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ブルックナー (1824-1896)

SACD 交響曲第8番 チェリビダッケ&ミュンヘン・フィル(1990年サントリーホール)(シングルレイヤー)

交響曲第8番 チェリビダッケ&ミュンヘン・フィル(1990年サントリーホール)(シングルレイヤー)

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  • ★★★☆☆ 

    ラブラドライト  |  東京都  |  不明  |  2010年11月29日

    何か絶賛の嵐だが、チェリの指揮には厳しさが足りない。作曲家の意図がまったく繁栄されていない。4楽章の俗称“コサックの進軍”も、あれが進軍かという演奏。ヴァントとはそのあたりが評価が分かれるところ。8番に措けるブルックナーの意図とは何なのか、一読を薦める。演奏事態は悪いとは思わないが、よって星三つ。

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  • ★★★★★ 

    trajanus  |  東京都  |  不明  |  2010年11月07日

    悠然たるテンポ。類い稀な個性によって統御された構造とテクスチャァ。恐らく私の年齢からくる感覚の変化もあろうが、この演奏は私の耳には自然の世界から流れ込んでくる様々な音の織り成す景観のように受け取れる。演奏の出来は、ライナーノートを見ても演奏論的には万全ではないようだが、全ての人為的演奏に完璧はない。完璧があるとすれば、聴き手の心の働きが演奏をピッタリ補うように思える時だけだ。確かに、(このサイトではこの8晩の演奏より評価の低い)第5番に比べると、チェリビダッケという個性の刻印は薄い気がする。だから、そこが好き嫌いの別れ目になるのではあるまいか。それにつけても、後世に残される演奏の記録としては一級品と言って間違いない。演奏とは、作曲者と演奏者の時を超えた共同作業であり、この演奏がその見事な一例であることは、私には否定出来ない。値段が高いのには文句を言いたいが。

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  • ★★★★★ 

    no music no life  |  奈良県  |  不明  |  2010年07月05日

    全く独特なブルックナーの世界が繰り広げられている。丁寧に細心の注意を払いながら一つ一つの音の表情、和音の響きと有機的に関連付けられる進行に圧倒的な沈潜と意味深さを持たせ、深い呼吸の中で巨大な伽藍を一部の隙も無く高い集中力で描き出す。フレージング、ダイナミクスも極めて大きく、ピタリと合った和音はそれ自身がそれぞれに必然性を帯び存在価値を与えられ生命を宿している。心を一つにしたミュンヘン・フィルの献身的な演奏からは、あらゆる評論を超越する強い説得力を感じさせる。

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  • ★★★★★ 

    恐怖のタヌキ男  |  不明  |  不明  |  2010年05月29日

    チェリビダッケのブルックナーは、恣意的な遅いテンポが気になることもありますが、この東京での8番は自然体であり、後年のEMI録音より優れています。チェリビダッケの個性を刻んだブルックナーであり、第1楽章から、このテンポで見事な表現をするミュンヘン・フィルに脱帽、重量感と、ブルックナーの素朴さを表現した、この曲の面白いものでした。日本で、チェリビダッケがたくさんブルックナーを演奏してくれたことに感謝します。20年前に教育テレビの放映を見たときよりも感動が増したものです。あの時の解説は黒田恭一さんで、バーンスタインの訃報の直後、チェリビダッケに期待するとのコメントがありました。その黒田さんも鬼籍に入られました。懐かしい録音ではあります。

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  • ★★★★★ 

    蝉の抜殻  |  神奈川県  |  不明  |  2010年05月05日

    「完璧なチューニング」チェリの演奏はそれに尽きる。どんな時間も解体し、終止に向かわず拡大する彼の音楽。構造重視派からその姿勢は常に議論の対象になるが、その演奏は構造重視派さえも夢中にさせてしまう。全てを表現できる演奏なんかあるわけが無いし、ここまで方法論が徹底されると好みの問題は些細なことだ(キュビズムの絵画をヘタクソと発言する馬鹿げた議論と同じ(笑))。チェリも当然主調を中心和音としてオケをチューニングしている。全ての楽器が末端に到るまで完璧にチューニングされ、しかも全ての奏者がその調和を崩すことなく音楽を進行させる。その核となる和音のバランスの見事な匙加減。これほど聴感的に完璧なチューニングが出来る指揮者は今はいない。完璧なチューニングを施したオケは、それだけで人の心を強く揺さぶる。例えば彼がドビュッシーやラヴェルで、中心和音と不協和音の関係性に自覚的ではない演奏を展開しても、それが浮上して響いているのは完璧なチューニングの賜物です。チェリのブルックナーは確かに凄い。何が凄いのか。音楽は主調から離れた和音を使用すればするほど、主調からの距離感が出てくる。これはロマン派でうやむやにされたが、ブラームスはその機能に執着し、何とチェリの演奏ではブルックナーでもその機能が生きていることがしっかりと聴き取れる。「完璧なチューニング」が出来ていなければ、これは絶対に音になって出て来たりはしない。コレが収録出来ているこのスタッフの録音技術は凄いと思います(彼らが自覚的であったかどうかはわかりませんが(笑))。ただし、セッション録音でもチューニングすら出来ない残念極まる無能演奏家の演奏を聴いていると、この完璧なチューニングは理解できないと思うし、私が問題として取り上げる微妙な構造の問題は意識にすら登らないと思います。音が正しく扱えない音楽家でなければ決して聴くことができない問題なのですから。余談ですが、有名なチェリ大好きな学者さんが、チューニングすらできない指揮者をボロクソ言うのは残念ですが当然です。このチューニングがわかる人ならそれは仕方が無いと思います。

