ロドリーゴ:アランフェス協奏曲、武満徹:夢の縁へ、アーノルド:ギター協奏曲 ブリーム、ラトル&バーミンガム市響
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つよしくん | 東京都 | 不明 | 2010年01月31日
ブリームとラトルという、20歳もの年の差がある世代の異なる者どうしの演奏であるが、正に、現代と古典が融合した見事な名演に仕上がっている。特に、メインのアランフェス協奏曲において、その特徴が大きく出ている。ブリームは、本盤が4度目の録音ということだが、それだけにアランフェス協奏曲を自家薬籠中のものとしているのであろう。随所に目が行き届いた情感溢れる演奏を行っている。それに対して、若きラトルはきわめて現代的なアプローチを試みている。例えば、第1楽章の冒頭の鋭いリズムなどにも表れており、感動的な第2楽章も、決して甘い情緒に流されることはない。このようにいささか異なるアプローチでありながら、なぜこのような名演が生まれたのであろうか。それは、察するに、両者が同曲への深い理解を持ち合わせているからにほかならないだろう。武満の「夢の縁へ」は、本盤が世界初録音とのことであるが、その意味でも貴重。現代曲で、いかにもラトルが得意とする曲だけにラトルに主導権があるような印象を受けたが、ブリームもラトルの解釈に沿うようなアプローチで見事な演奏を繰り広げている。アーノルドのギター協奏曲も、両者の絶妙の組み合わせが成功した名演であると言えよう。いずれにしても、カプリングにおいてもきわめてセンスの良さを感じさせる名盤と高く評価したい。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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