『バッカスとアリアーヌ』組曲第1番、第2番『くもの饗宴』 マルティノン&フランス国立放送管弦楽団
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風信子 | 茨城県 | 不明 | 2019年01月11日
半世紀を経てもその生命力は失われていない マルティノンのルーセルといえば”バッカスとアリアーヌ”だ バーバリズムと称された荒々しいサウンドはフランス音楽に風穴を開けた 印象派全盛期にワーグナー紛いの分厚い響きとザクザク刻むリズムの新鮮な感興は忘れがたい 少年時からラヴェルの信奉者だったわたしは度肝を抜かれた それ以来ルーセルの音楽は事あるごとに聴きたくなる そのエネルギッシュな曲想とトリッキーな展開に魅せられていたのだが 変転する色彩感も魅力の一方を担っていた マルティノン盤にいつも帰ってくるのはその生きの良さとキレのあるドライヴ感が堪らないからだ こうして今もカタログに載っているのは幸甚 ラヴェルやドビュッシーだけでなくルーセルが老若男女に届く機会を残しているのは素晴らしい 後半の”蜘蛛の饗宴”はより繊細な趣を持っている この軽みもマルティノンの資質である もしお聞きで無ければ これがあるうちに あなたも如何1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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