Buddy Rich

CD Three Classic Albums Plus

Three Classic Albums Plus

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    ♂猫Junn-Junn  |  東京都  |  不明  |  2016年02月12日

    まだ40歳前、アラフォー時代のバディ・リッチの演奏作品群。 自分は、映画『Whiplash』(2014/邦題:セッション) を観て、Buddy Rich(バディ・リッチ/1917-1987)という人がいたのか、 と興味が湧いたというか… 今まで自分は、ジャズ系でも、 デューク・エリントンはピアノとか、 ベニー・グッドマンはクラリネット、 サッチモことルイス・アームストロングはトランペット、 バードことチャーリー・パーカーはサクソフォン、 とか…そういう人達の楽曲は色々聴いたことがあったものの、 ジャズのドラマーの人っていうのに、 着目したことって、なかったなぁ、と思って… だから、機会があれば、バディ・リッチの作品も聴いてみたいな、 と思っていたので、今回 「Rich In London」 「Swingin’New Big Band」 「Three Classic Albums Plus」 の3作品を購入。 「Three Classic Albums Plus」 が中々入荷せず2ヶ月余り待ったけれど、漸く入荷して全部揃ったんで、 遂に手許に届き… 少し確認してみると、 「Swingin’New Big Band」は、1966年のライブアルバム、 「Rich In London」は、1971年のライブアルバム、 「Three Classic Albums Plus」は、 1954〜1957年にかけて発売された4つのスタジオアルバム 「The Swinging Buddy Rich」(1954)、 「Buddy and Sweets」(1955)、 「The Wailing Buddy Rich」(1955)、 「This One’s for Basie」(1957)、 を2枚のCDに収めた、という作品だ、と分かったので、 「Three Classic Albums Plus」→ 「Swingin’New Big Band」→ 「Rich In London」 の順にとりあえず、聴いてみることに。 で、全体的な印象としては、 別にバンドマスターがドラマーのバディ・リッチだからといって、 ドラムが主体的に引っ張る曲ばかりをやっているわけじゃなくて、勿論、 最初から最後までドラムがぐいぐい引っ張って駆け抜けるような曲もあるけど、 基本的には、 トランペットとかピアノとか他の楽器の見せ場というか聴かせ所も色々とある、 クラシックでスタンダードなジャズの中で、 存在感のあるドラムが全体をしっかりと支えて、聴かせ所では、 特に凄みを発揮しているなぁ、という印象。 その中で、この「Three Classic Albums Plus」は… 1曲目の 「The Monster」は、 出たしとか、わりと、いい感じ… 全体の、各楽器間でのかけ合いしながらの進行とか、 そして後半の…ドラムのソロ… まぁ、凄い、凄過ぎる!っていう感じのアレではあるけど、 …若干、凄いのは分かるけど、一体何時まで続けるんだよ…的な気持ちに、 なりかけた頃に、終わる、まぁ、その辺の絶妙な加減も、 計算の上なのかな… という11分9秒の1曲目から始まって… 「The Wailing Buddy Rich」(1955) は、9〜12分弱の長さの曲4曲計44分をじっくり聴かせる、 という構成。 次の「The Swinging Buddy Rich」(1954)は、 2分半〜7分程度の長さの曲を9曲計43分 っていう構成…その中で、 「Strike It Rich」 と 「The Two Mothers」 の2曲がドラムソロの長い聴かせ所 を含んだ曲だったね… そして、 同じドラムソロでも、 「The Two Mothers」のほうは、 ただ単に高速のドラムビートを長時間叩きまくる、 ってだけじゃなく、速度のメリハリとか強弱のメリハリとか、 そういうのもあるドラムソロだったんで、 好印象だった感じ。 その次の「Buddy and Sweets」(1955)は、 2分〜9分半程度の長さの曲6曲計31分 っていう構成。 これの冒頭の1曲目 「Yellow Rose Of Brooklyn」 は、出だしから、ほぼ、 最初から最後までドラムがぐいぐい引っ張って駆け抜ける系 の4分36秒の曲で、曲の序盤部分以外は、 全部ドラムのソロを聴かせる趣向の曲でオープニングアクト としてのインパクトは絶大だな、 って印象。 …あ、っていうか、少し確認してみると、 オリジナルのLPには2曲目に「Easy Does It」っていう8分16秒 の曲が入ってるみたいだけど、このCDには、 収録されてないっぽい… CDの容量がいっぱいで入り切らなかったんだろうね…。 中盤の「Nice Work If You Can Get It」 は有名な曲なんで、あぁ、こんなバージョンもあるんだな、 という感じだった…自分が今まで知ってたのは、 ビリー・ホリデイが歌ってるバージョンだったんで。 で、その次の 「Barney’s Bugle」って曲はどうもバディ・リッチ本人が作曲した曲っぽくて、 ドラムソロの部分がこれまた、 強烈な高速ドラムビートの連続で、でも同じ高速ビートの中にも、 少しメリハリとか入れながらの高速だったりで、 これまたインパクト絶大な感じ。 次の「Now’s the Time」はチャーリー・パーカーの曲… このバディ・リッチのバージョンは、 1945年頃のチャーリー・パーカーのよりも、ずっとテンポが速い、 けど、夫々の楽器に聴かせ所を用意してある感じなので、 演奏時間は1分半近く長い曲に仕上がっていて、 まぁ、こっちのほうが、 華やかだし聴いててテンションもより上がる系かな、 と。 最後の「This One’s for Basie」(1957)は、 3分〜7分程度の長さの曲を8曲計42分 っていう構成。 これまでの3アルバムでは夫々の1曲目にドラムのインパクトが強く残る系 の曲を配置していたけど、ここの1曲目は、 スローにまったりした感じの曲「Blue And Sentimental」が配置されていて、 激しいドラムの見せ場とかはなく、 代わりに2曲目の「Down for Double」って曲が冒頭から、 激しいドラムビートの曲。 その次の「Jump for Me」の冒頭部分、 「Down for Double」に含まれてたのと似た旋律が出てきたんで、 あれ?って思っちゃったけど、その後の部分は、 特にそういうアレはなく…でも、また最後の部分は同じその旋律が来て… まぁ、何かそういう曲だったのかな… と。 …で、このアルバム分で、一番ドラムソロの聴かせ所がある曲は、 「Jumpin’ at the Woodside」 って曲…もう、高速連打で長尺のドラムソロが凄過ぎて、 もう参りました、と笑うしかないね…。 その次の「Ain’t It the Truth」って曲は、自分には、 ルイス・アームストロングの歌が印象的な 「Jeepers, Creepers」って曲の旋律、またはソレに似ていて連想する フレーズが散りばめられてる感じがして… この曲が創られた経緯とか、ちょっと興味が湧いたり…。 …何だかんだで、じっくり聴いてみれば、印象に残る曲は、 わりとあったかな、という印象。 余談で、 直接このCDとは関係ないけど、 でも収録されてる「This One’s for Basie」からの繋がりで、 Count Basieっていうジャズピアニストでバンドリーダーの 人がいて、 「Count Basie Orchestra」(カウント・ベイスィー・オーケストラ) っていうビッグバンドが昔あったんだな、 ということも知れたので、それも、よかった… また音楽の興味の対象が広がったから。 ともかく、 2枚組で27曲計2時間38分というたっぷりの内容で、 価格がまとめ買い価格で¥1,164 という値段だったのも、お得にいい買い物出来たな、って感じだし、 そういう面も含めて、 総合的には、そこそこのクオリティのCDに出会えて、 買った甲斐があったな、 と思う。

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