交響曲第1番、第2番、第7番、フィンランディア、トゥオネラの白鳥 シュタイン&NHK交響楽団(1975−90 ステレオ)(2CD)
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七海耀 | 埼玉県 | 不明 | 2011年12月27日
シュタインにはシベリウスの2番の商業録音がある。そういうわけで、シベリウスは彼の掌中に入ったレパートリーだったのだろう。全体として言えるのは、弦の響きが大変美しいということである。これはシュタインの手腕かなと思う。だが、やはり金管の窮屈さは、如何ともし難い。1975年と古い録音だが、音楽には力があり、雄大さも出ている。しかし、フィナーレなど金管の強奏が騒々しくなってしまう。1990年録音の1番と「フィンランディア」では、録音も演奏技術も進歩しており、2番にみられた欠点は減じているし、良い出来となっている。「トゥオネラの白鳥」における繊細な弦の表情は素晴らしく、コールアングレの響きも良い。1987年録音の7番は凝縮力のある好演だと思う。妙なのは、いったん始まった拍手が途中で躊躇したように止みかけ、またおっかなびっくり再開するところだが、何があったのかな。最後の解決和音がわりと短く、いきなり音楽が終わったので、楽員が弓をおろしていないうちから、拍手が始まって、そのあたりのタイミングの問題だったのかもしれないが、ライブで聴いたわけではないので、よく分からない。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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