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CD フリッチャイの芸術〜ブラームス:交響曲第1番(北ドイツ放送響 1958)、チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲(メニューイン 1961)、他(2CD)

フリッチャイの芸術〜ブラームス:交響曲第1番(北ドイツ放送響 1958)、チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲(メニューイン 1961)、他(2CD)

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    planche  |  奈良県  |  不明  |  2020年02月08日

     まずは1958年の北ドイツ放送響のブラームスというのが興味をそそる。フルトヴェングラー盤の7年後の録音であるが、同時期にチェリビダッケとの4番(1946)、セルとの4番(1959)など常任のイッセルシュテット以外の客演指揮者とも北ドイツ放送響はブラームスの録音を残している。エーリヒ・レーン(Vn)、アルトゥール・トレースター(Vc)、ゲアハルト・オットー(fl)、ルドルフ・イルミッシュ(cl)といった当時の名手の妙技を聴き比べるのは一興で、とりわけ往年のBPOの名コンマス、レーンの手になる2楽章のVnソロパートは聴き物である。ブラームスの1番といえば従来からinnner movement派とouter movement派が弾き手にも聴き手にもあるようで、指揮者に関して言えば前者の筆頭がベームやクーベリック、後者の最右翼がメンゲルベルグやアーベントロートといったところか。本盤はさしずめ後者ということになろうが、特に終楽章の彼独自の加筆は賛否両論あるところではあると思う。フリッチャイにはブラームスの交響曲の録音は少ないが、4年後には「天下の」ウィーン・フィルとも2番を録音しており、フリッチャイのブラームス観を知る上で興味深い。フリッチャイが白血病で短い生涯を閉じたのが1963年だから、この録音は弱冠47歳のものである。ジュリーニ、クーベリックといった1914年生まれの指揮者の中で、この録音が最も古いものであることも感慨深いものがある。  

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    フリッチャイマニア  |  埼玉県  |  不明  |  2012年02月11日

    フリッチャイのファンならば是非購入すべき1点。 注目は、2種類目の「ブラ1」。以前出ていたロマンドとの演奏も白熱した名演だったが、その2年後、病魔に侵されて陰影が出てきた時期のフリッチャイならではの、より濃厚な表現が楽しめる。北ドイツ放送響の持っていた、渋く重い音もフリッチャイの解釈に有益に作用している。 フリッチャイとメニューインは、1949年に初共演(チャイコフスキーの協奏曲の放送録音)して以来、久しく共演しなかったが、1961年に集中的に共演を重ねている。その最後の共演が、ルツェルン音楽祭でのこのチャイコフスキーである。この12年の年月を、新旧比較しながら聴くことで、フリッチャイのひとつの到達点、メニューインの深化が感じられる。 この日、コダーイの交響曲の世界初演を行っているのだが、これも是非とも発掘してほしいものである。 モーツァルトの「フルートとハープの協奏曲」は、Andromeda等で1952年3月17日のライヴ録音が出ており、もしかすると同一音源の可能性があるが、今までのディスクが音質に恵まれなかっただけに、Tahraのリマスタリングで新鮮さを取り戻すことに期待したい。 「ハイドン変奏曲」は、1953年4月6〜7日のRIAS響の演奏会の演目だが、このコンビの常で、ダーレムのイエス・キリスト教会で放送録音を行うことがあったので、恐らくその音源だろう。 この直後の4月19日には、コンラート・ハンゼンとピアノ協奏曲第1番を演奏会で取り上げ、10月13日には交響曲第2番をイエス・キリスト教会で放送録音するなど、1953年はフリッチャイにとって「ブラームスの年」であった。 この時期のフリッチャイらしい、直線的だがドライにはならない、絶妙なバランスの解釈が楽しめる、充実した演奏である。 なお、フリッチャイの「ハイドン変奏曲」は、1957年9月17〜18日にイエス・キリスト教会で行った録音が、DGから出ており、その演奏の一部は生前のフリッチャイが人生を語った「Erzähltes Leben」(DGオリジナルマスターズの9枚組に収録されていた)でも使用されていた。 現在廃盤となって久しいが、各変奏を的確に描き分けた見事な演奏であり、モノラル末期の録音も美しい。こちらの再発にも期待したいところである。

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