『メフィストーフェレ』全曲 ルーデル&ロンドン響、ドミンゴ、トリーグル、カバリエ、他(1973 ステレオ)(2CD)
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オペラかじり虫 | 兵庫県 | 不明 | 2012年05月10日
故三浦淳史氏のお陰で、早世したアメリカのバス歌手ノーマン・トリーグルを知り、この録音に辿り着きました。これは見事な録音です。METの陰に隠れて、とかく看過されるNYシティオペラの音楽監督ルーデルの達意の棒の下で繰り広げられるイタリア・オペラ界きってのワグネリアン、ボーイトの大作――いささか大げさで、耳驚かす音楽ですが、面白く聞くことが出来ます。トリーグルの迫力に圧倒されますが、マルゲリータを歌うカバリエがこれまた素晴らしい。もちろんドミンゴも圧唱で、これは数少ない同曲の中の一番の聴きものかも。上演も珍しければ、録音も限られているこのオペラ、本当に傑作なのか? ボーイトって、それほど傑出したリブレッティストなのか? オペラ・ハウスのレパートリーに定着していない、このオペラの現実を考えると、何やら首を傾げるものがあります。マルゲリータの罪と救済が、今少しドラマの中核として描かれておれば――とそんな埒もないことを考えました。それはともかく、名盤です。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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