Jimi Hendrix

CD Valleys Of Neptune

Valleys Of Neptune

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  • ★★★★☆ 

    tasuke  |  新潟県  |  不明  |  2013年08月09日

    「ピープル・ヘル・アンド・エンジェルズ」が出されたことにより、かえってこの作品の位置づけがはっきりしました。「エレクトリック・レディランド」完成後のエクスペリエンスの完成期あるいは限界を示す意味合いの編集作品です。さらに「クラッシュ・ランディング」「ミッドナイト・ライトニング」という改悪作品を完全に踏みつける意味合いも含んでいます。たしかに、69年のヨーロッパ公演、北米公演のためのセッション音源中心ではありますが、常に曲に新しい息吹を吹き込もうとしていたジミのこと。エディ・クレーマーがこれらのリールを聴いて聴いて、12曲を残した意味は軽くありません。 1. Stone Free  悪名高い「Clash Landing」収録曲のオリジナル・テイクです。久々に同アルバムを引っ張り出してみましたが、寝ぼけている頭を引っぱたかれるぐらいのインパクトの違いがありました。このセッションは4CDボックスでも使われていますが、決定版を成しておきたいというエディ・クレーマーの意志なのでしょう。ベースにコックス、ドラムズにミッチェルです。 2. Valleys Of Neptune  このコンピレーションの目玉である未発表曲。曲の発想は69年2月から、録音は69年9月と70年5月。かなりの難作業だったことがうかがい知れます。ここで採用されたものはテイク5だそうで、ジミのボーカルとJuma Sultanのパーカッションだけが69年のもの。「Night Bird Flying」を彷彿とさせるような明るい曲調とジミの伸び伸びした声が素晴らしいと思います。ビリー・コックス、ミッチェル。 3. Bleeding Heart  もともとはエルモア・ジェイムズの曲の改作だそうで、ベースにビリー・コックス、ドラムズにロッキー・アイザック。「South Saturn Delta」にも別テイクが収録されています。 4. Hear My Train A Comin’   4CDボックスと「Blues」に収められたテイクが69年2月なのに対して、このテイクは69年4月。悪名高いアラン・ダグラスの「Midnight Lightning」収録バージョンのオリジナルのようです。異様な緊張感が最後まで継続します。レディング、ミッチェル。 5. Mr. Bad Luck  オリジナル曲は66年のジミー・ジェイムズ&ブルー・フレイムズ。「South Saturn Delta」にも別テイクが収録されています。この曲だけ67年の録音です。ベースとドラムズだけは87年に差し替え演奏。レディング、ミッチェル。 6. Sunshine Of Your Love  この曲が演奏されたのはステージ上だけのこと、スタジオ録音は初お披露目。69年2月です。レディング、ミッチェル。パーカッションのRocki Dzizornuは、ストーンズの「悪魔を憐れむ歌」でも叩いているとのこと。おそらくライブのための音合わせなのでしょう。途中レディングのソロ部分では、ギターがリズム楽器の役割しか果たしていません。 7. Lover Man  6.と同じセッションから。「Here He Comes」として知られています。元歌はBBキングの「ロック・ミー・ベイビー」ですね。このベース、ドラムズも87年の差し替え演奏。 8. Ships Passing In The Night  69年4月、「Night Bird Flying」の原型です。ギターの音をレスリー・スピーカーから出すというギミックを使っています。レディング、ミッチェル。 9. Fire  この曲も69年2月のセッションから。ロイヤル・アルバート・ホール出演を控えたデモという位置づけです。 10. Red House  同じセッションからです。初期バージョンと比べると歌が上手くなってますね。実にいいです。 11. Lullaby For The Summer 2本のギター(うち1本はオクタビアというデヴァイスを通した音)のオーバーダブによる軽快な曲。アラン・ダグラスの「クラッシュ・ランディング」制作により散逸し、その後見つかったリールからの復元。69年4月、レディング、ミッチェル。 12. Crying Blue Rain  Rockiのコンガ を加えた69年2月のセッションから。スローなリズムに、歌詞が決まっていないスキャットを合わせています。途中から一転して軽快なロックンロールになります。 エクスペリエンス・ヘンドリックス設立後のコンピレーションの位置づけを書くと、「サウス・サターン・デルタ」は、旧「レインボウ・ブリッジ」「ウォー・ヒーローズ」など収録曲で「ファースト・レイズ〜」から落ちたものの拾遺集。「ヴァレイズ・オブ・ネプチューン」が、「エレクトリック・レディランド」以後でバンド・オブ・ジプシーズ以前。「サウス・サターン・デルタ」と合わせてアラン・ダグラス作業を完全に塗り替えてしまいました。「ピープル・ヘル・アンド・エンジェルズ」は、バンド・オブ・ジプシーズのスタジオ録音盤の意味合いがあります。いずれも「ファースト・レイズ〜」を聴いてからが判りやすいと思います。

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  • ★★★★☆ 

    bluestone  |  愛知県  |  不明  |  2011年04月13日

    この音は新しいのか?古いのか?答えは「新しい音のJimi」だ。Jimi以外の何者でもない音なのだが、新鮮だ。ミックスのなせる技はすごいと思う。見事に今の音によみがえっている。これを聴くと、彼が生きていたらどんなにすごい作品を残しただろう、と残念でならない。若い人に是非聴いてほしい。

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  • ★★★★☆ 

    ちゃちゃ  |  北海道  |  不明  |  2010年03月07日

    ジミの未発表スタジオ音源を集めたとされる本作。 「ほんとにそんなのまだあるのかね〜。」と半信半疑で聴きました。 ネタバレになるから言わないけど、やっぱりまんま異名同曲だったり、この曲はあの曲のプロトタイプかな?とか、あの曲とこの曲のリフがミックスされてるなとか…。古くからのジミのファンならきっとニヤけてしまうに違いないものもある。 タイトルチューンの「Valleys Of Neptune」は過去に同名のインスト曲が発表されていたけど、まったくの別ものと言っていい。名曲Angelを思わせるイントロからゾクゾクするほどカッコイイ。 しかし、若かりし頃未発表音源と聞けばノイズだらけのブート盤まで買い漁って泣かされていた小生からすると、「ほんとに40年以上前の音源なの?」と疑いたくなるような高音質。「ジミよ!おまえはホントに死んだのか〜(笑)」最新のデジタル技術と巨匠エディ・クレイマーの手腕には脱帽です。 Stone Freeなどのおなじみの曲もかなりアレンジが違うバージョンなので新鮮です。買って損はありません。おすすめです。

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  • ★★★★☆ 

    タカヒロ  |  東京都  |  不明  |  2010年02月03日

    この記念すべき未発表作品集は、何といってもエディ・クレイマー自らがミキシングとマスタリングを行った事が最大のウリだろう。他タイトルは当面スルーしてもこれだけは国内盤で是非購入したいと思っている。タイトル曲に関してはスタジオ・アウト・テイク集で何パターンかのリハーサル音源が既に出ているが、気になる人はそちらもチェックする事をお勧めする。『IN THE STUDIO Vol1-10』はまだ入手可能だし、ファースト・レイズ…やサウス・サターン…他、この種の音源をより深く楽しむのに最高のガイドになるだろうと思う。

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