交響曲第7番、第8番 ケンペ&ミュンヘン・フィル
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淳メーカー | 愛知県 | 不明 | 2013年01月24日
7番のひとつの理想の形と言えるのではないでしょうか。終楽章のテンポは私には最も速い部類に属するように聴こえましたが。ケンペの巨匠ぶりを堪能できる名演です。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ORZ | 不明 | 不明 | 2011年01月20日
この録音の10年ほど前、トリノのRAIのライブで第7交響曲が録音発売されていますが、もっと生き生きとしていて、「職人芸」が冴えています。つよしくんの言う「ベートーヴェンの音楽の美しさ、そして力強さをそのまま伝えようとする」でしょうか、曲の隅々まで目の行き届いた、それぞれの声部や楽器に「役をきちんと演じさせる」手抜きのない細工のきめ細やかさがときにははっとするような瞬間を見せながらいきわたっています。 残念なことにこの録音は巨匠然とさせるためか「おくふかさ」や「残響」の中にその魅力を塗りつぶしてしまっているような気がします。 ケンペは1960年代はじめに「売られた花嫁」にメリハリの利いて決してだれることのない名演をEMIに残していますが、そこからも察するに根アカな職人芸を鮮やかに見せてくれる人であるはずのように私は思えてなりません。そこらへんがまたリヒャルト・シュトラウスの名演にもつながるような気がします。この録音でも第7の3,4楽章、第八の4楽章あたりでその片鱗が見えるような気がします。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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つよしくん | 東京都 | 不明 | 2009年11月22日
第7は、冒頭から実に柔和なタッチでゆったりとしたテンポをとる。主部に入っても、テンポはほとんど変わらず、剛というよりは柔のイメージで第1楽章を締めくくっている。第2楽章は、典型的な職人芸であり、決して安っぽい抒情に流されない剛毅さが支配している。第3楽章は雄大なスケールとダイナミックな音響に圧倒される。終楽章は、踏みしめるようなゆったりめのテンポと終結部の圧倒的な迫力が見事だ。第8は、中庸のテンポで、ベートーヴェンがスコアに記した優美にして軽快な音楽の魅力を、力強さをいささかも損なうことなく表現している。両曲ともに、ベートーヴェンを決して威圧の対象にせず、ベートーヴェンの音楽の美しさ、そして力強さをそのまま伝えようとする、正にドイツ音楽の王道を歩んできたケンぺならではのいぶし銀の名演と評価したい。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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