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シューベルト(1797-1828)

SACD 交響曲第9番『グレート』 ヘレヴェッヘ&ロイヤル・フランダース・フィル

交響曲第9番『グレート』 ヘレヴェッヘ&ロイヤル・フランダース・フィル

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    Ibsatoshi  |  東京都  |  不明  |  2012年02月24日

    テーマは確かに美しいものばかりでも、延々と繰り返されると「that’s great」と表現してしまう典型だったのですね、この曲。でも、このセッションは確かに退屈しない稀有な演奏と思います。

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    遊悠音詩人  |  埼玉県  |  不明  |  2011年12月22日

    《グレート》はこうでなくては!よく、天国的な長さなどと評される交響曲であり、おおよそ冗長ともいえるほどフレーズの繰り返しが多い曲である。だからこそ、古色蒼然たる大編成のオケで聴いてはいけない。だが如何せん、ただでさえクドい曲に脂肪の上塗りをするような解釈が、随分長いこと「正当的解釈」と目され、一方、時代考証に基づく演奏を「流行の産物」と十把一からげに批判する風潮が、いまだ根強く残っている。ヘレヴェッヘの解釈は、ピリオド奏法自体を目的とするのではなく、モダンオケとピリオド奏法の融合によって如何に音楽を創造していくことが出来るかという、可能性の追求にある。その結果もたらされたのは、ピリオド奏法ならではの透明感や明晰性を出しつつも、決して痩せぎすで拙速になることなく、モダンオケならではの底力をも見せ付けるという、非常に多彩な音響に満ちたシューベルトである。例えば第1楽章など、普通の演奏だと序奏からして眠気を誘ってしまうが、速めのテンポでさらりと流すことによって、合奏の微妙な色彩の変化を醸すことに成功している。続く主題も速めながら、コシの据わったサウンドで決して拙速には聴こえず、むしろ躍動するリズムに身体が揺れる程の心地よさがある。繰り返しばかりの終楽章など、凡百の指揮者だと変化に乏しく飽き飽きしてくるが、ヘレヴェッヘは疾風怒涛の如きテンポと強弱のメリハリをつけることによって、実にダイナミズムに富んだ演奏に仕上げている。軽やかな木管の響きもよく広がるし、ティンパニの打ち込むもさすがだ。両翼配置ならではの弦楽器の掛け合いの妙も面白い。主題のリピートもあって、通常の演奏よりもむしろ長いはずなのだが、これは一気に聴ける。録音がこれまた超優秀で、ダイナミック・レンジもとてつもなくワイドだ。こんなにも、一つ一つの音が微塵のストレスもなく伸びやかに広がり切る録音も珍しい。間違いなく最高の一枚だ。

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