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シューベルト(1797-1828)

CD ピアノ・ソナタ第20番、第13番、楽興の時、他 メジューエワ(2011)(2CD)

ピアノ・ソナタ第20番、第13番、楽興の時、他 メジューエワ(2011)(2CD)

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    DP−900で聴いています  |  愛知県  |  不明  |  2012年05月03日

     本当に良い演奏ですね。強い打鍵も力任せではなく、ささやくピアニッシモもフニャフニャの腰砕けにならず、楽曲ごとに全体のバランスを見通した上でコントロールしています。でも、その制御は見事に自然で、堅さや表面的な生真面目さは美しく排除されています。それにしても若林工房の録音は素晴らしいですね。メジューエワの録音は、いつも同じ魚津市の新川文化ホールで、ピアノも同じ個体のようですが、毎回微妙に音の響きが違います。調律もそうかもしれませんが、作曲家や作品ごとに少しづつマイクセッティングや録音機材のチューニングを変えているようにも聴き取れます。手間暇を惜しまない製作姿勢が、CDの音質にも現れているように思います。となると、これがSACDだったらどんな高音質の再生になるのか、興味が尽きません。SACD、出してください!!

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    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2012年04月21日

    これまで多くの聴者によって支持を集めているメジューエワによるシューベルトのピアノ作品集もついに第3弾の登場となった。曲目も、最後の3つのピアノ・ソナタのうちの第20番、そして同じイ長調のピアノ・ソナタとして有名な逸品である第13番、そして楽興の時などの有名な小品集もおさめられており、正に第3弾の名に相応しいラインナップを誇っていると言えるだろう。それにしても、演奏は素晴らしい。いや、それどころか期待以上の見事さと言っても過言ではあるまい。本盤の演奏においても、メジューエワの基本的なアプローチは、第1弾や第2弾の演奏と基本的には変わっていないと言える。メジューエワは、スコアに記されたすべての音符の一つ一つをいささかも揺るがせにすることなく、旋律線を明瞭にくっきりと描き出していくというスタンスで演奏に臨んでいる。それでいて、いささかも単調に陥るということはなく、強靱な打鍵から繊細な抒情に至るまで表現力の幅は桁外れに広いと言える。全体の造型は非常に堅固であるが、音楽は滔々と流れるとともに、優美な気品の高さ、格調の高さをいささかも失うことがないのがメジューエワの最大の美質であると言える。そして、細部に至るまでニュアンスは豊かであり、その内容の濃さはメジューエワの類稀なる豊かな音楽性の証左と言えるだろう。シューベルトのピアノ曲は、もちろん最後の3つのソナタの一角を構成する第20番はもちろんのことであるが、その他の楽曲についても、ウィーン風の抒情に満ち溢れた名旋律の端々には寂寥感や死の影のようなものが刻印されているが、メジューエワによる本演奏は、かかる寂寥感や死の影の描出においてもいささかの不足もなく、前述のような気高くも優美なピアニズム、確固たる造型美なども相まって、正に珠玉の名演に仕上がっていると言っても過言ではあるまい。第1弾及び第2弾の際のレビューにおいても記したところであるが、これほどの名演を聴くと、メジューエワの類稀なる才能をあらためて感じるとともに、今後の更なる成長・発展を大いに期待できるところだ。今後、メジューエワがどのようなスケジュールでシューベルトのピアノ作品集の録音を進めていくのかはよくわからないが、第4弾以降にも大いに期待したいと考える。特に、シューベルトのみならず、あらゆるピアノ・ソナタの中でも最高峰の傑作とされる最後の3つのソナタのうち、本盤の登場によって第19番及び第20番の2曲の録音が揃ったことになるが、第21番において、メジューエワがどのような演奏を成し遂げるのか、実に興味深いと言えるところだ。音質についてもメジューエワのピアノタッチが鮮明に捉えられており、素晴らしい高音質であると評価したい。なお、今般の録音に際しては、第2弾において行われたDSD録音がなされていないようであるが、これほどの名演であるだけに、今後可能であればSACDで聴きたいところだ。

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    アンフォルタス  |  東京都  |  不明  |  2012年03月17日

     メジューエワさんがベートーヴェンの録音を続けているときに「次は何を録音される予定ですか?」と伺いました。「そうですね、まだはっきりとはしていないのですけど、シューベルトは録音したいですね」と仰っていました。「そうですか、それは楽しみですね」とお話をしたのですが、その時は、後期3大ソナタと楽興の時位になるのかなぁ、と思っていました。  その後、ショパンの録音が続きましたが(記念イヤーでもありましたので)一気にシューベルト作品集1・2の4枚のCDが発売され、ファンは狂喜しましたし、いずれの曲も現在望みうる最上の演奏といってもいい名演を聴かせてくれました。そして今回作品集3が発売されました。  作品集2が発売された時にメジューエワさんに「21番は以前10周年記念ボックスにライブで録音されていますが、再録音は当然されるのですよね?」と伺ったところ「そうですね。録音したいですね。」横におられたマネージャーさんも「録音しないといけないでしょう」と少し微笑んでおられました。  今回は第20番が録音されていて、これで19番と20番が揃ったわけで、次回の作品集4に第21番が収録されることになるのでしょう。  シューベルトの19番から21番は特にベートーヴェンへの憧れ(影響)が強い作品だけに、先にベートーヴェン全集で名演を聴かせてくれたメジューエワさんは、そうしたベートーヴェンへの憧れをしっかりと受け止めながら、そこにまぎれもないシューベルトだけが持つ彼自身の魅力も余すことなく表現されていて、この演奏を聴くと、あくまで個人的な意見です、世評高いポリーニが何となく味気ない演奏に聴こえてしまいます。  21番への期待はいやが上にも高まります!

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