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ブルックナー (1824-1896)

CD ブルックナー:交響曲第9番、モーツァルト:交響曲第39番 サヴァリッシュ&ウィーン・フィル(1983 ステレオ)

ブルックナー:交響曲第9番、モーツァルト:交響曲第39番 サヴァリッシュ&ウィーン・フィル(1983 ステレオ)

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    ミシェル・スズキ  |  静岡県  |  不明  |  2014年05月10日

    私が20代半ばこの曲をNHK-FMでカセットテープに録音し何回も聴いて深く感動した記憶があります。あれから30年、自分も50代後半になり改めてこのCDを聴きその演奏の凄さを再認識した次第です。良い演奏を良い音で聴けるという意味でこのような復刻盤は貴重な存在です。サヴァリッシュ氏について私は若い頃の端正な音楽作りから晩年の流れを重視したある意味、即興的な燃える演奏もありと多く聴いており、氏の一部分だけを聴いて演奏解釈の好みで評価をする方々がいるようで、まあそれはそれで致しかたないことかと思います。が、まだこれ以外にも貴重なライヴ録音の出現を期待します。

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    ナマステ14世  |  千葉県  |  不明  |  2013年03月25日

    サヴァリッシュ先生の逝去で、この壮絶なVPOとの ブル9を聴き返して、日本にクラシック音楽を啓蒙し、日本のファンが私を必要とするなら身体の許す限り行き続けたい。と仰られた先生にコンサートを含めどれだけクラシック音楽の素晴らしさと感動を頂戴しただろうか、サヴァリッシュ先生の日本の音楽ファンへの輝かしい功績は私は一生忘れません。しかし、ベームの亜流だ、日本では不人気だ、海外の一流オケとの名演がない、等 はらわたが煮え返る とんでもないレビューを見て、怒り震えている自分がここに居ます。このブル9は例外と褒めておられるが、彼の音楽性では当たり前の事だ。耳を洗い直して出直して来いと言いたいです。興奮して脱線しましたが、このブル9を始めサヴァリッシュ先生のライブ(N響を含め)、過去のスタジオ録音の名盤の数々を最新リマスターでまた聴かせて下さい。お願いします。サヴァリッシュ先生!本当に有難うございました。天国から日本の音楽ファンを見守って下さい。長文になって申し訳ありませんでした。

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    淳メーカー  |  愛知県  |  不明  |  2013年02月25日

    サヴァリッシュ氏死去のニュースを知って追悼の意味で聴いたのは当盤ですた。約30年前のウィーン・フィルとのライブ。すでに多くの方の賛辞が寄せられている名盤ですね。私が聴いたのはブルックナーではなくモーツアルトの39番の方。勿論、ブルックナーは氏の代表的名演であり追悼に相応しい曲なのですが、私は氏のモーツアルトの晴朗な雰囲気がとても気に入っていたので、39番を聴いた次第です。第2楽章の美しさはウィーン・フィルの素晴らしい音色との相乗効果で「白鳥の歌」の調べを奏でています。N響との数々の名演なくしては、今日の音楽好きの私は存在しなかったと言って良いほど、本当にお世話になりました。合掌。

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    ジョージ  |  東京都  |  不明  |  2013年02月19日

