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CD クラウス・テンシュテット、グレートEMIレコーディングス ベルリン・フィル、ロンドン・フィル、シカゴ交響楽団(14CD限定盤)

クラウス・テンシュテット、グレートEMIレコーディングス ベルリン・フィル、ロンドン・フィル、シカゴ交響楽団(14CD限定盤)

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  • ★★★★☆ 

    音盤一筋三十年  |  東京都  |  不明  |  2011年05月26日

    テンシュテットに関しては、過去、じっくり試聴した記憶が殆どない。14枚の組物企画ながら、既存所有の盤と重複することなく、今回が初購入。ということで、まっさらな状態で聴いた結果を列挙します。A=マーラー第1番、B=「ニーベルングの指環」の音楽、B〜C=新世界、C=ブラームス第1番、シューベルト第9番、ブルックナー第8番、レオノーレ序曲第3番、ワーグナー序曲・前奏曲(「ローエングリン」第3幕への前奏曲はB)、ツァラトゥストラ、田園、“無印”=英雄、フィデリオ序曲、ハーリ・ヤーノシュ、キージェ中尉。(記載のない楽曲は未聴) マーラーが圧倒的な名演。第1楽章、曲想の抉りが鋭く、微妙なテンポの揺れ動き、表情付けや響きのコントロールが実に美しい。バーンスタインの新旧両盤や、ジュリーニ(シカゴ響)、ベルティーニやコンドラシンの名演を超えて、ワルター不滅の名演に迫る勢い。演奏終了時の聴衆の熱狂的な反応も素晴らしい。他の曲では、シューベルトやブラームス、ドヴォルザークなど、総じて力演が聴かれるが、今ひとつ燃焼度が高まれば、さらに良い演奏になったと思われる。しかしながら、多少の出来不出来はあっても、常に崩さぬ真摯な指揮ぶりは強く印象に残ります。

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  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2011年05月20日

    本盤には、テンシュテットがEMIに遺した録音のうち、ロンドン・フィルとの一連のマーラーの交響曲の演奏や、チョン・キョンファやケネディなどとの各種協奏曲の演奏を除いたほぼすべての演奏がおさめられている。本全集の中には、シューマンの交響曲第3番及び第4番、4本のホルンのためのコンチェルトシュトゥック、メンデルスゾーンの交響曲第4番、そしてドヴォルザークの第9番など、最近では入手困難な音源も含まれており、仮にその他の楽曲のCDを何枚か所有していたとしても、価格が2712円という廉価であることに鑑みれば、購入する価値が十分にある充実したラインナップであると言える。テンシュテットと言えば、何と言ってもマーラーの一連の交響曲の豪演が思い浮かぶが、本ボックスを聴くと、それ以外の楽曲でも数多くの名演を遺した大指揮者であったことがあらためてよく理解できるところだ。テンシュテットは、1985年に咽頭がんを患い、その復帰後はがんの進行との壮絶な闘いであった。健康がいい時だけに指揮を許されるという絶望的な状況に追い込まれたが、それでもテンシュテットは一つ一つのコンサートをそれこそ命がけで行っていったのである。したがって、1986年以降の録音は、それこそ死と隣り合わせの狂気のオーラさえ感じさせる渾身の豪演揃いであると言えるが、それ以前の録音においても、テンシュテットはオーケストラを徹底的に追い立て、それこそドラマティックの極みとも言うべき劇的な名演奏を繰り広げていた。本ボックスはその壮絶な記録であり、どの演奏もテンシュテットならではのとてつもない凄みのある超名演であると言える。先ずは、何と言っても十八番のマーラーの交響曲第1番(CD7)が素晴らしい。シカゴ交響楽団を指揮したためか、別売のロンドン・フィルとの一連のマーラーの交響曲集に含まれず、本ボックスの方に収録されているが、これは壮絶の極みとも言うべき爆演だ。1990年というテンシュテットとしても健康状態が最悪の時期であったが、本演奏のような渾身の命がけの演奏は、我々の肺腑を打つのに十分な圧倒的な迫力を誇っていると言える。とりわけ終楽章などは、ほとんど狂っているとしか言いようがないような爆発的な昂揚感を垣間見せるが、これぞマーラーの交響曲を鑑賞する醍醐味があると言えるだろう。同曲にはワルター&コロンビア響盤(1961年)やバーンスタイン&COA盤(1987年)という超名演があるが、本演奏はそれらに比肩し得る至高の超名演と高く評価したい。次いで、ワーグナーの管弦楽曲集を集めた2枚(CD10、11)を掲げたい。録音は1980年〜1983年という、カラヤン&ベルリン・フィルの黄金時代の末期からザビーネ・マイヤー事件が勃発して両者の関係に大きな亀裂が生じ始めた頃の録音である。本演奏では、最晩年の病魔と闘うという鬼気迫るような凄まじい気迫はいまだ感じられないが、それでも、オーケストラを全力で追い立てて行く生命力溢れる爆演ぶりは、テンシュテットだけに可能な至芸と言えるだろう。テンシュテットは必ずしもインテンポに固執せず、楽劇「ニーベルング」の指環からの抜粋(CD10)においてはテンポを相当に動かしているが、それでいて音楽が矮小化せずスケールの雄大さをいささかも失っていないのは、テンシュテットならではの圧巻の至芸であると言える。これらの演奏の録音当時はカラヤン自身の健康悪化もあり、ポストカラヤンが大きくクローズアップされていた。そのような中で、いまだ病魔の影さえ感じられなかった当時のテンシュテットは、カラヤン自身の高い評価もあって後継者の第一人者との評価も得ていたのである。ベルリン・フィルも、関係が悪化しつつあるカラヤンへの対抗意識も多分にあったと思うが、ポストカラヤンと目される指揮者とは圧倒的な名演を繰り広げていた時期に相当し、本演奏においても、テンシュテットの圧倒的な統率の下、うなりあげるような低弦の重量感溢れる迫力やティンパニの雷鳴の如き轟き、天国的な美しさを誇る高弦の囁き、悪魔的な金管の最強奏など、カラヤンによる同曲の演奏とは一味もふた味も違う圧巻の名演奏を繰り広げているのが素晴らしい。他の楽曲もいずれも超名演であるが、とりわけシューマンの4本のホルンのためのコンチェルトシュトゥック(CD14)に注目したい。同曲はカラヤンが一度も演奏・録音しなかった楽曲であるだけに、何よりも全盛期のベルリン・フィルのホルンセクションの圧倒的な実力を知る上では格好の演奏と言えるのではないだろうか。ゲルト・ザイフェルトとノルベルト・ハウプトマンという両首席に、下吹きの名人と言われたマンフレート・クリアなど、当時ベストフォームにあったベルリン・フィルのホルンセクションによる卓越した技量と極上の美しい響きを味わえるのが素晴らしい。いずれにしても、本ボックスは、同時発売のマーラーの交響曲集と並んで、テンシュテットの桁外れの実力を広く知らしめる意味において、極めて意義が大きいものであると言える。価格も2712円という破格の廉価であり、クラシック音楽の初心者にも、そして本演奏をいまだ聴いていない熟達した愛好者にも自信を持ってお薦めできる名ボックスと高く評価したい。

