18日

    ベートーヴェンの「三重協奏曲」は,この演奏を聴いて作品への偏見が吹っ飛びました。ヴァイオリン協奏曲や『大公』トリオの世界に,ピアノ協奏曲第1番やチェロソナタ第1番の若々しさを加えたような魅力がありますね。一期一会。こんな凄い顔合わせでの録音が実現したのは,やはり奇跡でした。ブラームスの「二重協奏曲」の方も鬼気迫る壮絶な演奏で,聴き始めると最後まで金縛り状態です。クリーヴランド管の最強奏がやや歪みっぽく聞こえるのが残念。やはりこれだけの演奏を完璧に「録る」こと自体が無理だったか。

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    フランツ  |  宮崎県  |  不明  |  2005年11月03日

    すいませんが、ブラームスについてのみ。鉄壁とはこの演奏のためにある言葉の様。ぜいたく言わせてもらえれば、特にオイストラフが格調高すぎて…。僕が持っている盤で言えばワルター/フランチェスカッティ/フルニエ盤の方が近親感が持てるのです。どうも襟を正さないといけない雰囲気がこのセル盤の組み合わせにはあるような感じがしてしまって…。ベートーヴェンの方は曲に興味なくほとんど聞いてないので回避。

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    淳  |  大阪市  |  不明  |  2004年12月31日

    フルトヴェングラー/バイロイトの第九やカザルスの無伴奏などと共に、音楽ファンなら、絶対に持っていなくてはならない超有名音源です。カラヤンは、ベートーベンのあまり知られていないこの作品を、冒頭からもの凄く緻密でありながら、豪快な幅の広い表現をし、圧倒される。ブラームスももの凄い迫力!ソリストも最高!満点!

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    トドカラ狂  |  名古屋市  |  不明  |  2003年10月24日

    豪華な顔ぶれのCDです。これだけの名手と名指揮者を揃えることは大変だったと思います。ベートーヴェンのトリプルコンチェルトは、カラヤンに3人のソリストが揃っただけで感激ものです。一方、ブラームスのダブルコンチェルトは、セルとオイストラフによるバイオリン協奏曲が秀逸であったことからも分かるように、その延長線にあるといえる素晴らしいものです。夢の共演とは、こういう組み合わせを言うのでしょう。顔ぶれ・演奏ともに文句無しです。

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    風雷暴  |  横浜  |  不明  |  2003年02月10日

    作品自体の出来も含めて3重協より2重協が無二の絶品。燃え盛るセルと真向からガチンコ対決のオイストラフ&ロストロ。劇的緊迫感とvirtuoso romanticism、これぞ3大巨匠世紀の名勝負!ARTリマスターで骨太ド迫力はそのままに、歪、濁り、バランスも改善され、空間の透明感、奥行感とソロの色濃くウェットな艶が鮮やかに蘇えった。過去現在は勿論、今後も凌駕不可能では!?

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