ピアノ・ソナタ第3番、夜想曲集、ポロネーズ第5番、他 ハラシェヴィチ(2010)
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ぬぬぬ | 不明 | 不明 | 2012年10月12日
ソナタはさすがに技巧的限界が見えるので、前作のマズルカ全集ほどの激烈な感銘はないが、全体的にあのマズルカ全集での崩しや旋律の揺れはここでも健在で、結構面白く聴ける。フィリップスの旧録音が、クールないいとこのお坊ちゃんの感じなら、これはいい意味で泥臭さが入っており、ショパコン予選落ちのヴンダーを2位まで引き上げた師匠の風格も同時に感じる。前作とこれを見ると、まだ衰えぬうちにポロネーズ全集をもう一回入れ直して欲しい気がする。なお、録音そのものは前作と同等だが、1トラックで左右チャネルの音揺れやノイズを感じたり、最終トラックで大々的に音飛びして再生不能になるなど、通常美品のNIFCレーベルには珍しく盤面プレスの不安定さが見られた。HMVに即座に対応して頂いて交換で事無きを得たが、そういうことなので、本品を購入された方は、未聴にせず特に最終トラックを中心に一回チェックされることをお薦めする。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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