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バッハ(1685-1750)

CD ミサ曲ロ短調 ブリュッヘン&18世紀オーケストラ、カペラ・アムステルダム(2009)(2CD)

ミサ曲ロ短調 ブリュッヘン&18世紀オーケストラ、カペラ・アムステルダム(2009)(2CD)

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    OTTO  |  東京都  |  不明  |  2011年02月22日

    この曲、最近のコルボ(2008年録音)が、美しく、また音楽の喜びに満ちていて、最高!と思っていました。ブリュッヘンのこの演奏は、同じ天上の雰囲気ながら、さらにピリオドらしい繊細な音色変化が加わり、高山植物が咲き乱れているような気持ちにさせてくれます。ぜひ静かな場所でじっくり聞いてください。

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    六里庵  |  神奈川県  |  不明  |  2010年08月22日

    フランス・ブリュッヘン率いるヨーロッパツアーカンパニーによる再度のロ短調ミサ曲ワルシャワ公開録音盤。 前回録音の1989年ツアーは、ベルリンの壁崩壊に象徴される東側体制崩壊の嵐のさなかに行われたものだった。ライナーノートによれば、1989年3月のワルシャワコンサートでは聴衆は終曲Dona nobis pacem(我らに平安を与えたまえ)の繰り返し演奏を求めたという。民主化の過程で内戦の危機に直面していたワルシャワの聴衆にとって、それは平和への切迫した願いだったに違いない。その後20年、ポーランドは平和のうちに苦境を乗り越えてEUへの加盟も果たした。同慶の思いはヨーロッパ全体のものだっただろう。この2009年ツアーではメンバーの総意としてワルシャワ公演が組まれたという。義務感というよりも、古い友人の許に駆けつけ、ともに喜びを分かち合いたいという自然な友情の発露だっただろう。プログラムとしては、(作曲家自身の意図はどうあれ)かつてはプロテスタントとカトリックを結ぶ象徴的存在となり、今は東と西を一体化させる力ともなったロ短調ミサ曲以外には考えられなかっただろう。それにしてもこの曲の色褪せることのない、むしろ輝きを増していく一方の生命力には驚かされる。 本盤は過去に聴いた中でも最高の美しさと弛みのない力強さを持った素晴らしい演奏だ。時代背景がこの演奏に力を与えたとしても、それを離れても驚くべき名演と言わざるを得ない。大音響に頼らない輝かしい透明感と、熱狂ではなく理知的な親和力に満ちた合唱、それぞれに個性的な成熟が感じられて美しい独唱群、艶やかで的確な器楽、加えてライブ特有の一体感を伴った盛り上がり感覚。特に感慨深いのはGratias agimus tibi(汝に感謝す)。Dona nobis pacemと同じ旋律を持つこの感謝の賛歌は、20年前の祈りに呼応するかのような感動をもたらす。Et in terra pax(地には平安を)のフーガは、89年盤(ユトレヒト公演ライブ)ではソロの重唱だったが、本盤では本来の合唱で構成されている。落着きと機敏を兼ね備え体現した演奏だ。このような表現を抑えた合唱曲に躍動感を与える手際が素晴らしい。89年盤もピリオド楽器による斬新さをもった名演だが、時に尖りすぎた演出も感じられたのに対して、2009年盤はすべてが豊かに調和を持って熟成されているように思う。20年前の切迫と20年後の成熟。来し方を振り返っての感謝と喜びの共有、余裕すら感じられる円熟ぶりだ。ロ短調ミサ演奏の一つの到達点に立ったと言えるのではないだろうか。さらに言うなら、この演奏は単に至高の名演というにとどまらず、歴史の中で長く人々の記憶に留まり語り続けられていくだろうと確信できる。 再聴、思い余っての長文をご容赦頂きたい。

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     |  福岡県  |  不明  |  2010年06月10日

    89年の録音(1度聴いて、お蔵入り)と印象が全く違う!心に浸みる演奏です。何が変わったのか?聞き比べてみました。まず、音楽の流れがとても自然?で良くなっている。それと全体を通してもそうだが、特にアタックが優しくなっている。それゆえ、低音部が全体を支え、落ち着いた安定感を創出している。ソロ・パートにやや不満はあるが、合唱部が、とりわけ素晴らしい。以上が、私の感想です。今後、最晩年にさしかかり、心に残る演奏が期待されます。是非「マタイ受難曲」も!と、思います。まだまだ、バッハへの旅は、尽き果てません。

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    mimi  |  兵庫県  |  不明  |  2010年05月03日

    オリジナル楽器による、合唱使用のスタイルでの、近年のロ短調ミサのCDでは、おそらく最も精緻で演奏の質の高いものではないでしょうか。独唱者の歌唱もほぼ十全であり、器楽ソロも全く様式的に正しく上質なもので、18c.orchの質の高さは驚異的としか言いようの無い、さらにこれがLive演奏であることがまた一層、驚くべきことで、Liveによる同曲の演奏としては史上最高の質と言えるのでは。ブリュッヘンの旧盤は熱気に溢れた演奏として名高いものですが、その熱気がいったいいかなるものに向けられたのか不明な部分があり、その意味でやや空回りの印象が拭えませんでした。今回の演奏では、その点表層に現れた過激さは後退し、本当にブリュッヘンの求める(宗教的?)情熱が無理なく表現されてるように思われます。おそらくこの20年の、ブリュッヘン自身の信仰の深化がもたらした自然な変化であり、その意味でKarl Richterの演奏に匹敵する、現代最も宗教的なロ短調ミサと言えるかも知れません(Richter同様あくまで演奏者の信仰告白であり、某指揮者のような教化的演奏ではない)。もちろん文句無く五つ星、ただロ短調ミサの演奏思想としては、未解決の課題をあくまで切り開いていく要素はなく、演奏が過去に向かって閉じた印象は否めません。その点だけが本当に現代のロ短調ミサがこれでいいのか、という気持ちはどうしても払拭できないのですが.....。

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    カバポチ  |  神奈川県  |  不明  |  2010年03月26日

    最高!近年稀に見る名演。「ロ短調ミサ」の素晴らしさをこれだけ堪能させてくれる演奏はなかなかない。少しでも多くの方に体験してもらいたいバッハの世界です。何度でも繰り返して聴きたくなってしまいます。

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