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  • ★★★★★ 

    kuniko89  |  愛知県  |  不明  |  2011年05月15日

     ロンドンフィルとのマーラー以外の主要録音が、一気に揃う超お買い得盤。テンシュテットが、オケごとに振り分けている事が良く分る。ロンドンフィルの時は比較的穏かなのに、ベルリンフィルの時の、なんと攻撃的なことよ。録音もベルリンフィルとのものは、硬質でエキセントリック。この人、ベルリンフィルやウィーンフィルに好かれてなかったって聞くけど、テンシュッテットもBPOやVPOが嫌いだったのでは?喧嘩腰だもの。  まぁ兎に角、聴き応えのあるセットです。個人的に一番のお薦めは、ドヴォルザークの「新世界より」。

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  • ★★★★★ 

    murnau  |  GERMANY  |  不明  |  2011年05月01日

    ネクラな中坊の頃、自宅に半ば強引に襲撃してきた与太郎にゲーム独り占めされ、その脇で自宅なのに申し訳そうにポールの1st『マッカートニー』聴いていたら「お前、暗い音楽聴いてんだなぁ」といわれ、ここぞとばかり、入手したばかりのワグナー管弦楽曲集流したら、与太郎興奮してきて「この曲カッチョええなぁ!ドラクエにこんな曲あったっけ???」だって。思わずニヤリしたのは爽快だったなぁwww

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  • ★★★★★ 

    蓮華人  |  千葉県  |  不明  |  2011年04月24日

    峻厳さと穏やかさのバランスが絶妙で、消化不良を起こしそうなワーグナーを安心して聴かせてくれたこともあり、比較的良くCDをかけたような気がする。その意味でコストパフォーマンス良好。さらにこの選曲、この価格。ご馳走様。

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  • ★★★★★ 

    TKOクラシック  |  神奈川県  |  不明  |  2011年04月03日

    カラヤンがいる時代にテンシュテットがワーグナーの管弦楽集を出したときは衝撃的でした。ベルリンフィルにカラヤン臭さ(?)がなく、こういう風にも響くんだと思いました。学生だった当時、この人はずごい人だなと思いました。マーラー全集も魅力的でした。しかし、テンシュテットのCDは意外と購入していないので、大人買いをします。届くのが楽しみです。

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