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シュトラウス、リヒャルト(1864-1949)

SACD 管弦楽曲全集第2集 ケンペ&シュターツカペレ・ドレスデン(3SACD)(シングルレイヤー)

管弦楽曲全集第2集 ケンペ&シュターツカペレ・ドレスデン(3SACD)(シングルレイヤー)

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    masato  |  新潟県  |  不明  |  2013年03月09日

     いい音だ…! 何て表現したらいいんだろう…機械的な冷たさなど皆無で、人肌の温もりが感じられるような音。ホールの特上席で聴いているような感じじゃない。まるで眼前で弾いてくれているような感じ。だからといって“うるささ”など皆無。全てが見事にブレンドされて聴こえてくる。これは録音の素晴らしさだけじゃないだろう。ケンペが何を・どこを一番聴かせたいのか、そしてそれが見事にツボにはまっているからこそ、そう聴こえてくるはずだ。  今まで『英雄の生涯』といえばカラヤン“だけ”だった(特に最新盤)。カラヤンの作り出すドラマは、正に気宇壮大な英雄の生涯、マクロ的に大きく捉えた感のある録音も素晴らしく、これ以上は望めない、とずっと思ってきた。そこにこのケンペ…カラヤン盤は素晴らしいという思いは変わらない。だけど、カラヤン“だけ”から“だけ”がはずれた。  『ドン・キホーテ』も素晴らしい臨場感。ドタバタ劇を近めのカメラでつぶさに捉え、まるで自分たちもそのドタバタ劇の渦中にいるような…そうまで感じさせてくれる臨場感。ひとつひとつの楽器が、柔らかく・温かい見事な音で、まるで飛び出してくるよう。脱帽だ。 『死と変容』他もすみからすみまで素晴らしい、と何の躊躇もなく言える。スケール大きく、温かい。“人肌の温もり”…カラヤンからは期待できない大きな魅力だ。

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    zawa  |  京都府  |  不明  |  2013年02月22日

    このディスクを聴き、「やっぱりEMIは、アビー・ロード・スタジオでリマスタリングしなきゃだめなんだ」と改めて思いました。CD時代からもEMIは、凡庸な録音が多く、そのためよほどの名演でないかぎり敬遠しておりました。しかしながら、このSACDハイブリッド〜SACDシングルレイヤーのシリーズを聴くにあたり、「EMIは、録音が悪いのではなく、実はマスタリングが悪かった?!」という結論に達したのでありました。それが証拠に、(全部聴いた訳ではありませんが)ラトル&ベルリンフィルの録音も全く凡庸そのものです。EMIさん、今後発売のSACDは、すべてアビー・ロード・スタジオでマスタリング願います。それから、すでにアビー・ロード・スタジオでリマスタリング済みのビートルズ、アナログ盤の次はSACDの発売を期待しています。

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    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2013年02月09日

