交響曲第2番 ゲルギエフ&ロンドン交響楽団
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天矢丸 | 長野県 | 不明 | 2017年01月14日
非常に良い演奏だと思います。第四楽章の美しい旋律の主題は、前半はゆったりと、後半はゲルギエフ特有のやや早めのテンポで最後を勢いよく締めくくる演奏は非常に素晴らしいと思います。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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symphony No.5 | 三重県 | 不明 | 2013年12月16日
この演奏は素晴らしい。うったえるような弦の響きが震える感動を与えてくれる。プレヴィンにしても、ロジェストヴェンスキーにしても、このゲルギエフにしてもLSOのラフマニノフの交響曲第2番は素晴らしい。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ぽっちゃま | 東京都 | 不明 | 2013年09月07日
有名なプレビンLSO版を凌ぐ録音が出たなという感想だ。きれいな旋律と躍動感のある名曲でも、最近出くわす演奏は、単調でだらけてしまったり濃厚すぎて山も谷もわからなくなった演奏を聴くことが多く、敬遠気味であった曲であるが、これで復活です。録音状態も、さすがにプレビン版当時と雲泥の差があり、その意味でもよくなったのかもしれません。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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no music no life | 奈良県 | 不明 | 2012年07月28日
冒頭の低弦の沈み込んでいく重い空気の上に滑り込んでくるヴァイオリンのエロティックで煽れるばかりのロマンティシズム、極限のヴィヴラートによる輝かしく涙濡れる濃厚な表情は、本当に美しい。ゲルギエフは切れ味のある部分は相変わらずであるが、甘美な部分は前回の録音とは趣を異にし自信に満ちとにかく理性と決別しヤリタイ放題。それでも下品にならないロンドン響のアンサンブルは驚異的だ。この曲を愛する人には一度は聞いて欲しい演奏だ。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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Venus Creek | 兵庫県 | 不明 | 2011年07月20日
ゲルギエフの絶倫が全開になった、良くも悪くも彼らしさがヌメヌメ溢れ出ている最右翼の録音。胃もたれする聴き手がいても不思議ではない。もともと濃厚な味わいのあるラフマニノフの音楽を、さらに生クリームとカスタードのトッピングをゴテゴテ塗り固めて提供してくるから、嫌いな人には堪らないだろう。たとえばデュトワなどでは、同じ交響曲も、見通しのよい、スタイリッシュな音楽として表現される。デュトワの演奏は、たしかにかなりゴージャスな響きがするけれども、クールに構えた、客観的な視線がどこかにあって、それがギリギリのラインで変態的になることを回避している。ところが、ゲルギエフの手にかかると、濃厚なものは、うんと濃厚にやってやりやしょう!とばかりに、くどいばかりの主観的かつ音楽に耽溺したエネルギーを発散してくる。これを変態とか馬鹿だとか言うことは容易だ。でも、これだけ透徹した変態は、それはそれで評価に値するのではないかと思う。ゲルギエフは、かなり前にキーロフ管弦楽団と同曲を録音していたが、このロンドン交響楽団との演奏は、前者とは比べものにならぬほどエロくなっている。脂ぎった中年のオヤジの、粘着質なセックスを見ているかのような、破廉恥な演奏だ。最終楽章のコーダの、疲れを知らぬ猛烈なアッチェレランドは、一体何なのだ!?ここまでオーケストラを煽り立てるエネルギーは、いったいどこから生まれるのだろうか。4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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HT | 東京都 | 不明 | 2010年12月12日
LSO live はバービカンセンターの特性かデッドな録音が多いが、この録音は音に潤いがあり弦楽器も美しく、サントリーホールの良い席で聴くような音がする。同じ組み合わせのプロコフィエフやマーラーの交響曲シリーズより優秀な録音。 LSOの上手さはいうまでもないし、指揮も霊感に満ちていて一気に聴かせてしまう。4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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Seiru | 千葉県 | 不明 | 2010年06月03日
