ムラヴィンスキー&レニングラード・フィル モスクワ公演(1965&1972)(7CD)
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おっさん | 東京都 | 不明 | 2012年06月17日
ムラヴィンスキーはあまり聞いてこなかったので、ライブでかつ激安に惹かれ購入しました。 ですので、録音のことはとやかく言えませんが、曲によって多少バラつきはあるものの、好悪入り混じったCD−R版に親しんできた耳には、かなりの高水準です。 演奏の方もとやかく言えるほど耳が肥えてはいませんが、ブラームスの3番には驚きました。セルと同傾向の演奏ですが、古典的フォルムの堅牢さ、弦の響きの美しさ、第4楽章の圧倒迫力と詩的情感の豊かさ、どれをとっても最高の演奏です。オネゲルの「典礼風」も代表的名演ではないでしょうか。ロシア物は、「お国もの」という枠で括ろうとする人も多いですが、ムラヴィンスキーはそのような枠を超えた、絶対的な音楽として再現していると感じます。なお、ベートーベンの5番の第4楽章だけは、ティンパニを鳴らしずぎです。宇野大先生でしたら「抗しがたい魂の叫び」とでも表現するかもしれませんが、バランスを破壊しています。 チャイコフスキーの5番も、圧倒的なダイナミックレンジの広さで聴衆は喜ぶでしょうが、一方で美しい流れを損なっています。 しかし、全体としては非常に優れた演奏が多く、多くの人に聞いてもらいたい演奏です。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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のんじょんれ | 神奈川県 | 不明 | 2012年03月06日
以前単売で出ていたオネゲルや弦打チェレなどの音質の改善ぶりには驚く。その他、ステレオ録音で聴けるのはファンにとっては貴重なボックスである。しかし、今の耳で改めて聴いてみると一部(二人)の評論家の偏向した熱狂ぶりが却ってムラヴィンスキーの本質を誤らせている気がする。ここにあるのは完璧なリハーサルによる徹底的な体制側の所産であり、私にとっては自由な音楽鑑賞とはほど遠いものだ。『音楽のミイラ』に聴こえる。今の世代の指揮者やオケのほうが余程音楽的だと思う。確かにこのようなタイプの演奏は今はないかもしれないが、良くないから無いのであって、これこそが音楽だというような先生方のヨイショはソ連の崩壊、ベルリンの壁とともに無くなってほしかった。14人の方が、このレビューに「共感」しています。
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北途 啓 | 東京都 | 不明 | 2012年01月06日
伝説の「ルスラン」や愛聴したシベリウスやバルトークなどをCDで聴きたくなり購入しました。毎月の仕送りをケチって1枚ずづ買ったレコードに比べて、なんと安いことでしょうか。しかし相変わらず凄い演奏で納得。レコードを持っていなかったブラームスやベートーヴェンにもにも脱帽。 私の装置だけの確認ですから間違っているかもしれませんが、評論家の方がおっしゃるほどレコード録音との格差はないように思います。しかし、今回のCDではレコーディングされていないテイクが入っています。また演奏年月も書かれていますので、これまでに私が知らなかった演奏会プログラムとアンコール曲の全貌を再現できるのが嬉しいです。またレコード(VIC-5067)に収録された「鬼婆(ババ・ヤガ)」や「モスクワ河の夜明け」が、どちらのテイクなのか比べてみるのも楽しそうです。なおCD1の録音年月日の記載がショスタコービッチの交響曲でズレているので注意が必要でしょう。 レニングラードを率いて来日した折の演奏を聴けた経験は、今となっては貴重な思い出となっています。今は亡きソ連とムラビンスキー。時代の流れは早いものです。5人の方が、このレビューに「共感」しています。
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G.v.Eisenstein | BRAZIL | 不明 | 2012年01月02日
Altus盤もさることながら、まずはこの7枚組があればムラヴィンスキーとレニングラードPOがどれだけ凄かったかを追体験するに十分でしょう。有名なルスランも良いですが、モーツァルトの39番、シベリウスの7番、バルトークに牧神・・・いずれも神業としか言いようのない出来栄えです。 一度で良いから生で聴きたかった。。。旧ソ連最高の遺産がここにあります。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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masato | 新潟県 | 不明 | 2011年11月22日
