道尾秀介

本 龍神の雨 新潮文庫

龍神の雨 新潮文庫

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    WM-102  |  不明  |  不明  |  2021年03月03日

    2009年の作品です。兄と妹、兄と弟の2組のきょうだいが 主役になる物語です。 それぞれの秘めた思いやり、この「秘めた」という箇所が 物語のキーに、そして悲劇を超える結末につながります。 もうひとつ、「すれ違い」が需要な要素になります。 これらほんの少しの「ずれ」が大きな物語を導く、道尾先生の 手腕が光る作品です。 また、ミステリー作品としてもよく練られていて、「大雨」 という背景の中、真犯人についてもその動機についても、作者が 伏線をはっているにも関わらず見事に騙されます。 そして、作中で主人公たちに差し伸べられる手に、ここに 道尾先生の思いがあるのかもしれませんが、やはり感動します。 私は道尾先生の作品は割と早くから読んでいました。当時から 好きでしたが、この「龍神の雨」や前後して発表された「カラスの 親指」、「ラットマン」あたりで完全にとりこになりました。 今でも好きですし、そして思い出深い作品です。

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