ヴァイオリン協奏曲(1916年版カデンツァ付)、『インドの王冠』間奏曲、『ポローニア』 T.リトル、A.デイヴィス&スコティッシュ・ナショナル管
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つよしくん | 東京都 | 不明 | 2010年12月05日
素晴らしい名演だ。エルガーのヴァイオリン協奏曲は、イギリスの詩情溢れるエルガー最晩年の傑作であるが、それにしてはあまりにも録音点数が少ない。作品の質を考えると、四大ヴァイオリン協奏曲は別格として、ブルッフの第1番、シベリウス、サン・サーンスの第3番、ラロのスペイン交響曲などが続いているが、それらのヴァイオリン協奏曲と同格の名作と言えよう。同曲には、数年前に、同じくSACDマルチチャンネル付きの名演である、ヒラリー・ハーン(コリン・デイヴィス&ロンドン交響楽団)盤(DG)が世に出たが、本盤は、それと同格の名演と言える。何よりも、タスミン・リトルのヴァイオリンが素晴らしい。ヒラリー・ハーンのように個性的なアプローチは薬にしたくもないが、女流ヴァイオリニストならではの情感溢れる抒情美においては、タスミン・リトルの方に軍配をあげたくなる。アンドルー・デイヴィス&ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団も、これ以上は求めないような表現で、イギリスの詩情を感動的に歌いあげており、ヴァイオリン協奏曲のバックとしては、最高の理想像の具現化と言える。併録の小品も、いずれも名演であるが、特に、100年前のヴァイオリン協奏曲のカデンツァをおさめているのは貴重であるし、タスミン・リトル、、アンドリュー・デイヴィス、ひいてはシャンドス・レーベルの同曲への深いこだわりと愛着を感じさせる。録音も、SACDマルチチャンネルによる極上の高音質であり、本名演の価値を高めるのに大きく貢献している。9人の方が、このレビューに「共感」しています。
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