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CD カルロ・マリア・ジュリーニの芸術(16CD限定盤)

カルロ・マリア・ジュリーニの芸術(16CD限定盤)

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    楽山子  |  北海道  |  不明  |  2015年12月14日

    ジュリーニのDGでの主要録音が格安でまとめて手に入る便利なセットではありますが、シカゴSOとの「グレート」が収録されなかったのは残念。セットの中では、ロスPOとの「ライン」が最高。音符という音符を全部歌わせてしまうジュリーニの指揮がツボにはまっています。その次はやはりロスPOとの「運命」。ティンパニの演奏を聞くと、ジュリーニの指揮で演奏できて幸せだったんだろうなぁと想像してしまいます。晩年のウィーンPOとのブラームスやブルックナーは、ゆっくりなのはいいのですが、終楽章の盛り上がりを聴くとオケが欲求不満だったんじゃないかと思えてくるのが引っかかります。

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  • ★★★★★ 

    れいにゃ  |  静岡県  |  不明  |  2015年09月09日

    ようやく入手して聴けました。私は70年代後半、ジュリーニのさまざまな作曲家の第九シリーズ、とりわけマーラーで衝撃を受けて以来、ジュリーニの奏でる音楽に魅了され続けてきました。 指揮者別のボックスは多くありますがこのボックスほど選曲と演奏内容が充実し切ったセットは、なかなかないものと断言できます。 とりわけ、ブラームスの交響曲全集は、ロス・フィル時代の1番と2番でも感心しましたが、オケがウィーン・フィルに強化されて堂々とゆったりと歩を進め、オケの充実した響きに時間を忘れ聴き惚れます。 やはり、ウィーン・フィルとのブルックナーの後期3曲もまさにブルックナーのオルガン的な大伽藍を見るようで、9番の終曲で別世界にいざなわれる思いです。 他、ロス・フィルとの運命や悲愴では曲の持つ真価が音楽的に証明されるかのような素晴らしさ。 マーラー9番は、空前絶後の名演でマーラーの織りなすポリフォニーが目に見えてくるようでマーラー音楽の美しさに心から浸れます。 唯一残念だったのは、ベートーヴェンの第九で3楽章までの緊張感に満ちた名演が、終楽章はどうしたことか、オケ、合唱、独唱、全てにおいて緊密さが感じられず、別人のような演奏になってしまっています。 まあ、ジュリーニもこんなことがあるというサンプルとしては、貴重な演奏かもしれません。 それはさておき、HMVでは品切れ状態ですので、ジュリーニのこのセットに興味を持たれた方は、是非お探しになって早めに入手された方がいいでしょう。

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  • ★★★★★ 

    てつ  |  東京都  |  不明  |  2015年08月01日

    このセットは比類がないものです。クラシック音楽を愛好しようと思うならば、表現の多様性を知る必要があり、このセットを聞けば、理解できることがたくさんあると思います。ジュリーニはよく「カンタービレ」の指揮者と思われていますが、実はそのカンタービレを支えるハーモニーの大事さを私は教えてもらいました。とにかく名演揃い。ロスフィルのブラームスがないのが残念ですが(だぶるから当たり前ではありますけど)運命を聞けば、この曲のハーモニーの素晴らしさを認識でき、シカゴのマーラー9番の第一楽章を聞けば、この曲が西洋音楽のど真ん中かつ最後の光であることを知り、ウィーンのブルックナーを聞けば、肩の力を抜いても良いことを知り、ブラームスに至っては、分厚いハーモニーが天井から降り注ぎます。特に若い方に申し上げたい。この値段でこのセットが買えるなら、悩むことなく購入して、クラシック音楽の多様性をジュリーニに教えてもらって下さい。この経験は間違いなく、あなたの糧になることでしょう。

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  • ★★★★★ 

    爆走爆演  |  大阪府  |  不明  |  2014年12月24日

    個別で持ってるものがかなりあるが、ジャケ写の”Halten!”と 指示しているかの如く念を入れているジュリーニの姿を見るだけ で買ってしまう。 演奏は言わずもがな、溜めて〜♪粘って〜♪のジュリ−ニ節が 炸裂するものばかりである。このジュリーニ節が理解できない 方は安易にこの芸術的BOXには近寄らないで頂きたい。 ひとつ残念な点をあげるとすればSONY全録音集みたいにもう少し 丈夫な箱と紙ジャケに1枚づつ入っていてくれるとよかったけど

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  • ★★★★★ 

    ヴェラスケス  |  鹿児島県  |  不明  |  2013年05月06日

    ジュリーニの呼吸  とでも呼べばよいのか、例えばライン 開始されると同時にこの曲が持っていて今迄明瞭になっていなかった構造、建築学的構造がひとつの流れの中で次々に明らかになっていく。そうだこの速度は遅いとか早いとか論ずる前にこれらの構造を明らかにするために必要な速度なのだ。そしてそれがジュリーニの生理的速度、呼吸なのだ。