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  • ★★★★★ 

    Straussist  |  香川県  |  不明  |  2010年05月04日

    私にとって初めてチェリビダッケとブルックナーを聴いた演奏である。その頃、私はクラッシックを聴き始めて間もない頃で、チェリビダッケもブルックナーも知らなかったが、教育テレビで放送されたこの演奏を観て圧倒されたのを覚えている。それから8年後、EMIから発売されたミュンヘンでのライヴ録音を聴いたが、それほど感銘を受けなかった。なぜなら、EMI盤では、入念に作り上げられたチェリビダッケの音が捉えられていなかったからである。(同じくEMIから発売されたドビュッシーの《海》やチャイコフスキーの後期三大交響曲は、しっかり捉えられたのに残念である。)そして、90年の東京ライヴは20年前テレビで観た時の感動が蘇ってきた。一音一音無駄にすることなく音がホールの隅々まで響き渡り、時が流れていることを忘れさせ、チェリビダッケによる破格の名演が聴くことができる。この演奏は、数多く演奏された来日公演の中でも最高の名演ではないだろうか。その場で聴いた人達が本当に羨ましく感じてならない。

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  • ★★★★★ 

    としちゃん  |  宮城県  |  不明  |  2010年05月02日

    最後の音に向けて、ぐんぐんと集中力を増してゆく様が、鮮明な録音ではっきりと分かる。素晴らしいCDを発売してくれてありがとう!偉大なリスボンライヴと甲乙つけがたいです。最後に、変なフライング・ブラボーが無くて、ほっとしました。聴き終えて脱力した、我に返った、現実に引き戻されたような拍手が徐々に高まる。この演奏の凄さを語っているようでした。

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  • ★★★★★ 

    ぽん太  |  神奈川県  |  不明  |  2010年05月02日

    チェリビダッケの8番をどれかと1枚と言えば個人的にはリスボンライヴの方が好きです。しかし、この演奏にもリスボンとは違う推進力があって、とても素晴らしいドキュメントだと思います。ただし、NHKで当演奏の翌日放送され、ビデオテープで録画したものを所有しておりますが、たしか演奏の余韻が消える前に盛大な拍手があったはず。フライングブラボーには意見がいろいろあるでしょうが、編集はせずにそのままの形でCD化して欲しかったです(拍手がかえって不自然な気がしました)。

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  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2010年04月29日

    はじめに、私は、必ずしもチェリビダッケの良い聴き手ではないということを告白しておかなければならない。同業他者への罵詈雑言の数々、生前に録音を殆ど許可しなかった(海賊盤しか手に入らなかった)という異常なまでのこだわり、そして、あのハリー・ポッターのマルフォイをそのまま大人にしたような傲岸不遜な風貌も相まって、どうもチェリビダッケには、胡散臭さを感じていたというのが正直なところだ。チェリビダッケの没後、漸く少なからぬライブ録音が発売されたが、玉石混交。あの異常なまでのスローテンポに(すべてとは言わないが)、どうしても必然性が感じられなかった。チェリビダッケのファンからすれば、聴く耳がないと怒られそうだが、人それぞれに好みや感じ方があるので、それは仕方がないのではないかと思っている次第だ。しかしながら、数年前に発売された、来日時のブルックナーの第5を聴いて、歳をとったせいで丸くなったという面も無きにしも非ずだが、漸く、チェリビダッケの芸術というものへの理解が少し出来たような気がした。そして聴いた本盤の第8。確かに、常識はずれのスローテンポではあるが、少なくとも、かつて聴いたミュンヘン・フィルとのライブ録音の時のようにもたれるというようなことはなく、心行くまで演奏を堪能することができた。チェリビダッケのブルックナー演奏の性格を一言で言えば、光彩陸離たる豊穣さと言えるのではないか。どこをとっても隙間風の吹かない重厚さ、壮麗さが支配しており、どんなに金管楽器を最強奏させても、無機的には陥らない。それでいて、抒情的な箇所の最弱音も、いわゆる痩せたりするということは皆無であり、常に意味のある高踏的な音が鳴り切っている。これぞ、究極のオーケストラ演奏と高く評価したい。確かに、通例のブルックナーの演奏からすれば異端とも言えるところであり、これは、あくまでもチェリビダッケの個の世界にあるブルックナーということになるのかもしれない。それ故に、かつての私のように抵抗感を示す聴き手もいるとは思うが、これだけ堪能させてくれれば文句は言えまい。