    EMIがここ数か月に渡って発売している一連のシングルレイヤーによるSACD盤の中でも、ルドルフ・ケンぺ&シュターツカペレ・ドレスデンによるR・シュトラウスの管弦楽曲全集は、名実ともに最高峰の歴史的名盤と言えるのではないだろうか。ケンぺは、ほぼ同世代の指揮者であった帝王ヘルベルト・フォン・カラヤンが、ベルリン・フィルなどとともに豪壮華麗な演奏を繰り広げたことや、膨大な数のレコーディングを行うなど、華々しい活躍をしていたこと、そして指揮者としては、これから円熟の境地を迎えるという時に急逝したこともあって、現在においても比較的地味な存在に甘んじていると言える。芸風は異なるものの、職人肌という点においては共通している先輩格のカール・ベームが、当時隆盛期にあったイエローレーベル(DG)に、ウィーン・フィルとともにかなりの点数の録音を行ったこと、そしてケンペよりも長生きしたことも、そうしたケンペの地味な存在に甘んじているという状況に更なる拍車をかけているとも言えるだろう。しかしながら、ケンペの存命中は、帝王カラヤンの豪壮華麗な演奏に対置する、いわゆるドイツ正統派の質実剛健な演奏をする指揮者として、ケンペはベームとともに多くのクラシック音楽ファンに支持された指揮者であった。そのようなケンペの偉大さは、昨年ESOTERICからSACD盤(限定盤)が発売されて話題となったミュンヘン・フィルとのベートーヴェンの交響曲全集や、数年前にXRCD盤が発売されたミュンヘン・フィルとのブラームスの交響曲全集、ブルックナーの交響曲第4番及び第5番などと言った名演にもあらわれているところである。しかしながら、これらの名演を大きく凌駕するケンペの最高の遺産が存在する。それこそは今般、本セットを含め3つのセットに分けた上で、シングルレイヤーによるSACD化(全部でSACD10枚)がなされて発売されるR・シュトラウスの管弦楽曲全集であると言うのは、おそらくは衆目の一致するところではないだろうか。本管弦楽曲全集には、2つの交響曲はもちろんのこと、主要オペラからの抜粋などもおさめられており、正に空前にして絶後のスケールを誇っていると言っても過言ではあるまい。ケンペによるR・シュトラウスの各楽曲へのアプローチは、例えば同じくR・シュトラウスの楽曲を十八番としていたカラヤンのように、豪華絢爛にして豪奢なものではない(かかる演奏も、私としては、あり得るべきアプローチの一つとして高く評価している。)。むしろ、演奏の様相は、質実剛健そのものであり、いかにもドイツ正統派と称された指揮者だけに、堅牢な造型美と重厚さを持ち合わせたものと言える。かかる演奏は、R・シュトラウスと親交があり、その管弦楽曲を十八番としていたベームによる演奏と共通しているとも言えるが、ベームがいい意味においては剛毅、悪い意味ではあまり遊びの要素がない四角四面な演奏とも言えるのに対して、ケンぺの演奏には、カラヤンの演奏にようにドラマティックとは言えないものの、より柔軟性に富んだ劇的な迫力を有している言えるところであり、いい意味での剛柔のバランスのとれた演奏ということができるだろう。本盤には、R・シュトラウス管弦楽曲全集第2集として、交響詩「死の変容」、「ドン・キホーテ」、「英雄の生涯」や劇音楽「ばらの騎士」からのワルツ、そして一般には殆ど知られていないランソワ・クープランのハープシコード曲による舞踏組曲がおさめられている。いずれも前述のようなケンぺの芸風が如実にあらわれた剛柔のバランスのとれた素晴らしい名演と高く評価したいと考える。交響詩「ドン・キホーテ」のチェロの独奏を担当しているポール・トルトゥリエの演奏も、実に魅力的なものと評価したい。そして、このようなクラシック音楽レコーディング史上の歴史的な遺産とも言うべきケンぺ&シュターツカペレ・ドレスデンによるR・シュトラウスの管弦楽曲全集が、未使用のオリジナル・アナログ・テープを基にシングルレイヤーによるSACD化がなされたのは、近年稀にみる壮挙とも言うべきである(協奏曲集が対象にならなかったのはいささか残念であり、それは別の機会を待ちたい。)。長らく国内盤では廃盤であり、輸入盤との比較になるが、音質の鮮明さ、音場の拡がりなど、どれをとってもそもそも次元が異なる圧倒的な音質に生まれ変わった。1970年代初のスタジオ録音であるにもかかわらず、ドレスデン・ルカ教会の豊かな残響を活かした名録音があたかも最新録音であるかのように変貌したのは殆ど驚異的ですらあると言えるだろう。いずれにしても、このような歴史的な名盤を、現在望み得る最高の高音質で味わうことができるようになったことを大いに喜びたい。

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    現代ハイエンドを見限った男  |  不明  |  不明  |  2013年01月15日

    いや、驚いた。高音質盤と銘打たれた様々な盤を多少なりとも聴いてきたつもりであるが、これほど素晴らしいものには初めて出逢った。特に「英雄の生涯」!痺れた・・・。東独ETERNAのアナログ初期盤もこういう凄い音だったのだろうか?いずれにしてもこれは、リマスタリング・エンジニア達のたゆまぬ努力の結晶だ。本当にありがとう、EMI。

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