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  • ★★★★★ 

    take one  |  東京都  |  不明  |  2013年05月05日

    はじめにお断りしておきますが、私はジュリーニが大好きです。今このセットを購入するか迷っています。単品でほとんど持っておりますし、いくつかは再発の企画物を買ってすでにかなりダブっています。にもかかわらず迷っているのは、このセットのDisc1に収録されているシューマンの「ライン」がジュリーニで無性に聞きたくなったからです。自宅から離れて仕事をしているので家に取りに戻るよりも買ったほうが安上がりと思い、かつてこのカップリングで国内盤でも輸入盤でも発売していたので検索したところカタログから消えていました。この「運命」も「ライン」も私は超名演と思います。特にシューマンの交響曲はジュリーニの演奏を聞くまでは名だたる巨匠の全集をいくつか揃えて聞きましたが何が良いのかさっぱり分かりませんでした。バーンスタインでしたか誰かが「シューマンは天才すぎて1曲に2〜3曲分のアイデアを盛り込みすぎている。」といった内容を仰っていたような記憶が……。それがジュリーニのフィルターを通した演奏に接し目からうろこでした。そういった意味ではジュリーニは私にとってシューマンを聞くようになった恩人です。結局この1枚を聞くためにこのセットを買うことになりそうです。

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  • ★★★★★ 

    古渡 弁蔵  |  北海道  |  不明  |  2013年04月17日

    今日やっとHMVから送られてきた。ブラームス、フランク、チャイコフスキーは図書館から借りて聴いており、テンポがどうのこうのというよりも、いずれも聴きほれてしまったので購入した。今日初めてブルックナーの第8番3楽章を聴いた。やはりよかった。他の曲も早く聴きたいという気持ちがある一方で、ゆっくりと楽しみたいという思いもあり、ともかく幸せにさせてくれるアルバムである。ただし、これはボックスではない。誰かが書いているとおり、数枚のプラケースにカバーを付した大雑把なものであり、少し残念。

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  • ★★★★★ 

    淳メーカー  |  愛知県  |  不明  |  2013年01月14日

    ジュリーニを敬遠した時期がありました。自分が年を重ね50代半ばにさしかかった時、妙にジュリーニが恋しくなりました。ブラームスやブルックナーといったDG時代の名盤はすでに手元を離れていました。そんな時に、実にタイムリーに出たのが当アルバムでした。重複はシューベルトとマーラーぐらいで、他は久しぶりの再会といった感じでした。自分の年のせいか、あのジュリーニ・テンポは気にならなくなり、それどころか心に沁み込んでくるようでした。ジュリーニ独特の個性的な演奏が多いので、万人向けとは言えないと思いますが、ジュリーニ節が好きな人には堪らないアルバムですね。

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  • ★★★★★ 

    チェロTP  |  静岡県  |  不明  |  2012年09月01日

    ブラームスは初出時からずっと愛聴している。ゆったりとしたテンポでVPOをたっぷりと歌わせる。この上のない美しさだ。スリリングな演奏を好む向きには確かに評価の分かれる演奏かも知れないが、そこは正に好みの問題。「演奏イロイロ、聴き手もイロイロ」といったところだ。美音にどっぷり浸かって音楽に身を委ねたい向きにはお勧めだ。ブルックナーもブラームスの上をゆく美しさだ。

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  • ★★★★★ 

    masato  |  新潟県  |  不明  |  2012年08月28日

     先にレビューされている方のおっしゃることは,もっともですね。個人々々好みが違い,それに呼応するかのように演奏の方も千差万別。だからこそクラシック音楽(特に名作と呼ばれる作品たち)には“聴き比べ”という楽しさがあるんですよね。  ブラームスや『新世界』など,私も畳み掛けるような覇気のある演奏の方にどちらかというと惹かれます。でも,このジュリーニのような“ドッシリ感”も,棚から取り出したくなる魅力を十分にもっています。「やたらとテンポが遅く、歌いまわしが粘着質」とおっしゃる感じ方も,私には“ドッシリ感”という好印象を抱かせてきました。ブラームスの1番,いつもミュンシュを聴けるような元気盛々の精神状態でいられるわけではありません。「ハァ〜」と溜め息がついてでてくるような時には,このジュリーニやザンデルリンク(新盤)のようなものがしっくりきます。  ただ,「やたらとテンポが遅く、歌いまわしが粘着質」なものばかりでもないですよ。シューマンの『ライン』など,私のベストに座している録音ですが,滔々とした大河の流れとは一線を画した覇気ある流れを体感できます。他の指揮者より強めに吹かせている第1楽章のホルンなど,聴くたびにワクワクしますし,最終楽章のエンディングのスカッとした終わり方など,手本にしたい潔さ。  ブルックナーの7〜9番にしても,終始緊張感に貫かれた精緻な表現は,他のお気に入りたちを凌駕するほどの魅力だし,虚飾を排した純音楽的なマーラーの9番も名演と呼ばれる資格十分。  クラシック音楽の聴き比べの楽しさ・面白さを教えてくれる,そして他の演奏からは聴こえてこなかった新たな魅力も発見させてくれる,素晴らしい演奏たちだと思います。

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