    確か自伝(自伝ではないと彼は言うが)で、「モーツアルトに尋ねてみたい。このテンポで良いのか?と」というような趣旨でモーツアルトへの想いを語っていた。世間からは安全運転・メゾフォルテな指揮者という概念が敷衍しているが、私はこの人のライブを数多く聴いたけども、一度もそんなことは思わなかった。特にモーツアルトやシューベルトにおけるゆるぎないテンポの中を自由に流れるエレガントな響きは今もはっきりと覚えているし、どこまでもテンポを守り、立体的な響きをこの人のようにさりげなく自然に表して見せる指揮者を余り知らない。ここに収められている39番を聴いてもその感想は同じだ。どなたかのブログで「どのオケを指揮してもサヴァリッシュの音がする」と書かれていた。恐らく否定的な意味で。でも私はそれこそがこの指揮者の目指したものではないだろうかと思うのだ。絶対にゆるがない「音楽に対する姿勢」が、どの楽団を指揮しても反映されているということの証左であり、楽団と指揮者の理想的な相乗関係が現出している明らかな結果だと信じて疑わない。このディスクについての感想が遅れたが、一瞬立ち上って消えていく演奏という過程で、指揮者の意図(心とでもいおうか)をこれほどまでに忠実に表現して見せたウィーン・フィルを目の前にして満足したであろうことは容易に想像できる。ブルックナーの最後の207小節目からの転調してクローズしていく部分の情感の籠った安定感。消え入る瞬間の何とも言えない静寂さに、サヴァリッシュとウィーン・フィルの阿吽の呼吸を聴く。 この記録は、音楽への邪念雑念なき忠実無垢な姿勢に対する天使からの贈り物だろうか。たぶんそうだろう。

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    ほんず内閣総理大臣  |  北海道  |  不明  |  2012年06月29日

    サヴァリッシュさんがウィーンフィルを振った(しかも比較的近年)貴重な演奏会の記録。曲目もいいですねえ。最初のモーツァルトは、かつてよく聴いたタイプの、大編成オケによるたっぷりとしたもの。でも決して重くはなく、切れ味のある、締まった演奏です。そしてメインのブルックナー。ここでのサヴァリッシュさんはものすごくアグレッシブ。推進力とか勢いというのではないですが、とても力強く前進してゆく、動きのある演奏。ウィーンフィルはここでは「剛」の魅力で、トランペットやホルンの強奏も、ティンパニの激しいロールも、どうしてどうして尋常ではありません。特別な演奏会というその意義づけが演奏者みなを奮い立たせているかのようです。その分、精妙な抒情の部分でちょっと不足を感じるのではありますが、それはまあ欠点ではないでしょう。それに代わる大きな力をこの演奏は持っています。録音は優秀で、何の不満もありません。総じて、期待通り(あるいは期待以上)のディスクであります。

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    大審問官  |  大阪府  |  不明  |  2012年02月22日

    これは幸福な記録である。サヴァリッシュは何度か実演に接し、N響以外との共演にも接して、なおかつ、その中にサヴァリッシュの「基礎+アルファ」の部分がほとばしった演奏に出会った時に真価が分かるのではないか。そういう意味では実に玄人向きの指揮者なのだ。やっと「喉の渇き」とでもいうべきものを潤す記録が出現したことを素直に喜びたい。 さてさて、ところで、出ましたよ!「断定」と単なる「食わず嫌い」を旨とし、「実はいいじゃない」と素直にそれだけ言えばいいのに、「最大公約数」とか「ベームの亜流」とかまだ言って長文で煙に巻く、つよしくん殿のレビューが!「クラシックを長く聞いてきた」らしいですが、40台というのが本当なら、おそらくベームより、サヴァリッシュの方が、実演、テレビ、ラジオ(N響以外も)に接する機会が多かったはずですねえ。N響との演奏って何を指すんでしょう?まさかテレビ、ラジオだけの判断ではないでしょうねえ。まあ、きっと「ベームの亜流なんか聞かないよ。どうせたいした演奏しないだろ」ってことだったんでしょうけどね。食わず嫌いですから。しかし、もうやめてくださいよ、「亜流」という言い方。他の方のレビューを虚心坦懐に読まれてはいかがですか?あなたのレビューは「ベームの亜流で基本的に聞かないけど、これはいい演奏だから褒めとく」というスタンス。いろいろと前半に落としておいて、「そんな私が推薦するんだからすごいですよ〜」て論法。指揮者は「他を圧倒する名演」を残すために存在するのでしょうか?それと、このサイトマイページにレビューの数が多いとか、共感の数が多いとか、表示されるのなんとかなりませんかね。私のこの投稿にも嫌悪感を感じる方もいらっしゃるでしょう。レビュー非表示機能つけられないのでしょうか。