私は日本酒が苦手で,お正月のお神酒も,杯一杯我慢々々飲み干すといった具合。そんな私に友人が「騙されたと思って飲んでみろ」といって日本酒を勧めてきた。…それがそれが,なんと…こんな魅力的な“飲料”が存在するのか…ってほどの衝撃。まるで,余分な雑味など皆無,完全に純な最高の天然水,という感じ。そして,暫くすると,ほんのりと身体が温まってくる。後でその友人に聞いたところ,新潟の有名な銘柄の“純米大吟醸”というものらしく,一升瓶,うん万円もするそうだ…。米粒の周囲を贅沢に削り,芯の部分だけを用いて造られるらしい。これらの演奏を聴いて感じたのは,まさにそんな感じ。余分な部分を全て削り取り,本当に必要な芯の部分だけで音楽を作り,奏でている…。まさに“純米大吟醸”,余分な雑味など皆無の完全に純な最高の天然水だ。私は,チャイコフスキー,ショスタコーヴィチの交響曲では,いずれも5番が苦手…。だが,ムラヴィンスキーの演奏なら苦にならず聴ける。何故なのか,理由が分かった。5人の方が、このレビューに「共感」しています。
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つよしくん | 東京都 | 不明 | 2011年10月15日
ムラヴィンスキーは、カラヤンとほぼ同時代に活躍していた大指揮者であったが、旧ソヴィエト連邦下で活動していたことやムラヴィンスキーが録音に慎重に臨んだこともあって、その実力の割には遺された録音の点数があまりにも少ないと言える。そして、その音質についても、DGにスタジオ録音を行ったチャイコフスキーの後期三大交響曲集(1960年)やアルトゥスレーベルから発売された1973年の初来日時のベートーヴェンの交響曲第4番及びショスタコーヴィチの交響曲第5番等の一部のライヴ録音(いずれも既にSACD化)などを除いては極めて劣悪な音質で、この大指揮者の桁外れの実力を知る上ではあまりにも心もとない状況にあると言える。数年前にスクリベンダム・レーベルから1965年及び1972年のムラヴィンスキーによるモスクワでのライヴ録音がリマスタリングの上発売されており、音質も既発CDと比較すると格段に向上していたが、このうち、1972年のライヴ録音をおさめた盤が既に入手難となっていたところだ。そのような中で、今般、1965年及び1972年のモスクワでのライヴ録音を纏めた上で、大幅に価格を下げて発売されることになったのは、この大指揮者の指揮芸術の真価をより多くのクラシック音楽ファンが深く味わうことが可能になったという意味で、極めて意義が大きいことであると言わざるを得ないところだ。1960年代から1970年代にかけては、ムラヴィンスキー&レニングラード・フィルの全盛時代であり、この黄金コンビのベストフォームの演奏を良好な音質で味わうことができるのが何と言っても本盤の素晴らしさと言えるだろう。まず、1965年のライヴ録音であるが、先ず、冒頭のグリンカの「ルスランとリュドミュラ」序曲からして、我々聴き手の度肝を抜くのに十分な迫力を誇っていると言える。ムラヴィンスキーは、手兵レニングラード・フィルを徹底して厳しく鍛え抜いており、その演奏は正に旧ソヴィエト連邦軍による示威進軍を思わせるような鉄の規律を思わせるような凄まじいものであったところだ。そのアンサンブルは完全無欠の鉄壁さを誇っており、前述の1960年のチャイコフスキーの交響曲第4番の終楽章の弦楽合奏の揃い方なども驚異的なものであった。本演奏においても同様であり、正に超絶的な豪演を展開していると言える。本演奏を聴いて、他の有名オーケストラの団員が衝撃を受けたというのもよく理解できるところであり、他のどの演奏よりも快速のテンポをとっているにもかかわらず、弦楽合奏のアンサンブルが一音たりとも乱れず、完璧に揃っているのは圧巻の至芸というほかはあるまい。ショスタコーヴィチの交響曲第6番は、1972年のモスクワライヴの方をより上位に掲げる聴き手もいるとは思うが、本演奏における徹底して凝縮化された演奏の密度の濃さには尋常ならざるものがあると言える。厳格なスコアリーディングに基づき、同曲に込められた深遠な内容の核心に鋭く切り込んでいくことによって、一聴するとドライな印象を受ける演奏ではあるが、各旋律の端々からは豊かな情感が滲み出しているとともに、どこをとっても格調の高さを失わないのがムラヴィンスキーによる本演奏の凄みと言えるだろう。ワーグナーの2曲も至高の超名演であるが、特に、楽劇「ローエングリーン」第3幕への前奏曲の猛スピードによる豪演は、「ルスランとリュドミュラ」序曲に匹敵する圧巻のド迫力だ。モーツァルトの歌劇「フィガロの結婚」序曲も爽快な名演であるが、交響曲第39番は更に素晴らしい超名演。同曲はモーツァルトの三大交響曲の中でも「白鳥の歌」などと称されているが、ムラヴィンスキーの演奏ほど「白鳥の歌」であることを感じさせてくれる透徹した清澄な美しさに満ち溢れた演奏はないのではないか。やや早めのテンポで素っ気なささえ感じさせる演奏ではあるが、各旋律の随所に込められた独特の繊細なニュアンスと豊かな情感には抗し難い魅力があると言える。シベリウスの交響曲第7番は、ブラスセクションのロシア風の強靭な響きにいささか違和感を感じずにはいられないところであり、いわゆる北欧の大自然を彷彿とさせるような清澄な演奏ではないが、同曲が絶対音楽としての交響曲であることを認知させてくれるという意味においては、比類のない名演と評価したい。