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ベートーヴェン(1770-1827)

Hi Quality CD ピアノ・ソナタ第8番、第14番、第21番、第23番 ブーニン

ピアノ・ソナタ第8番、第14番、第21番、第23番 ブーニン

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    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2010年10月30日

    ブーニンが1985年にショパンコンクールで優勝した際には、特に、我が国においてNHKで放映されたこともあって、センセーショナルな騒ぎとなった。確かに、個性的で才能のあるピアニストの登場であり、歓迎すべきことではあったが、何もあそこまで大騒ぎすることはないのではないかと思ったクラシックファンは、私だけではなかったと思われる。近年のブーニンは、自分の打ち出していくべき芸術の在り方に迷いと焦りが感じられ、私としてもあまり評価する気にならないが、コンクール優勝後の数年間は、さすがと思わせる才能の輝きが感じられる演奏も多かった。本盤もそのような演奏の一つと言えるのではないか。悲愴の第1楽章など、荒々しささえ感じさせるような凄まじさであるが、続く第2楽章の情感豊かさを聴くと、このダイナミックレンジの極端な幅広さにも必然性が感じられてくる。これは、他の諸曲にも当てはまるところであり、ブーニンは、才能のみを頼りにして、ベートーヴェンの4大ピアノソナタを、緩急自在のテンポ設定、極端とも言うべきダイナミックレンジの幅広さなどを駆使して、個性的な芸術作品を構築することに成功している。正に、才能、感性の勝利であり、これは、コンクール優勝後、数年間のみに許された個性的な演奏様式と言えるだろう。しかしながら、コンクール優勝の記憶も薄れ、より成熟した芸術を求められる近年においては、とても通用するものではなく、この高い壁を、どう乗り越えていくのか、あるいは乗り越えられるのかが、ブーニンの今後にかかっていると言えるだろう。

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