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    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2012年01月22日

    クラシック音楽を数多く聴いてきた者にとっては、おそらくはこの指揮者ならばこのような演奏をするということが聴く前において大方予測できるのではないだろうか。それは私の場合にも当てはまるが、たまに、いい意味でそうした予測を裏切られることがある。そうした予想外の名演に巡り合った時の喜びや感動には何物にも代えがたいものがあると言えるだろう。いや、そうした喜びや感動を希求するために、同じ楽曲であっても繰り返し何度も、様々な演奏家による演奏を聴いていると言えるのかもしれない。もっとも、そのようなことは年に数度あればいい方である。そして、私にとっての本年のいい意味で予測を裏切られた名演第1号こそは、本盤におさめられたサヴァリッシュ&ウィーン・フィルによる演奏であると言える。とにかく本演奏を聴いて大変驚くとともに深い感銘を覚えた。サヴァリッシュと言えば、どうしてもNHK交響楽団を指揮した、立派ではあるが大人しい演奏が印象的であるだけに、私としても、これまで所詮はベームの亜流指揮者としてあまり高い評価をして来なかった。これまでサヴァリッシュに関して私が記した本サイトへのレビューは次に掲げる2つの演奏のみ。1つ目は、シュターツカペレ・ドレスデンを指揮してスタジオ録音を行ったシューマンの交響曲全集(1972年)であり、もう1つは、昨年末に発売されたNHK交響楽団を指揮してライヴ録音を行ったブラームスの交響曲全集(1971〜1975年)の2点だ。もちろん、これらの全集にしても、すべての交響曲の演奏が様々な指揮者による他の演奏よりも特段優れているというわけではない。要は、全集としては優れているということであり、最大公約数的に優れた名全集と言えるところだ。史上最年少でバイロイト音楽祭に登場するなど、才能には抜群のものがあり、凡演は少ないものの、他の指揮者を圧倒するような名演を成し遂げることも殆どないと言ったところが、これまでのサヴァリッシュに対する共通の評価と言えるのかもしれない。しかしながら、本盤の両曲の演奏は、そうした印象を覆すのに十分な圧倒的な演奏と言えるのではないだろうか。冒頭のモーツァルトの交響曲第39番からして、重厚で彫の深い表現に大変驚かされる。演奏全体の堅固な造型美は相変わらずであるが、それ以上にどこをとってもあたりを振り払うような威容に満ちた風格が漂っているのが素晴らしい。あたかもベートーヴェンの交響曲に接する時のような硬派の演奏と言えるが、それでいて四角四面に陥らず、モーツァルトらしさをいささかも失わないというのは、多分にウィーン・フィルによる美演によるところが大きいと言える。いや、むしろ、ウィーン・フィルにこれだけの名演奏をさせたサヴァリッシュの類稀なる才能と統率力を褒めるべきであろう。いずれにしても、このような素晴らしい超名演を聴いていると、ベームがサヴァリッシュを何故に高く評価し、信頼していたのかがよく理解できるところだ。次いで、ブルックナーの交響曲第9番も凄い超名演だ。正に壮絶の極みとも言うべき豪演であり、指揮者の名前を伏せて聴くと、サヴァリッシュによる演奏であると言い当てる者は殆どいないのではないか。とてもNHK交響楽団を指揮していたサヴァリッシュとは思えないような凄みのある指揮ぶりであり、前述のように私もそうであったが、多くの聴き手が、サヴァリッシュに対するこれまでの印象を大きく変えるきっかけとなるかもしれない。そして、おそらくは、サヴァリッシュによる最高の超名演と言っても過言ではないと言えるのではないだろうか。第1楽章からしてテンションは全開。とかく安全運転に終始しがちなサヴァリッシュ&NHK交響楽団による演奏とはそもそも次元が異なる緊迫感に貫かれていると言えるところであり、どこをとっても濃密かつ重厚な音楽が紡ぎ出されているのが素晴らしい。ブラスセクションなども最強奏させているが、いささかも無機的になることなく、懐の深さを有しているのが見事である。第2楽章の早めのテンポによって畳み掛けていくような気迫や怒涛のような重量感溢れる進軍にはただただ手を汗握るのみ。本気になった指揮者とオーケストラによる真剣勝負のぶつかり合いがここにあると言えるだろう。終楽章も凄まじい。1990年代にヴァントや朝比奈が成し遂げた悠揚迫らぬインテンポによる演奏とは大きく異なり、テンポの効果的な振幅なども織り交ぜたドラマティックな表現も駆使しているが、ブルックナーらしさをいささかも失わないというのは、サヴァリッシュがブルックナーの本質をしっかりと鷲掴みしているからに他ならないと言える。そして、ウィーン・フィルによる極上の美を誇る名演奏が、本演奏に独特の潤いと温もりを付加させているのに大きく貢献しているのを忘れてはならない。演奏終結の後、かなりの間をおいて拍手が沸き起こるのも、当日の聴衆の深い感動を物語るものと言えるだろう。いずれにしても、本演奏は、サヴァリッシュによる至高の超名演であり、サヴァリッシュに対する印象を一変させるだけのインパクトのある圧倒的な超名演と高く評価したいと考える。音質は、1983年のライヴ録音であるが、十分に満足できる良好な音質と高く評価したい。

