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ストラヴィンスキー(1882-1971)

SACD 『春の祭典』、『火の鳥』組曲、ロシア風スケルツォ、タンゴ I.フィッシャー&ブダペスト祝祭管弦楽団

『春の祭典』、『火の鳥』組曲、ロシア風スケルツォ、タンゴ I.フィッシャー&ブダペスト祝祭管弦楽団

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    MISPRISIONER  |  東京都  |  不明  |  2012年03月30日

    ここ数年間にリリースされたI・フィッシャーとブダペスト祝祭管の録音の中で最も優れた一枚。ここで取り上げられた作品の演奏はどれも素晴らしいものだが、特に《春の祭典》は、T・フィッシャー盤、ダーリントン盤、リットン盤など、ドゥダメル盤以降、ここ1年でリリースされた同曲新盤の中で、SACDの本盤の方が音質的にはアドヴァンテージがあるものの、チョン・ミュンフン盤と双璧の名演と位置づけられる(個人的な好みとしては、チョン盤に軍配を上げたいが)。スコアに対する客観的な姿勢を強めてるように聴こえながら、その音楽のなかに遥かに余裕のある動きや流れを感じさせる。オーケストラの響きそのものも、このところ、シャープな感覚を保ちながら、さらに潤いを増してきており、フィッシャーはそれを巧みにコントロールしながらオーケストレーションの細部を明快に活かすと共に、幻想的、あるいはロマンティックな味わいを深めている。《春の祭典》の演奏と、それをどう評価するかで難しいのは、シャープさとデモーニッシュさとのバランスさであるが、この演奏はブーレーズの明晰さとゲルギエフのデモーニッシュさとが絶妙にブレンドされていて、失望させられる瞬間が前打音一つ分もない。多くの演奏で無視されることの多い、最後の部分のクレッシェンドもごく自然に実行されていて、フィッシャーのオーケストラ・ドライヴの巧さを象徴している。《火の鳥》は、これまでの録音では殆ど聞き取ることのできなかったピアノの音が絶妙なバランスで聞き取れることが象徴しているように、《春の祭典》以上に細部まで気配りがなされ、魅力的な音楽性を感じさせる演奏・録音に仕上がっている。中でも「カシチェイの凶悪な踊り」では充実した力感と緊張感が作り出されており、この音楽に初めて接した時の興奮が蘇ってくる。正にセッション録音ならではの内容の名盤で、録音の明晰さは、ブックレットに収載されている録音時のスナップ写真のマイクの林立を見れば、納得である。

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    meji  |  神奈川県  |  不明  |  2012年02月18日

    一糸乱れぬ精緻なアンサンブルを磨きに磨き上げ、室内楽的なまでに透明で凝縮した響きが特徴の、非常にユニークなハルサイである。いつもならバーン!ドカン!と来るところは意図的に抑えられ、そのかわりに、これまで耳にしたこともない内声部が浮き上がる場面が随所に現れるのはまことに新鮮。しかし最後はとてつもない迫力をもってビシっと締めくくるところなど、さすがフィッシャー只者ではない。火の鳥も全く同様の路線のユニークな名演だ。DSD録音も特定の打楽器をピックアップするようなデモサービスとは一切無縁のナチュラル路線であるが、ホールに鳴り響いている音響全てを丁寧に拾っており、Fレンジもフラットに伸び切り実に音楽的だ。派手さはないが玄人好みの名盤といえよう。

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