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ショスタコーヴィチ(1906-1975)

SACD 交響曲第10番 インバル&東京都交響楽団

交響曲第10番 インバル&東京都交響楽団

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    ミック  |  千葉県  |  不明  |  2013年05月18日

    何たる美演にして凄絶な演奏でしょう! オケのアンサンブルは最高で、各楽器が有機的に鳴り、非常に美しく、 それでいて凄絶な迫力も十二分にあります。素晴らしいです! 第二楽章などもテンポこそあまり速くないですが迫力満点です! とても感激したので、他の忘れられない名盤と比較しましたら、驚きました。 巨匠らしく深みがあるスクロヴァチェフスキ/ベルリン・ドイツ響盤や、 購入した当初はムラヴィンスキー盤と双璧と考えていたバルシャイ盤よりも、 このインバル/都響盤の方が、演奏、録音共に上でした。 ムラヴィンスキー盤は唯一無二の表現なので比較は難しいですが、互角でしょうか。 私はこれらが現在のベスト4だと考えています。 それにしましてもインバル/都響のショスタコーヴィチはどれもが驚くべき素晴らしさです。 是非、ショスタコーヴィチの交響曲全集を作って頂きたいです! 恐らく録音されたであろう第12番を一日も早く発売して頂きたいです! インバル/都響で第7番や第15番などが聴けたら、さぞかし素晴らしいでしょう! どうか一日も早く録音、発売して下さい!お願いいたします! 今回の第10番はそう願わずにはいられない名盤でした。

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    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2012年12月29日

    エリアフ・インバルは、現在でも偉大な遺産としてその名を轟かせているフランクフルト放送交響楽団とのマーラーの交響曲全集のスタジオ録音(1985〜1988年)に引き続いて、ショスタコーヴィチの交響曲全集のスタジオ録音に着手した。既に、フランクフルト放送交響楽団とともに交響曲第5番を1988年にスタジオ録音していたが、それとは別のプロジェクトとして、1990年から3年間かけて15曲の交響曲のスタジオ録音を行ったのであった。当該交響曲全集プロジェクトは、当初は、レニングラード・フィル(サンクトペテルブルク・フィル)の起用が予定されていたが、契約の関係で困難となり、ウィーン交響楽団の起用に落ち着いた。二流のオーケストラであるウィーン交響楽団を起用せざるを得なかった時点で、当該交響曲全集のいささか残念な運命は決定的になったと言わざるを得ないところだ。レニングラード・フィルが困難であったとしても、何故にフランクフルト放送交響楽団の起用が出来なかったのであろうか。この点は謎と言う他はないが、ショスタコーヴィチの交響曲を演奏する上での不可欠の要素とも言える、優秀な技量を有したオーケストラの起用が出来なかったことは、偉大な交響曲全集完成に際しての基盤そのものがと崩壊していると言っても過言ではあるまい。交響曲第10番は、1990年にウィーン交響楽団とともにスタジオ録音を行っているが、オーケストラの力量が今一つであり、必ずしも名演とは言い難い結果となっていた。このような中で、インバルは、昨年より、東京都交響楽団とともにショスタコーヴィチの交響曲第4番及び第5番の再録音を開始したところであり、両演奏ともに圧倒的な超名演との高い評価を勝ち得たところだ。とりわけ、交響曲第4番については、先般2012年度のレコード・アカデミー賞を受賞したところだ。そして、そのような中で、今般、満を持して東京都交響楽団との交響曲第10番のライヴ録音が発売された。本演奏は、1990年盤の演奏とはそもそも次元が異なる圧倒的な超名演に仕上がっていると高く評価したいと考える。インバルの本演奏におけるアプローチは、曲想を精緻かつ丁寧に描き出すという純音楽的なスタイルを基軸としている。それでいて、いささかも単調には陥っておらず、インバルが得意としたマーラーの交響曲演奏においても顕著であると言えるが、ありあまるパッションを演奏全体の堅牢な造型の中に封じ込めるという過程においてはみ出してきたものが存在しており、それが本演奏をして、内容豊かなものとしていると言えるところだ。また、かつてのインバルの演奏に感じられた線の細さはなく、常に骨太の音楽が構築されている。随所における彫の深さ、懐の深さには出色のものがあり、正に大指揮者の風格十分であると言っても過言ではあるまい。そして、本演奏をして超名演たらしめるのに大きく貢献しているのは、前述のようなインバルの円熟の至芸に加えて、東京都交響楽団の圧倒的な名演奏であると言える。東京都交響楽団のブラスセクションや打楽器セクションは実に巧く、そして弦楽合奏の厚みのある響きは、ヨーロッパの一流のオーケストラに比肩し得るような力量を備えていると言ってもいいのではないだろうか。いずれにしても、本演奏は、カラヤン&ベルリン・フィルによるスタジオ録音の演奏(1981年)、ムラヴィンスキー&レニングラード・フィルによるライヴ録音の演奏(1976年)、スクロヴァチェフスキ&ベルリン・ドイツ交響楽団によるライヴ録音による演奏(2003年)と並んで4強の1角を形成する、圧倒的な超名演と高く評価したいと考える。そしてSACDによる超高音質録音も、本盤の価値を高めるのに大きく貢献しているのを忘れてはならない。

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