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ワーグナー(1813-1883)

CD 『ニーベルングの指環』全曲 フルトヴェングラー&RAIローマ交響楽団(1953)(14CD)

『ニーベルングの指環』全曲 フルトヴェングラー&RAIローマ交響楽団(1953)(14CD)

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    ミーメ  |  神奈川県  |  不明  |  2011年08月10日

    フルトヴェングラーの「指輪」SACD先行試聴、恵比寿に行ってきました。今までのLP, CD と全然違う! アセテート盤に転写したことによるサーフェスノイズを恐れず高音域のエネルギーを重視したのは見識。修正したのは回転むら中心とのこと。 ご参考までにこの1954年のローマ録音、磁気テープ録音だけど当時はまだ磁気テープに対する信頼性の低さからアセテート盤に転写され、それから1970年代に再び磁気テープに転写された。だたしジークフリートのオリジナルテープのみはソ連に渡り、1968年にLP 化されていた。 そのメロディア盤はアセテート盤に転写される前のテープを使っているので音が良い(といっても限界あるけど)とされる。手持ちの国内初出盤とメロディア盤を比べると確かにその差は歴然。ところが今回のリマスタリング、音の鮮烈さではメロディア盤を上回るかも知れない。 結局のところ、音の差はテープとかアセテート盤とかのメディアの差よりもマスタリングエンジニアの感性、方針によるもの方が大きいのかもしれない。SP の復刻もそうだけどノイズをカットするとロクなことはない。そういう意味で今回のSACD は「買い」と思う。 ただし、鮮烈なのはオーケストラまでで、肝心の「声」が今一つ前に出てこない感じがしたのは気のせいか?何せ全部で15時間以上かかるものを11時間程度、それも有名なオーケストラ部分中心の試聴だったのでよくわからないけど。 また、ごく一部の試聴ながらノイズが多い部分はあったし、とても一般的な「良い音」とは言い難いが、フルトヴェングラーが、入念に準備をし、渾身の力を込めた会心の演奏が、新たな装いで登場することは歓迎すべきだろう。マスタリングにベストはあり得ないかが、十分受け入れられると思う。 これを買うとなると出費は痛いが、ショルティ盤のSACD の半分くらいの値段だし、座右におくべし♪仮に満足できなくても頑張って聴きとおせば聴き手は必ず「救済の動機」で救済されるから大丈夫!!

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  • ★★★★☆ 

    ROYCE  |  神奈川県  |  不明  |  2017年10月03日

    ミラノ盤の録音状態を「劣悪で、よほどの忍耐力がないと最後まで聴きとおすのがつらい音質であると言わざるを得ない」と書いている人がいるが、キングから発売されたミラノ盤のSACDとEMI(ワーナー)のローマ盤SACDの比較では、音質に関する評価は逆転すると指摘しておきたい。 ミラノ盤は放送局にオリジナルテープ(一部はアセテート盤)が残っていて、キングは日本に送られてきたコピーテープからSACDを作成した。一方、ローマ盤のオリジナルテープは早い段階で消去され、アセテート盤に保存された音源を再度テープに収録したものがCDやSACDの音源になっていることは周知の事実である。 EMIによるSACD化で、ローマ盤の団子状に固まっていたオーケストラの音は広がりと分離の良さを獲得し、いっそう生々しくなった歌声の背後で存在感を増してはいる。残響がほとんどないデッドな音場であることが、オーケストラの各楽器の音をクリアに伝えてくれている点は好感を持てるものの、板起こしであることの限界、全般にきめの細かさが不足し荒っぽい印象を与える音質である点と、ダイナミックレンジがやや狭く、ピークで頭打ちになり混濁が強まる傾向が目立つ点は否定できない。 ミラノ盤ではそうした頭打ちを意識することなく聞きとおせるし、適度な残響感と滑らかさを持つ音質の豊麗さにおいてはローマ盤を凌駕している。歌劇場でのライブ録音であるミラノ盤と、スタジオ収録のローマ盤では収録ポリシーが異なるので簡単に優劣を論じることは出来ないが、SACD盤による両者の比較では、ミラノ盤の音質が劣悪であるというコメントは誤報の類であると注記しておきたい。いずれも安くはない買い物だが、SACDのセットを両方買っても後悔はしないだろう。

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  • ★★★★☆ 

    カニさん  |  兵庫県  |  不明  |  2017年01月22日

    ワーグナーの「リング」を、愉しむより、フルトベングラーの名人芸(芸術!?)を堪能するアルバムである。よく言われるように、「リング」を純粋に楽しむなら、他のを聞いてほしい。全体的に、「歌手」の「歌声」が綺麗に聞こえるのだ。「なぜ?」聞こえるかというと、オーケストラの音が揃っていないのだ。なのに、音楽として、全体像が明確に伝わるぐらいに、バランスがとれている。普通なら、これだけオーケストラが、揃わないなら、音楽も成立しない。つまり、「バカと天才は、紙一重」と言う「綱渡りを、意図してか?無意識か?見事に成立させているのだ。」これを、「名人芸」と言わずしてどう表現しよう。私は、フルトベングラーの他のアルバムにも通ずる「名人芸」を充分に、楽しめた。

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