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マーラー(1860-1911)

CD マーラー:『巨人』(トリノRAI管)、ブラームス:ピアノ協奏曲第2番(ケンプ、フランス国立放送管)、他 ケンペン(2CD)

マーラー:『巨人』(トリノRAI管)、ブラームス:ピアノ協奏曲第2番(ケンプ、フランス国立放送管)、他 ケンペン(2CD)

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    mid-massa  |  三重県  |  不明  |  2016年05月07日

    ケンプのブラPC2は全く残響がないので、音がずいぶん固く聴こえるし、実演ならではのミスも散見される。ケンペンの伴奏も残響のなさで同様であるが、このコンビでライブのCDが聴けるだけで納得しましょう。1955年といえば小生が生まれてまだ3歳になるかならないかの年代である。SPレコードの運命や田園を父が持っていたのを勝手にかけてこっぴどく怒られたのもわが幼少の頃の思い出、となれば録音もこんなものでしょう。オケがフランスのオケというのも珍しい。やはり祖国オランダでは演奏拒否をされたとかで、帰りにくかったんでしょうか?一方、マーラーはこれまた珍しいイタリアRAIトリノのオケということですが、こちらもオケがちょっと落ちる気は否めない。しかしケンペンの迫力は十分伝わってくる。ケンペンはもうちょっと長生きしてくれればオランダにも帰れただろうし、COSAとももっといい録音を残せたかも知れない。エロイカやチャイコ5番等、この曲のベスト3に入れてもおかしくない演奏(個人的にですが)を残してくれているからブルックナー等ももっともっといい録音を残せたんじゃないかと考えると非常に惜しい気がする。しかしこんないい録音が残っていて良かったというのが素直な感想です。

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    mari夫  |  東京都  |  不明  |  2016年01月18日

    HMVでは入手出来ないCDのレビューを書くのもどうかと思うのだけれど(すみません。私は別経路で入手しました)、これまでずっとケンペンのCDのことを書いてきたので、これを落とすことは出来ない。ひとつは、ケンペンが辿った悲劇的なキャリアを辿った、ニーク・ネリッセンのリーフレットの文章がとても興味深く、指揮者としてのキャリア・メーキングのためにメンゲルベルグのアドヴァイスでドイツ国籍を得たケンペンが、ナチの占領下の故国に帰ってきて活動したことが(彼がナチに共感があったとか党員だったとかいう証拠はなかったとネリッセンは書いている)、戦後ナチのコラボとして激しく叩かれることになったということらしい―コンサートで楽員が退去したり聴衆が騒いだり。そういえばメンゲルベルグも同じ理由で遂にステージに復帰出来ず失意のうちに世を去るのだっけ。   ケンプとのブラームスは有名なベートヴェンの協奏曲全集と同じコンビですが、ケンプはブラームスの協奏曲をどちらもスタジオで録音しなかったこともあって貴重なテイク。フランスのオケで冒頭のホルンからヴィブラートのかかったフランス風の音ですが(お世辞にもうまくはない)、ケンプは通常の彼のイメージとは違って、ごつい、無骨を極めた演奏(残響がない音のせいもあるかも)。ミスも多いが、一聴には価するし、ケンペンの伴奏も、オケはともかく、立派なもの。ロメジュリは今までも出ているが、オケも含めて圧倒的な迫力の名演。怒濤の寄り身。初出のマーラーや如何に、と思ったら、これも名演。遅めのテンポで恰幅が良く、とくに最初の三つの楽章はワルターをかなり彷彿させる。三楽章のコントラバスのソロがうらぶれた感じなのもワルターに似ている。フィナーレは怒濤の寄り身は健在ながら、ロマンティックに粘る所はワルターよりもこってりした味(メンゲルベルク譲り?)で堪能させる。録音は良いとはいえないが、演奏を味わうには、この手のヒストリカルを聞き慣れれておれば、大丈夫でしょう。

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