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ベートーヴェン(1770-1827)

CD 交響曲全集 ジョン・エリオット・ガーディナー&オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク(5CD)

交響曲全集 ジョン・エリオット・ガーディナー&オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク(5CD)

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  • ★☆☆☆☆ 

    candi  |  福井県  |  不明  |  2010年03月09日

    ガーディナー&オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク演奏は器楽的には非常に高レベルであり、古楽器の集団と思えないくらいの集中力と推進力が有るが、バッハやベートーベンには、音自体が硬質で軽く、それゆえ演奏自体の重みが無いように感じられてしまう点が大きな問題で、好き嫌いの分かれるところ。リヒター&ミュンヘンバッハと比較すると解りやすいが、演奏レベルは劣っても、音質や指揮者の解釈で補って余りあるものが厳然と存在している。バッハの無伴奏チェロ組曲において、録音の新しさや、技術面では、ヨーヨー・マがずば抜けているが、1960年のフルニエのバッハの気品と重厚さにおいて勝てないのはなぜかということと同じ問題だと思う。そういった観点で、この演奏に感動しない人が出てきてもやむを得ない。

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  • ★★★★☆ 

    雪国の人  |  北海道  |  不明  |  2011年05月05日

    全曲を通じてガーディナーの細心の注意が払われており、弛緩した部分は微塵も感じられない。かといって古楽奏法にありがちな学識的で堅苦しい雰囲気に陥ることなく、歌心に溢れており、第2番のラルゲットは私のお気に入りである。オリジナル楽器によるベートーヴェン全集の最高峰との評価が一般的なのはもちろん納得できるが、オリジナル、モダンの垣根を超えて素晴らしい出来栄えではないだろうか。ただ、私が常に思っていることは、古楽奏法を信条とする指揮者が、ベートーヴェンを演奏するときの演奏人数は、本当にベートーヴェンの意思に合致するのかということである。この全集では全曲「12型」で合唱団は40人弱で演奏しているので量感不足はさほど感じられないが、他の指揮者では第九をも「8型」で演奏しているケースがある。私は当時の演奏慣習を詳しく調べたわけではないが、第9の初演では「12型」のうえ倍管で演奏され、合唱団は80名程度だったという。(ちなみに第7、第8も倍管で初演が行われ、その上コントラファゴットも動員された。第7から第9の倍管についてはホグウッド指揮、AAMの演奏で実施されている)またその後の再演について、ベートーヴェンと親しい仲にあったF.リースは、ベートーヴェン本人に「今回の演奏では100人以上が合唱に動員されました」といったことを話している。このことから、特に第9についてはやはり大編成で演奏すべきではないかとも思える。第一、ベートーヴェンは第9のスコアに倍管指定をしている。小編成オーケストラで古楽奏法を再現したり、往時のテンポを研究したり、変更された音符の訂正にオリジナル派の指揮者は躍起なようだが、どうして小編成に反する指定や歴史的な事実に彼らはあまり従おうとしないのだろうか。最近、小編成のベートーヴェン=善、大編成のベートーヴェン=悪、もしくは時代遅れという風潮が渦巻いているように感じるが、これはあまりに考えすぎだろうか。私は小編成を否定したいわけではないし、そのような音楽も面白いと思っている。しかし、古楽奏法が公に認められるようになってかなりの年月が経っているので、そろそろ再考の時期に来ているのではないか。

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  • ★★★☆☆ 

    balot  |  神奈川県  |  不明  |  2010年05月03日

    作曲された時代に行われていた演奏と、作曲者が目指した音とが必ずしも一致しているとは限らない。また、作曲者が目指した音が究極の音楽であるとも限らない。 だからこそ世界中の演奏家が独自の視点で分析と解釈を反芻し多様な音楽が生まれる。 それがクラシックの最大の魅力であり、衰退の途にある現代のクラシック界の防波堤である事を加味すれば、本作の芸術的価値は非常に高い。 しかしながら、良くも悪くもそれだけである。 特に5番以降に関して言えば、音とフレーズを洗練した結果、本来の魅力が削ぎ落とされてしまったようである。 つまり、ベートーヴェンらしくないのだ。 そこで何がベートーヴェンかという問題に立ち戻るわけだが、唯一明らかなのは、彼の音楽が数世紀に渡り世界中の人間を幾度となく魅了してきたという事実であり、この演奏からその歴史の重みを感じるかどうかである。

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  • ★★★☆☆ 

    AUSNAHME  |  宝塚市  |  不明  |  2007年12月01日

    ともかくあきれるほど上手い演奏で、古楽器を使用しているのを疑わしく感じてしまうほど。少人数も相まって、これほど正確無比でひとつひとつの音が聴き取れる演奏は、モダンのオケでも滅多にない。だが、面白さと新鮮味では抜群のこの演奏は、聴いた後にあまり心に残るものがないのも事実だ。。おそらく、ベートーヴェンにとって音楽は何かに到達するための「手段」であったのに対し、この演奏は音楽の再現そのものが「目的」になってしまっているからではないか?

