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ベートーヴェン(1770-1827)

CD ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲、ベルク:ヴァイオリン協奏曲 I.ファウスト、アバド&モーツァルト管弦楽団

ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲、ベルク:ヴァイオリン協奏曲 I.ファウスト、アバド&モーツァルト管弦楽団

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    saitaman  |  埼玉県  |  不明  |  2022年06月17日

    ベルクのヴァイオリン協奏曲はクレーメルの名演などがあるが、録音の秀逸さ、オーケストラのサポート力の高さ、何よりファウストの叙情豊かな表現力の3点を考慮すると、この録音が最高の演奏ではないだろうか。ベートーヴェンもかなり良い演奏だ。

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  • ★★★★★ 

    mari夫  |  東京都  |  不明  |  2017年02月28日

    ベルクが超美演。もっとどろどろした演奏もあり得るだろうけど、水晶のように透明度の高い音で逝ける天使とシンクロして止むことがない。アバドのオケも実に雄弁。これ以上は望めないような演奏だ。ライブではここまで克明な音は聞こえないだろう。とりわけ天使が「昇天」するエンディングは一際テンポも落として奏され、実に感動的。似た感じで素晴らしいのはベートーヴェンの二楽章。ベルクが悲しみともに繰り広げる叙情を、ここでのベートーヴェン(とファウスト)は幸福感に満ちた音で綴っている。その対比のためにこのコンビネーションだったのかと思うくらいだ。三楽章もバッハの無伴奏の速い舞曲でもそうだった活気に満ちたフィナーレが聞ける。多少の注文がつくのが一楽章。この曲の器の大きさには幾分届いていない感じはする。去年の実演では、音量の小ささは別として、そんな風には感じられなかった。それが録音当時からの円熟というか進歩なのだろう、と断言するほど実演の細部の記憶が定かではないのだけれど。この曲は最近デヴィートやヌヴーなど歴史に名だたる女流の演奏に感動したが、この時点でのテイクに関するかぎりは、まだちょっと(だけだけど)差を感じてしまった。アバドもこっちはどうということはない。パパはマエストロ さんと正反対の評価で恐縮ですが。

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  • ★★★★★ 

    sunny  |  兵庫県  |  不明  |  2016年11月06日

    アバド指揮のモーツアルト管の響きがいい。もう晩年のアバド得意のモダンに若いオーケストラ。導かれる存在感、集中力抜群のイザべレ・ファウスト。ベートーヴェンは、ピリオド折衷だけど、もう女王の貫禄に厳しさと、柔らかい響きでアバドと共に歌い、謙虚にも聴かせる。素晴らしき現代のベートーヴェン。チョン・キョンファ、テンシュテットの重い、集中力、熟練の演奏、コパチンスカヤ、ヘレヴェッヘの古楽、懸命の若々しいベートーヴェン、或いは、ナイジェル・ケネディ、ポーランド室内管の奔放に見えて丁寧、愛情に満ちた演奏に負けない、否、凌駕するか。渾身のベートーヴェン、名演。私の耳は、この処、この演奏を呼ぶ。

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  • ★★★★★ 

    うーつん  |  東京都  |  不明  |  2014年02月02日

     オケの、特に弦楽器陣の自然な歌いまわしに好感が持てた。  なめらかにソロをひきたてることで一体感があふれでた美しい仕上がりが嬉しい。継ぎ目が無くなめらかな肌、着物のドレープが美しい大理石の彫刻のような・・・といったら褒めすぎだろうか?     ソロの演奏は、オケの音の上になめらかに乗っかって安心して歌っているような感じに聴こえた。そのように演奏させてもらえる(と、聴こえる。)とソロ奏者が思うからこそ、アバドとの共演を望むのではないだろうか?   ソロ、オケ&指揮者が三つ巴・・・というより、ひとつにまとまって歌い上げた演奏。良い意味で「ベートーヴェンの協奏曲」という力がこもっていない。     ベルクは美しさが先行し、ウィーン学派とかいう難解な音楽といった頭でっかちの印象を持たずに聴くことができる。今まで「ベルクは・・・」と思われてきた方に聴きやすいと思うのでおすすめしたい。

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  • ★★★☆☆ 

    パパはマエストロ  |  青森県  |  不明  |  2013年01月23日

    そうか、皆さん評価高いんですね。私は5回ほど聴いてみましたが、ベートーベンはよいとしてもベルクはそれほど良いと思いませんでした。特にベルクにはオケ・ソロ共に美音が不可欠(1楽章冒頭や2楽章終結部)と思ってまして、この演奏は音が騒々しく感じられ、好みでなかったからかも。アバドがあまり好きでないこともありますか。手元の11枚の中では、カピュソン・ハーディング盤、ムター・レヴァイン盤、スーク・ノイマン盤の順でこれからも聴き続けるでしょう。最近、クレーメル・デイヴィス盤とメニューイン・ブーレーズ盤を手放しました。10回聴いてしっくりこなかったら、これも手放しそう。

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  • ★★★★★ 

    masato  |  新潟県  |  不明  |  2012年12月23日

     素晴らしい!としか言い様がない。クレーメルのものも好きだ。でも,少しシャープ過ぎ…。切れ味鋭く,玲瓏感…触れたら切れそうだ…。ハーンもいい。若々しく,美しい。少し背伸びをしたかのような端麗さもあり,微笑ましい。ハイフェッツ&ミュンシュ,オイストラフ&クリュイタンスといった大御所の魅力は言うに及ばず。そういった中,このファウスト&アバド…まるでお気に入りのいいところを全部取って集めたかのような感さえある。だからこそ,繰り返し聴いていくと飽きてしまうのだろうか…。クレーメル,ハイフェッツ,オイストラフは飽きがこない。聴くたびに新しい何かを私に残してくれる。ファウスト&アバドも果たしてそうなるのだろうか…。  ベルクも名演。私の中ではクレーメルの一人横綱でしたが,両横綱が揃ったって感じ。そして,このアルバムの決定的な魅力は,ベルクとベートーヴェンのつながり(ファウストも言っている通り)! ベルクはベートーヴェンを引き立て,ベートーヴェンはベルクの意味を改めて考え直させる。素晴らしい相互関係。  そしてアバドのバック。ほんと,アバドって人はソリストを引き立てるのが上手い人だ。コンチェルトの相方としては最高の指揮者かもしれない。