最近思うようになったのは、オーケストラによって、ゲルギエフとの相性が甚だ異なるということです。例えば評判の芳しくないVPOとのチャイコ後期交響曲集など、輝かしく気品のあるゲルマン系の音は彼にはおよそ合わないのでしょう。そう考えると、彼がLSOに招かれたことは非常に大きな一つの転機になったように思えます。精緻かつ美しいアンサンブルを持ちながら、終始理性的に演奏するVPOとは違い、本能までえぐり出せる楽団でありますから(ハチャトゥリアンはVPOの本能をえぐり出しましたが)。マーラー・チクルスは期間の短さからか出来不出来が分かれましたが、それ以外の単発の曲についてはスコアの深読みが果たせているのか、LSOを手中に収め素晴らしい音楽を展開しています。提示部繰り返しという独特さはありますが、解釈やテンポは非常にオーソドックスなもので、かつ旧盤と比較し歌い上げに深みが生まれた演奏です。特段美しいのは第三楽章コーダ。決して情緒過多には陥っていないのに、非常に心地よい陶酔感が味わえます。非常にロシア情緒豊かな有名なスヴェトラーノフ、また私が以前評価しましたスラットキンとは微妙に違う演奏になりますが、これが現代の「ラフ2」の模範となるのは間違いないかと思われます。LSOに招かれてからはマリインスキーも順調ですし、今後のゲルギエフの再躍進に大いに期待したいところです。6人の方が、このレビューに「共感」しています。
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村井 翔 | 愛知県 | 不明 | 2010年05月24日
前の録音では、ラフマニノフと言えば情緒纏綿という先入感を崩したいという知的な意欲が先走って、好みを分ける演奏になったように思うが、こんどはオケもLSOだし、安心して「ラフマニノフぶし」を披露して大丈夫という気楽さも手伝って、本来のゲルギエフらしい劇的な演奏ができたように思う。もともとロシア+西欧の味わいがミックスされた曲だが、P.ヤルヴィ/シンシナティはもとよりビシュコフ/パリ管と比べてもロシア寄りの濃厚な演奏だと思う。提示部の反復を実行しながら長大な第1楽章をダレさせないし、第3楽章の歌い込みも美しく、終楽章最後のアッチェレランドはライヴならでは。7人の方が、このレビューに「共感」しています。
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つよしくん | 東京都 | 不明 | 2010年04月18日
いかにもロシア的な抒情に満ち溢れた超名演だ。ラフマニノフの第2は、最近では多くの指揮者が演奏する人気曲として認知されているが、現代風に洗練された演奏が主流となり、ロシア音楽ならではのアクの強い演奏が鳴りそひそめているのが何とも残念な傾向にあると思っていた。そこに登場したのがゲルギエフの再録音に当たる本盤であり、スヴェトラーノフほどではないものの、ロシア音楽ならではのあくの強さが顕在化しているのが何とも嬉しい限りだ。第1楽章は、提示部を繰り返しているのに大変驚かされた。他の指揮者でも、ザンデルリンクの新盤くらいしか見当たらず、非常に稀な例と言えるだろう。しかしながら、繰り返しによる冗長さはいささかも感じられず、むしろ繰り返しが必然のように思えてくるのは、演奏の素晴らしさの証左と言える。ロシアの悠久の大地を思わせるようなスケールの大きい重量感や、ロシア風の情感溢れるうねるような演奏が実に感動的だ。第2楽章は、各局面におけるテンポ設定の巧みさが際立つ。畳み掛けるような弦楽による重厚な進軍やアッチェレランドの駆使は、我々聴き手の度肝を抜くのに十分な迫力だ。第3楽章は、旧盤よりもゆったりとしたテンポで、名旋律を歌い抜く。スヴェトラーノフに比べると、幾分抑制がかかっているように思うが、それでも情緒に溺れることなく、高貴な芸術性を失わない点は、さすがの至芸とも言える。特に、コーダの意味深さはゲルギエフが一番だ。終楽章は、華麗なる音の饗宴であるが、それでいて単なるばか騒ぎには陥らず、テンポといい、強弱といい、いずれも申し分なく、決して上滑りしない彫りの深い表現を行っている点を高く評価したい。終結部の踏みしめるようなティンパニや金管の最強奏や、猛烈なアッチェレランドには、もはや言葉を失うほどの感動を覚えた。SACDマルチチャンネルによる極上の高音質も本盤の魅力の一つであり、今後録音が予想される第1や第3への期待を持った聴き手は、決して私だけではあるまい。10人の方が、このレビューに「共感」しています。
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