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  • ★★★★★ 

    きるすてん  |  新潟県長岡市  |  不明  |  2007年12月05日

    私にとって最高のベートーヴェン交響曲全集です。第5番第1楽章を94年に初めて聞いたときの衝撃は死ぬまで忘れられません。何という速さとクールさ。ワルターやレナードで聴いてもいまいちよく分からない音楽だった第9の第3楽章の素晴らしさを私に教えてくれた全集でもあります。とにかく全9曲をこれほどムラ無く高水準で演奏しているのには驚くほかありません。ノリントンやジンマンはガー氏と比べるとやや不徹底な感じがします。

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  • ★★★☆☆ 

    AUSNAHME  |  宝塚市  |  不明  |  2007年12月27日

    付記します。私自身は、古楽器系の団体の合唱団員ですし、A=430hzのピリオド楽器で第9も歌いました。ですので、古楽器も古楽奏法も私にとっては極めて重要ですし、それらが人の心を感動させることが出来るとも信じています。しかし、同じ古楽器を使っても、例えばインマゼールのベートーヴェンには私は感動しますが、ガーディナーのそれには違和感を感じてしまうのです。外面的な演奏行為そのものに焦点が当てられている気がするのです。

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  • ★★★☆☆ 

    SKD  |  千葉  |  不明  |  2007年12月23日

    この演奏に限らず、古楽の演奏を聴くと音楽がすっきりして透明感や構成がはっきりわかり面白い。ベートーヴェンが書いた(書きたかった)ものが目に見えるようだ。一方、感動と言う点では、古楽の演奏には限界を感じます。何かが足りないのです。

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  • ★★★☆☆ 

    ナーデガー  |  福井市  |  不明  |  2008年06月25日

    初めて聞いたときは良いと思ったが、繰り返しは聞けない演奏。なぜかと問われれば器楽的には精緻で素晴らしいが、感動が無いとしか言いようがない。

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  • ★★★★★ 

    bj  |  不明  |  不明  |  2009年11月12日

    色々なベートーヴェンのCDがあり、それらを聞く度に、どういう訳かこのガーディナー&ORRを聴き直したくなる・・・考えられない超名演。誤解や反感や失礼を恐れずあえて過激に言えば、フルベンだのカラヤンだのレニーだの巨匠達がこつこつ積み重ねてきたベートーヴェン演奏が、自分の中で全部吹っ飛んで、聞くのが億劫になる、それほどの破壊力だ。例えば5番の第3楽章が、そそくさごつごつとした演奏の筈なのに、なぜか感傷的な気分になる。エロイカの第1楽章は、古楽器の響きが、凄くかっこいい。そして他の方も仰る通り、第9は思わず唸る。全部、何度聞いても飽きない。唯一最大の問題は、入手性の悪さ。以前は日本語版もあったようで、ライナーノートは読み応えがあったようだが、今や英語のみ。もう発売より15年以上経過しているが、いつか、ガーディナー&ORRの全集を超えるものが出るのを楽しみにしている。

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  • ★★★★★ 

    聖オーガスティン  |  IRELAND  |  不明  |  2011年03月21日

    これは発売当初から気に入って聞いている。というかベートーヴェンの交響曲は、ほぼこれかクライバーしか聞かない。ガーディナーはバッハなんかつまらないと思ったけど、そういうものだろう。ABクヮルテットの演奏は何を演奏してもベストだとかファンはともかく評論家が言うことではない。

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  • ★★★★☆ 

    TKOクラシック  |  神奈川県  |  不明  |  2010年11月23日

     HMVのレビューのとおりです。ガーディナーがベートーヴェンに真摯に向き合った労作といえます。ベートーヴェンって本来こんな感じだったのかなと冷静に感動できます。某誌のランキングで上位に入っていますが、ピリオド楽器演奏の代表枠と考えた方が良いかなと思います。トスカニーニ、フルヴェン、カラヤン、クライバー盤等と同じイメージで気負って買って、聴いてはいけません。上記の巨匠たちとは、土俵が違うというか、別物です。激情型の感動はありません。皆さん、それぞれ好みがあり、分かれるところかと思いますが、私としては、これもありか。こてこてのベートーヴェン?を聴く元気がない時に、さらりと聴くって感じです。

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  • ★★★★★ 

    G.  |  日本  |  不明  |  2008年07月03日

    とてつもなく凄い演奏。個人的な問題かもしれないが、感動を受けるし、何度でも繰りかえし聴ける演奏である。極めて繊細な精密画で、しかもものすごく巨大なものに接しているようで、飽きがこない。一過性の勢いや指揮者のアイデアだけで乗り切っているような演奏ではない。すばらしい。演奏技術的にあまりに「穴」がないので、却ってケチをつけられている気がする。

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  • ★★★★★ 

    ブルガビッチ  |  東京  |  不明  |  2007年01月07日

    聞き飽きたベートーヴェンの交響曲が全く別の曲に聞こえるあの衝撃は忘れません。

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  • ★★★★★ 

    Rangzen  |  千葉県浦安市  |  不明  |  2006年12月29日

    遅蒔きながら入手。これ全曲最高ですよ。古楽器にはこれまで馴染みがなかったのですが、これほどいいとは知らなかった。奇数曲は勿論、偶数曲も実にいいです。2・4番は感動的ですよ。ただ、値段が少し高いのが難かも。巷の輸入盤取扱店ではなく、HMVのOnline Shoppingの利用をお薦めします。

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  • ★★★★★ 

    てつ  |  千葉市  |  不明  |  2005年02月06日

    ガーディナーは楽譜をきちんと読み、その枠内で表現しようとする指揮者。それがこの全集では、ベートーヴェンの形式美と合致していい結果を残していると思う。絶対聞いて損はないし、ブリュッヘンより上だと思うが、表現としてはトスカニーニが半世紀も前に同様のアプローチをしていたことにも気付かされた。

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