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マーラー(1860-1911)

CD 交響曲第3番 テンシュテット&ロンドン・フィル、W.マイアー(1986年ライヴ)(2CD)

交響曲第3番 テンシュテット&ロンドン・フィル、W.マイアー(1986年ライヴ)(2CD)

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  • ★★★☆☆ 

    ほんず内閣総理大臣  |  北海道  |  不明  |  2012年09月08日

    テンシュテットさんの貴重なライヴ。こうしてリリースされたことはまことに慶賀の至りであります。さて、この第三番の演奏、結論を先に言えば、「名演」と称して持ち上げるほどの出来ではない、というのが正直なところ。問題は前半にあります。第1楽章は、何か落着きに欠け、特にオーケストラが前のめりになって美感を欠く個所が目立ちます。単純なミスも多く、テンシュテットの指揮も各部分の楽想(雰囲気)をしっかりと表現できていないんじゃないですかね。第2楽章もまだ落ち着かない。テンポの揺れが、表現上の故意ではなく、実演での不安定さ故にしか聴こえません。第3楽章から立て直しまして、やっと進行が落ち着いてきます。そして第4楽章以降は完全にペースをつかんで充実します。全曲は完全に満足感のうちに終結。巨大ホールのせいもあって、オケが必要以上に頑張ろうとしたのかなあ、そんな感じの変な力みが演奏上のキズとなってそこかしこに表れているように思いますね。ということで、第2番や第6番ほどの成果ではないなあ、というのが結論です。もちろん、テンシュテットさんの貴重なライヴとして価値は絶大なのですが、そこは割り引いておいた方がいいかも。録音は悪くない。もう少しマスをよくとらえて重心を保ちつつ拡がりがあるとよかったですけどね。基本良好で、この演奏を楽しむ分には問題なしです。

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  • ★★★★☆ 

    としちゃん  |  宮城県  |  不明  |  2011年10月09日

    第6楽章だけなら100点だ。こうあってほしい、というツボを悉く押さえてくれるような。指揮者・楽団一体の名演だと思った。他の楽章、特に第1楽章ではライヴならではの細かい傷が私は気になる。しかし、最後まで聴き通すと最高の感情の高まりを感じることができた。もう一度繰り返すが、本当に、第6楽章の高まりは素晴らしい。心を揺さぶられる。音に心がこもっている。

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  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2011年09月21日

