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バッハ(1685-1750)

CD カンタータ全集第13集(第25、50、64、69、77番) 鈴木雅明&BCJ

カンタータ全集第13集(第25、50、64、69、77番) 鈴木雅明&BCJ

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    一人のクラシックオールドファン  |  兵庫県  |  不明  |  2011年04月21日

    鈴木雅明氏(以下敬称略)の率いるBCJ演奏によるバッハのカンタータシリーズももう50巻目に近づき演奏スタイルというのが定着しておりますが(1995年あの阪神大震災の年に地元神戸での第1巻録音スタートした本プロジェクトは一応二十年後の2015年でのカンタータ全曲録音完成予定と聞いております)本盤は13巻目の1999年録音(鈴木45歳の頃)のまだこのシリーズ初期にあたるものでバッハのライプチッヒ時代の作品BWV64「見よ、どれほどの愛を」、(タイム17’27)、BWV25「私の身体の健康は損なわれ」(15’23)、BWV69a「主を讃えよ、私の魂よ」(17’56)、BWV77「お前の主である神を愛しなさい」(14’53)の四カンタータそして断片カンタータBWV50(3’32)を収録したものです。鈴木のスタイルは妙にセカセカはしないものの速めのテンポで抑制の効いた表現なので言葉・発音の問題の克服程度も含めて正に日本人のバッハなのかも・・・、まさに汲めども尽きぬバッハ・カンタータを聴く楽しみを披露してくれます。冒頭のフーガ合唱が印象的なBWV64では加えるに短調ヴァイオリンガヴォットに乗った野々下由香里(S)清楚なアリアが素晴らしいです。BWV25でのマタイ・パッションにも入っている旋律を混ぜた精度の高い合唱は聴きものですしBWV69aではこのシリーズ当初では線の細さが少し気にはなっていたTの櫻田(同31歳)もますます安定した歌唱ぶりであります。BWV77においては女声陣やや線が細く時折声がオーケストラに埋もれた様にも思えるもののK.S.アヴェラ(A)のアリアは珍しいトランペット伴奏に乗って深い味を出してはおりました、私自身、アルトは女声の方を好みますので・・・。このシリーズで早くから参加しているBのP.コーイ(当時45歳で鈴木と同年)は内省的な落ち着いた歌唱を繰り広げています。大体日本サイドでバッハカンタータ全集を完成しようという偉業はやはり少年期から神戸の女子大チャペルでオルガンを弾いていたという鈴木の体に染み付いた信仰に近いものがあってこそと思われます。とにかく完成まで頑張って欲しいものですね。このシリーズは主に私の地元の先述の神戸の女子大チャペルで録音がなされているのもそういう意味なのでしょう。私も何回かこの会場でのBCJのカンタータ・コンサートに出かけた事があり、お行儀の良い聴衆雰囲気も味わいました。確かに信仰心あつき処からの偉業なのですが日本側メンバーの結束パーフォーマンス・直向さが何か我々無信仰に近い者にとって複雑な心境・・・我々凡人にはつけ入る隙が見出せません。それだけ真摯なものが感じられるのでしょう(バッハは理想的聴衆として神の存在をどこかで考えて気を引き締めていたのですが・・・)。曲のポピュラー性から素晴らしいランクに留めておきますね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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