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チャイコフスキー(1840-1893)

SACD 交響曲第2番(第1楽章初版付き) プレトニョフ&ロシア・ナショナル管弦楽団(2011)

交響曲第2番(第1楽章初版付き) プレトニョフ&ロシア・ナショナル管弦楽団(2011)

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    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2012年07月28日

    プレトニョフ&ロシア・ナショナル管弦楽団による2度目のチャイコフスキーの新しい交響曲全集も本盤の第2番の登場でついに第5弾。残すところは、第3番とマンフレッド交響曲の2曲となった。プレトニョフに限らず、ロシア系の指揮者にとって、チャイコフスキーの交響曲は、ベートーヴェンの交響曲のように重みのある存在であると言える。それだけに、これまであまたのロシア系の指揮者が、チャイコフスキーの交響曲全集を録音してきた。全集を録音しないまでも、後期3大交響曲を何度も録音した指揮者(例えば、ムラヴィンスキーなど)も存在しており、それぞれが一聴の価値のある優れた名演揃いであると言える。プレトニョフがDGに録音を行った最初の全集も、今日のプレトニョフの名声をいささかも傷つけることがない優れた名演であり、むしろ、プレトニョフのその後のキャリアを形成する重要な一歩になったとも言える存在だ。それから約15年後の全集は、その間のプレトニョフの指揮芸術の円熟を感じさせるものであり、音楽の構えの大きさ、楽曲への追及度、細部への目配りなど、どの点をとっても数段優れた名演に仕上がっていると言えるだろう。プレトニョフは、数年前に、ロシア・ナショナル管弦楽団とともにベートーヴェンの交響曲全集を録音しており、それは聴き手を驚かすような奇抜とも植える超個性的な演奏を繰り広げていた。それだけに、賛否両論が渦巻いていたが、それに対して、今般のチャイコフスキーの交響曲全集においては、ある意味では正統派の演奏。演奏の総体としては、いささかも奇を衒うことがないオーソドックスな演奏を展開していると言える。もっとも、だからと言ってプレトニョフならではの個性が皆無というわけではない。本盤におさめられた第2番においても、テンポの振幅を効果的に活用したり、ここぞという時にはアッチェレランドを駆使するなど、プレトニョフならではのスパイスが随所に効いていると言えるだろう。にもかかわらず、演奏全体としては、あざとさをいささかも感じさせず、前述のように、オーソドックスな装いとなっているのは、プレトニョフがチャイコフスキーの交響曲を深く理解するとともに、心底からの愛着を有しているからに他ならないのはないかとも考えられるところだ。本盤には、従来の第2番に加えて、第1楽章の初版がおさめられているのも、第1楽章だけというのはいささか残念ではあるが、第2番の本質を更に追及していこうというプレトニョフの真摯な姿勢のあらわれであり、好感を持てると言える。いずれにしても、本盤の演奏は、プレトニョフのチャイコフスキーの交響曲に対する深い愛着と敬意、そしてそれに基づく理解を感じさせる素晴らしい名演と高く評価したい。そして、残る第3番、マンフレッド交響曲の名演を大いに期待したいと考える。音質は、マルチチャンネル付のSACD録音ということもあり、臨場感溢れる見事な高音質であり、本名演の価値を更に高めることになっている点を忘れてはならない。

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    蓮華人  |  千葉県  |  不明  |  2012年05月16日

    歴史的経緯で「蔑称」といわれますが、本来「元祖」、「本家」という意味合いの「小」で、逆に現行のウクライナは、もろ「辺境」という字義です。さてそれはともかくチャイコも差別的な気持ちなどさらさらなく、より「ロシアの作曲家」としての矜持を示そうとしたようです。初版は実演で1回聴いて、改訂版と替えるべきと感じたほどの出来栄えです。第1楽章は、序奏とコーダだけ「母なるボルガの岸辺で」が使われていることもあり、ほぼそのまま活かされていますが、後はほとんど別の作品になっています。プレトニョフもせっかく初版を使ったなのなら最終楽章まで、初版でやってほしかった。で「改訂版第1楽章付」だったらもっと良かったのに。個人的見解ですが…。

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