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CD ドビュッシー:『海』、ピストン:交響曲第6番、バーバー:メディアの瞑想と復讐の踊り、他 ミュンシュ&ボストン交響楽団(1960年東京ステレオ・ライヴ)

ドビュッシー:『海』、ピストン:交響曲第6番、バーバー:メディアの瞑想と復讐の踊り、他 ミュンシュ&ボストン交響楽団(1960年東京ステレオ・ライヴ)

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    一人のクラシックオールドファン  |  兵庫県  |  不明  |  2011年06月26日

    1960年ミュンシュ69歳頃のBSOとの来日ライブ盤の一環であります。面白いのは「君が代国歌」がトップに(勿論つづいて米国国歌も)演奏されているものが収録(タイム1’19)されておりそれも実にユニークな感じであることが注目されます。主な演奏曲目で米国現代作曲家ピストンの交響曲第6番(タイム@6’43A3’14B9’10C3’49)をこの来日時に他の米国作曲家作品を紹介した様に演奏しております。生涯でとにかく(多くの他の作曲家同様)九曲の交響曲を書いたピストンのこの交響曲を聴くのは私は初めてで弦中心で若干音ムラがある様な第1楽章から第2楽章は小太鼓とタンバリン(?)がちょこちょこ活躍する印象的な楽章・・・最終楽章での活発的な管楽器主体にピークを迎えて〆る作品であります。又同じく米国作曲家バーバー「メディアの瞑想と復讐の踊り」(タイム13’15)も木琴が情的に曲をリードしやがてあのバーバーの世界・・・そう緊張感でピークを描く作品は素晴らしいですね。ミュンシュお得意のフランス物では色彩感にとんだドビュッシーの交響詩「海」(タイム@9’29A6’41B8’23)も他の同指揮者による演奏盤(例えば1956年同じくBSOでの盤、タイムは@8’35A6’14B7’57) と比べて聴くのも面白いですね。ライブだけに極めて燃焼度の高い気迫のあるミュンシュらしい演奏が楽しめます。一方ベルリオーズ「ラコッツィ行進曲」(3’24)は意外と穏やかな運びでした。総括として本盤ミュンシュ ファンにとっては必聴の盤でしょうが一般的には先ずOKランク以上でどうでしょうか。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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    恐怖のタヌキ男  |  不明  |  不明  |  2011年06月13日

    ピストンとバーバーの作品は、この時点で初演されてから数年の、バリバリの現代音楽であり、ミュンシュがボストン時代、アメリカの現代音楽にも長けていたことを示す名演で、圧倒的です。ドビュッシーの海はパリ管とのライヴに匹敵する名演で、素晴らしかったです。はるかな巨匠、ミュンシュの遺産です。

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    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2011年03月30日

    ミュンシュの指揮による、いわゆるフランス印象派の作曲家であるドビュッシーやラヴェルの管弦楽曲の演奏については、賛否両論があるのではないだろうか。ミュンシュはフランス人ではあるが、フランス領でありながらドイツ語圏でもあるストラスブールの出身であり、フランス音楽だけでなくドイツ音楽を得意とする指揮者であった。それ故に、ミュンシュが指揮するフランス音楽は、どちらかと言えば、ドイツ風の重厚さが支配していると言えるところであり、フランス風のエスプリに満ち溢れた瀟洒な味わいにおいてはいささか欠ける演奏が多いというのは否めない事実である。したがって、ラヴェルの管弦楽曲であれば、先輩のモントゥーや後輩のクリュイタンス、デュトワによる演奏の方がはるかに魅力的であるし、ドビュッシーの管弦楽曲であれば、後輩のマルティノン、デュトワによる演奏の方に軍配があがると言えるのではないだろうか。もちろん、いずれも高い次元での比較の問題であり、ミュンシュの指揮したドビュッシーやラヴェルの管弦楽曲の演奏も、そんじょそこらの指揮者の演奏などと比較すると十分に魅力的であることは指摘しておかなければならない。本盤におさめられた交響詩「海」のこれまでの既発売の録音としては、スタジオ録音としては手兵ボストン交響楽団との1956年盤、ライブ録音としては、2年前に発売され話題を独占したパリ管弦楽団との1967年盤が掲げられる。本盤の演奏は、後者の1967年盤に次ぐ名演として高く評価したい。前述のようにドイツ音楽を得意とした巨匠だけに、まずは全体の造型がきわめて堅固である。そして、3つの場面の描写が実に巧み。加えて、ライブにおける燃焼度の高い圧倒的な生命力が全体を支配している。特に、「風と海の対話」における畳み掛けていくような気迫溢れる演奏は圧巻の迫力を誇っていると言える。ピストンの交響曲第6番は、現代音楽でありながら非常に親しみやすい旋律が満載の魅力作であるが、ミュンシュは曲想を非常に丁寧に描き出しており、明瞭かつ快活な名演に仕上がっているのが素晴らしい。バーバーの「メディアの瞑想と復讐の踊り」やベルリオーズのラコッツィー行進曲は、ライブにおいて燃え上がるミュンシュの面目躍如たる生命力に満ち溢れた圧倒的な名演だ。さらに凄いというか、異色の演奏は冒頭の君が代だ。君が代をフランス風にアレンジしたような、いささか場違いな演奏ではあるが、芸術的な面白みにおいては無類のものがあると言えよう。ミュンシュの薫陶を受けたボストン交響楽団も、その圧倒的な統率の下、最高のパフォーマンスを披露してくれているのが見事である。録音も、1960年のものとは思えないような鮮明で素晴らしい高音質だ。

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