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  • ★★★★★ 

    TASSY  |  東京都  |  不明  |  2012年02月07日

    ベートーヴェンは、シゲティ・ワルター・ブリティッシュ交響楽団のコロンビアSP盤を、少年の頃蓄音機で聴いてよりこのかた、多くの演奏を聴いてきましたが、ファウストは素晴らしい。独自の節回し、歌いたいところではテンポを落とし、ピアニッシモの使用も適切。走るところは走る。ヴァイオリンという器楽演奏を聴く醍醐味です。アバドの指揮も言うことなしです。音楽は時間の芸術と言われていますが、時間は瞬間の連続。ファウストは瞬間・瞬間に耳を傾けさせる、まさに「木を見て森も見る」見事な演奏で、彼女のブラームスの協奏曲では、あまり感じられなかったことです。私には決定盤というものはありません。新しい演奏が次々と現れ、それぞれに聞くべきものがあるからですが、ファウストのベートーヴェンは2回・3回と聴ききたくなる素晴らしい演奏です。 ベルクは鄭京和とファウストの2種類しか聴いておりませんので、更に聴き込んでからにします。

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  • ★★★★★ 

    淳メーカー  |  愛知県  |  不明  |  2012年01月31日

    ベルク目当てで購入しました。ヴァイオリン協奏曲の終着点とも言えるこの名曲、現在このファウスト&アバドが理想的と思っておりましたから。硬質な美しさと抒情的な美しさの見事な融合、などとどこかで借りてきたようなフレーズが頭を過りました。ベートーヴェンはかなりハードルを低く構えていたので、予想を大きく上回る演奏でした。20世紀の大家達とは明らかに一線を画す演奏スタイルに酔いしれました。オケの人数は刈り込んでいると思われます。造形美とでも言うのでしょうか、ベルクとはまた違った感銘を受けました。以前のアバドの伴奏ぶりは、どこか独奏者の邪魔をしないようにしているような印象を持っていましたが、ここでは実に能弁です。伴奏の理想的な形と言っても良いのではないでしょうか。ここにきてさらに深化を遂げるアバドにも感服です。推薦。

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  • ★★★★★ 

    mimi  |  兵庫県  |  不明  |  2012年01月22日

    モダン・ヴァイオリニストに詳しい訳でもなく、またこの2曲の聴経験が他人より豊富な訳でもないのですが、2曲とも名演と言えるのではないでしょうか。I.Faustは不勉強にして初めてですが、決して華やかで豊満な音色ではなく、ヴィブラートを極端に抑えた、まるで精髄だけ取り出そうとでも言うような求心的な演奏ながら、一瞬たりとも痩せた印象はなく、余分な装飾のない純粋な音楽が鋼のような太さと強さを持って迫ってきます。もちろん、名器(眠りの森の美女!?)の役割も大きいのでしょうが、それ以上に奏者の驚異的な技術と高い芸術性に圧倒されます。A.Bergの千変万化するリズムと楽想に、何の逡巡もなく確信的で、しかも安らぎに満ちた音楽を築いて行く様は圧巻です。これはC.Abbado/Orch.Mozartの伴奏にも全く言えることですが、これだけ透徹した、細部も全体も構造的にクリアで、かつ膨らみにあふれたBergを聴くのは、自分には初めてかも知れません。Beethovenは、I.Faust, Abbado, O.Mozartいずれも、何の重々しさも無い、Beethoven中期傑作とは思えない天上的な軽みを持ちながら、やはり隅々まで意志の張りつめた引き締まった演奏。Faustのヴァイオリンは、Bergよりも余裕を持ち、しかしどんな細部にも表現に手を抜かない最上級の音楽で、Abbadoの伴奏も含めてどちらかと言えばゆったりしたテンポにも関わらず、(演奏によっては、この曲に時折感じる)長々しさを全く感じさせません。すっきりして非常に見通しの良い演奏なのですが、クールであっても冷めた印象は微塵もなく、絞りに絞った音楽がこれだけ熱く膨らみを持って迫ってくるのは驚異です。3楽章の最初からフィナーレに向けて、火の玉が次第に燃えさかっていくかのような演奏は、Abbadoがライブでのみ昔から時折見せる最上の姿を彷彿させます。昨年のBPOとの「大地の歌」にも思いましたが、Abbadoは今生涯で一番自由な境地にいるのではないでしょうか。伝統的な昔ながらのBeethovenとは言えないでしょうが、この上なく美しいBergを含めて、垣根を越えた音楽を愛する多くの方々にお薦めしたいと思います。

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  • ★★★★☆ 

    kuniko89  |  愛知県  |  不明  |  2012年01月15日

    フレーズ毎の最後の一音まで、しっかり鳴らしきった爽快な演奏。ドライな音色ともマッチしている。バッハ、ブラームスそしてベートーヴェンと続けて聴いたが、いずれも同様の感想をもった。メンデルスゾーンやフランス系の作品には向かないかもしれないが、シべリウスは聴いてみたくなる演奏家である。

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