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  • ★★★★★ 

    ぼん  |  神奈川県  |  不明  |  2010年04月27日

    チェリビダッケが日本で最後にブルックナーの8番を指揮したこの演奏は、チェリビダッケが前回の来日時よりオーケストラに対して音楽をまかせているかのようなところがある。特に前半はその傾向が強く、このため指揮者と、その指揮者に十年以上その教えを受け続けたオーケストラとの音楽上の分厚い対話が行われているような、そんなかんじの演奏のとなっている。解説の某氏は前半縦のズレが云々といっていたが、それは指揮者とオケが互いの間を測りあうことによって生じた、微妙な呼吸合わせがそう聴こえたのだろう。ただし後半に向かってチェリビダッケが以前のような掌握力をみせはじめるに従い、音楽の集中と解放がより強烈なものになっていくのがわかる。ほんとうにいろいろな意味でとてつもない演奏だ。余談だがこの四年後のほぼ同時期、チェリビダッケとミュンヘンフィルはこのライヴCDと同じように、サントリーホールで再度同曲を演奏する予定だった。残念ながらそれは中止となってしまったが、もし予定通りそれが演奏されていたら、はたしてそれはさらにどのような演奏になっていたのだろう。

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  • ★★★★★ 

    cask23  |  東京都  |  不明  |  2010年04月21日

    LDを持っているが、CDで聴き直し、改めて素晴らしい演奏だと感心。EMI盤を上回る。 録音も、古今の8盤のCD/SACD中でも秀逸な部類。特に、柔らかく暖色系の弦トレモロが綺麗に捉えられている点は、大変印象的(注)。 1990年来日時に演奏された4番・7番の発売を希望。 (注)なお、以下装置による感想。 SP:B&W N801 Amp:Accuphase C2810,A60 Player:Accuphase DP700 Equalizer:Accuphase DG38(DP700とHSLink) Inter-Connect cable:Cardas Golden Reference(XLR) Speaker cable:Cardas Neutral Reference(Bi-Wire)

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  • ★★★★★ 

    arietta  |  東京都  |  不明  |  2010年04月21日

    ほんとうに素晴らしい演奏なのに、評論がこの新譜の価値を下げている。 お願いだから、このような中身のない「感想」は避けていただきたい。 もちろん、演奏の中身は良いので満点。

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  • ★★★★★ 

    sunny  |  兵庫県  |  不明  |  2010年04月17日

    NHKでの放送、LDを見た者なら、CDはおろか、何故DVD化、ブルーレイ化されないのか不思議な演奏。このティンパ二は一見に値する、豪快で気持ちよろし。もちろん音だけでも人智を超える凄演。しかし、当サイトでも、現在、チェリ、ミュンヘンのEMI版ブルックナー等、が出ていないのが、残念。シュトットガルトとのジュピターもDGさん、是非CD化して欲しかった。

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  • ★★★★☆ 

    たか  |  東京都  |  不明  |  2010年04月09日

    私もLD時代から聞いている演奏だが、93年のEMIのCDよりも引き締まった演奏だと思う。ただこの曲はノヴァーク版でなくハース版で演奏してほしかった。チェリの遅めで悠然とした指揮はハース版の方が絶対向いているはずなのだがチェリはなぜかこの曲はノヴァーク版を採用していて残念だ。小沢ボストンの89年のアナログハイビジョン映像がブルーレイ化されるようだが、ぜひこの演奏もブルーレイ化を期待したい。

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  • ★★★★★ 

    もくでん  |  大阪府  |  不明  |  2010年03月21日

    発売前のフライングとなってしまいますが、下のレビューにも出ましたので一筆をお許し下さい。小生は1990年のブル8を大阪・東京(10月20日)で聴きましたが、10月4日、大阪フェスティバルホールでのブル8を、決して忘れることが出来ません。大阪在住で仕事を休めないため東京公演は2つしか予約出来ず、さらに大阪は「何でシンフォニーホールじゃないの!?」と、本当に歯痒い思いで一杯のまま来日公演に臨みましたが、大阪公演は小生の渇きを逆に何倍も満たしてくれました。その前日の10月3日、ヨーロッパから「ベルリンの壁解放」の速報が伝えられ、楽団員たちは遠く離れた異国の地で、涙と歓喜の抱擁を現地からの映像で見たことでしょう... この日、公演開始前からオケ全体が明らかに興奮で高ぶっている様子が看て取れました。10月20日、サントリーホールでのブル8も勿論素晴らしかったのですが、形容の言葉も見つからない10月4日のあの特別な高揚感は大きく減退し、来日最終公演ということもあってか、終始安定した、精神的にも一息落ち着いたような演奏と感じられました。確か、10月4日も天井からマイクが1本吊り下がっていたように覚えているのですが... いつの日か、この特別な演奏会が「フェスのブル8」として世に出ることを、心から願って止みません。

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