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    masato  |  新潟県  |  不明  |  2012年01月14日

     ブルックナーの交響曲,第9だけベスト盤が決まりません…。それは,最晩年のカラヤンとウィーン・フィルが,第7,第8だけを残し,第9を残してくれなかったからです…。第7,第8には名盤多々ありますが,カラヤン・ファンの自分には,どんな名演がかかって来ようとカラヤン最後のものにはかないません。最後に第9を残して欲しかった…。だから,私の中では第9だけ,ポッカリと穴が開いているのです。  そんな状態が20年以上も続いてきたのですが,ここにきて,その穴を埋めてくれる(カラヤン&ウィーン・フィルへの渇きを癒してくれる)最有力候補に出会えました。  1楽章冒頭…なんて柔らかく,美しい響きなんだろう…。皆がみな,同じ楽譜を元に,殆ど同じ楽器で吹いているはずなのに,何でこうも違って聴こえるのだろう…。  2楽章の推進力は強烈…!だからこそ,トリオの弦の美しさが際立つ。弦・金管・木管のバランスも完璧だ。「私の余命もあと僅か…早く作品を仕上げねば…」作者のそんな焦りが聴こえてきそうだ。  3楽章も夢のような音楽が響き続ける。そして,ラスト数分にきての絶望(?)の大咆哮…そして,諦観にいたるまでのあのたっぷりとしたパウゼ…。エンディングまでの彼岸の響き…言葉にできるはずもない。  カラヤン最後のレコーディングとして,ブルックナーの第9を聴きたかった…!クナッパーツブッシュでさえ,シューリヒトでさえ,ヴァントでさえ,ムラヴィンスキーでさえ,癒されなかったこの渇きを,やっと癒してくれるアルバムに出会えた…。

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    ワレンペラー  |  広島県  |  不明  |  2012年01月05日

    宣伝文句通りの凄い演奏、2曲ともサヴァリッシュ絶好調。まずモーツァルト…基本的に端正な表情だが時折且を入れる金管の瞬発的強奏、低弦のマッシヴなアクセントで男性的かつ格調高い名演に。ブル9…同オケ・同会場のカラヤン'76年も凄演だが、サヴァリッシュはより劇的でフルヴェン的魔演。冒頭からただらぬ気迫、ここぞと言う時の鳴りは凄絶で緩徐部の歌も十分。高速ながら上滑りしないスケルツォ(打ち込み強烈)も凄い。3楽章は僅かながらカラヤンに劣るが、総括して燃えた時のサヴァ御大の凄さを実感できる超名演で大推薦したい。音は会場ゆえデッドだが唸る重低音から輝かしい高音まで拾っており優秀。