    凄い超名演だ。これほどまでに心が揺さぶられる演奏は、他にもほとんど例がないと言っても過言ではあるまい。テンシュテットは、1985年に咽頭がんを患った後は、健康状態を確認しながら一つ一つのコンサートにそれこそ命がけで臨んでいたと言える。もっとも、本演奏が行われた1986年は、いまだ病状が深刻化しておらず、コンサートの数も比較的多かったとのことであるが、それでも演奏にかける渾身の情熱には尋常ならざるものがあったと言えるのではないか。本盤の演奏についても、楽曲の性格からして第2番や第5番、第6番の豪演ほどの壮絶さはないものの、それでも凄まじいまでの迫力を誇っているというのは、正にそれをあらわしていると言えるだろう。第1楽章冒頭の8本のホルンによる壮麗な咆哮からして、とてつもないエネルギーが充満していると言える。その後は、第1楽章及び第2楽章ともに、迫りくる死に追い立てられているような焦燥感さえ感じさせるやや早めのテンポを基調としつつ、変幻自在のテンポの振幅、そして思い切った強弱の変化、猛烈なアッチェレランドやディミネンド、そしてゲネラルパウゼなどを大胆に駆使して、ドラマティックの極みとも言うべき劇的な豪演を展開している。そして、演奏のどこをとっても切れば血が噴き出てくるような圧倒的な生命力と強靭な気迫に満ち溢れており、加えて、すべての音に尋常ならざる熱き情感が込められるなど、その凄みのある表現は我々聴き手の肺腑を打つのに十分な圧巻の迫力を誇っていると言えるところだ。第3楽章や第4楽章において、中庸のテンポによって楽想を徹底して心を込めて歌い上げていくのも感動的であると言えるし、第5楽章の合唱も清澄にして崇高な美しさを誇っていると言える。また、終楽章の奥行きの深い表現は出色のものがあり、正にマーラーの全交響曲を貫くテーマの一つである生への憧憬と妄執を見事に音化し尽くしたものとも言えるだろう。テンシュテットは、交響曲第3番を本演奏の7年前の1979年にもスタジオ録音しており、それも素晴らしい名演であったが、強靭な気迫や渾身の生命力、そして、迫りくる自らの死を予見していたが故に演奏全体に漲っているとも言える心を込め抜いた熱き情感において、本演奏には到底及ばないものと考える。また、必ずしも一流とは言い難いロンドン・フィルも、テンシュテットの命がけの渾身の指揮に必死になって喰らいつき、おそらくは持ち得る実力以上のものを発揮した大熱演を繰り広げたことも、本超名演に大きく貢献しているのを忘れてはならない。第4楽章のメゾ・ソプラノのヴァルトラウト・マイアーによる独唱や、第5楽章のイートン・カレッジ少年合唱団やロンドン・フィルハーモニー合唱団による合唱も、その実力を十二分に発揮した最高のパフォーマンスを発揮していると言っても過言ではあるまい。いずれにしても、マーラーの交響曲第3番の名演としては、同じくライヴ録音でもあるバーンスタイン&ニューヨーク・フィルによる至高の超名演(1988年)が存在しているが、本演奏もそれに肉薄する圧倒的な超名演と高く評価したい。音質も、1986年のライヴ録音としては、ロンドン、ロイヤル・フェスティヴァル・ホールの残響を活かした十分に満足できるものであり、テンシュテットによる超名演を良好な音質で味わうことができることを大いに喜びたい。なお、テンシュテットによるマーラーの交響曲のライヴ録音は、本盤の第3番の登場によって、第1番から第8番の8曲と第10番(アダージョのみ)が揃うことになった。本演奏を含め、そのいずれもが圧倒的な超名演であるが、今後は残る第9番、「大地の歌」のライヴ録音の発掘、そしてCD化をこの場を借りて切望しておきたいと考える。

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  • ★★★★★ 

    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  2011年09月16日

    まず最初に録音状態についてレポートしておこう。1989年の2番は驚異的な水準だったし、1991年の8番ライヴは以前から映像ディスクとして発売されている通り、若干の混濁が避けられぬとしても、おおむね良好なものだった。1986年の3番ライヴはこの二種や既にEMIから発売されている5〜7番のライヴよりやや落ちるが、1983年の6番ライヴよりは遥かに良い。80年代BBC収録のコンサート・ライヴとしては平均的な水準だろう。演奏は1979年のスタジオ録音と聴き比べてみたが、ライヴの方が緩急のメリハリが強くなっているものの、基本的にはそれほど違わない。つまり、2番ほど巨大なスケールではなく、爆演でもない。でも、やはりいい演奏。マーラーのなかでも(特に第1楽章は)群を抜いて前衛的な音楽であるこの曲は、最近ではまるで現代音楽のように精緻で、解剖学的な手つきで扱われることが多いが、テンシュテットの指揮で聴くと、各部分が有機的にからみあって発展してゆく、れっきとしたドイツ・ロマン派の音楽に戻っている。新プラトン主義的なものなのか、それともニーチェのいわゆる「神の死」後の世界なのか、議論は分かれるにしても、いずれにせよ森羅万象を描き尽くそうとしたこの交響曲に、こうした演奏は実にふさわしい。この指揮者らしい細部の作り込みも健在だ。EMI録音では薄っぺらく聴こえがちだったLPOがここではとても分厚い音を出していて、管楽器の難所が多い曲なのに、ほとんど破綻がないのも素晴らしい。

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