シベリウスの交響詩「トゥオネラの白鳥」やヒンデミットの交響曲「世界の調和」、ストラヴィンスキーのバレエ音楽「ミューズの神を率いるアポロ」、ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」なども、引き締まった堅固な造型の中に豊かな情感が込められた味わい深い名演であるが、さらに凄いのはバルトークの弦楽器、打楽器とチェレスタの為の音楽とオネゲルの交響曲第3番「典礼風」だ。これらの演奏においても例によって、若干早めのテンポによる凝縮化された響きが支配しているが、それぞれの楽曲の心眼に鋭く切り込んでいくような奥深さには凄みさえ感じられるところであり、聴き手の心胆を寒からしめるのに十分な超絶的な超名演に仕上がっていると言えるところだ。次いで、1972年のライヴ録音。ベートーヴェンの交響曲第4番は、前述の来日時の名演の1年前のものであるが、本演奏も同格の名演と評価したい。早めのテンポで疾風のように駆け抜けていくような演奏で、一聴すると素っ気なささえ感じさせるが、各旋律に込められた独特の繊細なニュアンスや豊かな情感には抗し難い魅力があると言えるところであり、同曲演奏史上でもトップの座を争う至高の名演に仕上がっていると言える。ベートーヴェンの交響曲第5番も凄い演奏だ。やや早めのテンポによる徹底して凝縮化された演奏と言えるが、それでいて第2楽章などの緩徐箇所においては各旋律を情感豊かに歌い上げており、いい意味での剛柔バランスのとれた至高の名演であると評価したい。ワーグナーの管弦楽曲については複数のCDにまたがっておさめられているが、いずれもこの指揮者ならではの彫の深い素晴らしい名演に仕上がっていると言える。ブラームスの交響曲第3番は、ベートーヴェンの交響曲第5番と同様のスタイルによる引き締まった名演と言えるが、第2楽章や第3楽章のやや早めのテンポによる各旋律の端々から滲み出してくる枯淡の境地さえ感じさせるような渋味のある情感には抗し難い魅力に満ち溢れており、人生の諦観さえ感じさせるほどの高みに達していると言えるところだ。ショスタコーヴィチの交響曲第6番は、前述の1965年の演奏も名演ではあるが、本演奏の方がより円熟味が増した印象を受けるところであり、私としては本演奏の方をより上位に置きたい。いずれにしても、厳格なスコアリーディングに基づき、同曲に込められた深遠な内容の核心に鋭く切り込んでいくが、それでいて豊かな情感と格調の高さを失わないのがムラヴィンスキーによる演奏の凄みと言えるだろう。チャイコフスキーの交響的幻想曲「フランチェスカ・デ・ラミニ」は、この指揮者ならではの深遠な内容と凄まじいまでの迫力を兼ね備えた凄みのある名演だ。チャイコフスキーの交響曲第5番はこの指揮者の十八番と言える楽曲であり、遺された演奏・録音も数多く存在しているが、私としては、前述の1960年のDGへのスタジオ録音や、1977年の来日時のライヴ録音(アルトゥス)、1982年のライヴ録音(ロシアンディスク)がムラヴィンスキーによる同曲の名演の3強と考えているところだ。もっとも、本演奏も終楽章の終結部に向けて畳み掛けていくような気迫や力感など、3強にも比肩し得るだけの内容も有しているところであり、本演奏をムラヴィンスキーならではの超名演との評価をするのにいささかも躊躇をするものではない。いずれにしても、本盤は大指揮者ムラヴィンスキーの偉大な芸術を良好な音質で、なおかつ低廉な価格で味わうことができるという意味において、是非とも購入をおすすめしたい素晴らしい名盤であると高く評価したい。15人の方が、このレビューに「共感」しています。
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snama | 北海道 | 不明 | 2011年10月07日
全部持ってますが、音質向上に期待して買いなおします。65年のはLPでもってますが、やわらかい音で、ムラヴィンスキーでは最上級だと思います。72年の方は既発売CDでは音がイマイチ。 当時のレンフィルは英国の評価ではLSO、VPO、クリーブランドOをしのぎ世界一とされたいたそうですが(日独ではBPOとWPOの下とされた)、その世界一オケと30日もリハーサルやって作り上げた弦チェレなど、聴きどころがたんまりです。 VPOの団員が舌を巻いたあの猛速のルスランもはいっています。 CDになってこれからこの素晴らしい盤たちをもって出られるとはなんと素晴らしいことか。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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TKOクラシック | 神奈川県 | 不明 | 2011年08月20日
こんなかたちで廉価で販売されるとは。スタジオ録音が少ない巨匠のライブ音源、メロディアのものをコツコツと1枚ずつ入手しては、拝聴していたものが...。どれも巨匠の十八番、語り尽くされた鉄のアンサンブル、ライブの質の高さです。若い方には、それぞれの曲のベスト盤という聴き方ではなく、このような時代、このようなオケ・巨匠が存在したのだという、歴史的な遺産として聴いて欲しいです。8人の方が、このレビューに「共感」しています。
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