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    k.k  |  大阪府  |  不明  |  2012年01月04日

    ブルックナーの9番と、モーツァルトの交響曲との組み合わせは、2年前京響定期にあった。そのときは、リンツで指揮は井上道義。一見、ミスマッチのようなプログラムだが、これが意外と合うんだよね。39番は、ムラビンスキーもよく取り上げてた。さて演奏だが、ウィーン・フィルの弦楽・金管ともよく統制がとれていて、バランスが良い。サヴァリッシュは、80年代はN響でも時々あったが、やや強引にオケをコントロールする傾向があった。この演奏では、それがなく純粋に音楽と向き合っているように感じる。やはり、ウィーン・フィルなのだ。ライナーノートも日本語付き。お勧めの1枚。

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    TM  |  東京都  |  不明  |  2012年01月03日

    このブルックナーは凄い!サバリッシュの棒もさることながら、ウイーンフィルのこの上も無い美音に酔いしれる。ジュリーニの英雄と共に、今回のウイーンフィルシリーズは素晴らしい。

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    ∞er  |  東京都  |  不明  |  2012年01月02日

    二曲とも熱い演奏が繰り広げられていますので、N響との共演のイメージは捨ててください。以前民放のBS放送でウィーンフィルの定期が放送された中に、サヴァリッシュのシューベルトのグレイトがありました。オーケストラを朗々と鳴らし、しかし絶妙なテンポで逞しく奏でられた表現は感動的なものでした。今回はザルツブルグの音響がデッドなためオケのふくよかな特長が録音に反映されていませんが、それでも素晴しい演奏となっています。

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    M  |  愛知県  |  不明  |  2012年01月02日

    ブルックナー第9 曲を聴き進んでいくうちに、ここで起こっていることは奇跡ではないかと感じられた。同曲ではフルヴェングラー/ベルリンPOのすべてをやり尽くしたような充足感が印象深かったが、当演奏はフルトヴェングラーのように「指揮者のタクトの下、楽団員が心を一つにして」といったものとはやや趣きを異にしている。ここではウィーンフィルという名門楽団の個々の楽団員の自発性が最高に発揮された結果、秘めたる優秀な音楽性が最大限引き出されている。それは練習で得られたものではなくライブならではの高揚、集中による当事者すら予想もしなかった力というべきではないのか。その結果周知された名曲が更に奥深い輝きをみせるような新生面も展開している。ではサヴァリッシュの役割といえば、ある意味触媒なのかもしれない。しかし、かつてオケと楽曲の特性を最高に融合させたシューマンのライン交響曲のような金字塔があったように、それこそがサヴァリッシュの本領ともいえる。ちなみに曲の終了と拍手の間には空白があり、余りの感動に拍手することすらできない聴衆の姿が察知される。

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    fuka  |  東京都  |  不明  |  2011年12月30日

    これは驚きました。ブルックナー第9で激烈な演奏というのはなかなか想像がつきませんでしたが、このような演奏のことをいうのでしょうか。テンシュテットでもこうはしませんね。N響でおなじみのサヴァリッシュはそれほどディスコグラフィーが豊富ではありませんが、実演ではN響との1番や、フィラデルフィアと来日した時のロマンティックでも終楽章などは棒を振り回してかなりの爆演を繰り広げていましたので上品な外見とは異なる演奏の好みを持っているのだと思っていました。ですからこの第9を聴くと、やはりそうだったかと思わざるを得ません。どういった指示を楽団員にしていたのかが興味深いです。ウイーン・フィルと来日予定が病気でキャンセルになったことがあり(代わりはティーレマンの第7)こういう演奏を聴くとやはり残念でした。

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