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ヴィヴァルディ(1678-1741)

CD ファイヴ・シーズンズ〜ヴィヴァルディ:『四季』、セドラー:スプリング・イン・ジャパン ラドゥロヴィチ

ファイヴ・シーズンズ〜ヴィヴァルディ:『四季』、セドラー:スプリング・イン・ジャパン ラドゥロヴィチ

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    kuzu2001  |  東京都  |  不明  |  2011年11月29日

    2009年のラ・フォル・ジュルネでセンセーションとなったネマニャの「四季」。コンサート後、通路で出会った彼は、私の絶賛に応えて「この曲は録音するよ」と約束してくれた。それから2年半、待ちに待ったリリースだ。しかも、そのCDには「日本の春」をテーマにした新曲も併録。彼が日本のファンを大切にしてくれているのを感じるアルバムだ。 果たして、その音楽は、コンサートでの印象通りだ。いや、矛盾しているようだが、そのときと同様に、「初めて聞く四季」だ。いままで聞いたどの四季とも全く違う表現に満ちあふれている。常に変化するフレージングの多様さ、はっとするアゴーギグのギアチェンジ、思いがけないデュナーミクの落差、楽譜にない奏法を絡めながら、絶え間なく変化する音風景は、月並みな例えだがジェットコースターのよう。 繰り返すが、この多彩な表現は、2年半前と大きく変わってはいない。それでいながら、何度聞き返してもまだ新鮮なショックが襲ってくる。 このアルバムは、ヴィヴァルディの演奏に規範像を持っている人には受け付けられないものかもしれない。だが、自由に音楽を楽しむ気持ちを持っているなら、ぜひ聞いて欲しい。この曲にこんな表現の余地があったのか、という思いが現れ、感心している間もなく次のサプライズが訪れる。これまでに四季を聞いた経験が多いひとほど、すべての楽章で快感と言ってもいい新鮮な感動を得られるのではあるまいか。 5つ目の季節「日本の春」は、正確には「Spring in Japan 2011」。震災に見舞われた2011年の春をテーマに、叙情的な古謡素材ばかりか、中間部分とエンディングではアップテンポの「上を向いて歩こう」ヴァリエーションで、現代日本の多彩な春の情景を描きながら、復興への応援歌を奏でてくれたのだと思う。 ネマニャにはまった人ならもちろん即座に入手しているだろうが、ぜひ多くの人に聞いてほしい。今年の私の一押しはこれだ。

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