『後宮からの逃走』全曲 ヘルマン演出、アーノンクール&ウィーン国立歌劇場管(1989 ステレオ)
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村井 翔 | 愛知県 | 不明 | 2009年12月14日
アーノンクールはこの後、チューリッヒでも『後宮』は振っていないので、音はともかく絵は古さを感じるが、彼の指揮した映像として貴重。まだとんがりまくっていた時代の彼の指揮は、同時期のCD同様、トルコ風打楽器を派手に鳴らし、コンスタンツェの大アリアでのため息のようなテンポ・ルバートも健在。ヘルマン夫妻の演出は台詞に若干の追加があり、セリムを単なるデウス・エクス・マキナ(機械仕掛けの神)ではなく血肉の通った人間として描くのが特色。とても良い演出だが、こういう路線なら、コンスタンツェがベルモンテよりもセリムを愛してしまうというチューリッヒのミラー演出(クリストフ・ケーニヒ指揮、PALしかないようだがヨーロッパではDVD化されている)の方がさらに徹底している。ポーランド人のヴィンスカは初めて名前を聞くが、演技も含めて及第点のコンスタンツェ。コーン(オスミン)も無難。元ベルリナー・アンサンブルの名優ターテのセリムがいい。それにしても、このDVDはどうしてこんなに値段が高いのか。アーノンクール・ファンクラブの頒布品じゃあるまいし。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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