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バッハ(1685-1750)

CD 平均律クラヴィーア曲集第1巻 全曲 ポリーニ(2CD)

平均律クラヴィーア曲集第1巻 全曲 ポリーニ(2CD)

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    ばんどうくじら  |  福岡県  |  不明  |  2020年06月06日

    間違いなく名演です。間違いなくこれは優れたバッハです。 しかし、あのポリーニは何処へいったのか・・・???  ポリーニも年輪を重ねて深くなったのか。それとも単に指が動かなくなったのか・・・・。  ポリーニーファンではない私にとっては、どつちでも大歓迎。 この平均律は、アシュケナージやバレンボイムのそれとは「格」が違います。 ためらう人も是非聴いていただきたい。

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  • ★★★★★ 

    Hide  |  千葉県  |  不明  |  2011年05月03日

    とてもいい演奏だと思います。グールドやアファナシエフのものと比較すると、どうしても「普通」の演奏に聞こえてしまうのですが、とても聴きやすくて飽きのこない演奏で、長く大切に聴いていきたい名盤だと思います。どうしてもポリーニに期待してしまうあの先鋭さが後退してしまったせいか、ショパンのノクターンではちょっとがっかりさせられましたが、持ち前の涼しくて明るくて美しいピアノの音色に、柔らかさが加わった、ここ最近のポリーニはとても好きです。

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  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2010年12月09日

    これは素晴らしい名演であり、ポリーニとしても会心の名演と言えるだろう。ポリーニのことなので、冷徹とも言えるようなクリスタルなタッチで、バッハが記したスコアを完璧に再現することに腐心しているのかと思ったが、冒頭の第1曲の、温かみさえ感じさせる柔和なタッチに驚かされた。もちろん、スコアリーディングの鋭さについては、いささかの抜かりもないが、近年のポリーニには珍しいくらい、情感溢れる豊かな歌心に満ち溢れていると言える。そうした歌心の豊かさは、時折聴かれるポリーニの肉声にもあらわれていると言える。バッハの演奏におけるスタジオ録音で、ピアノとともに、ピアニストの肉声が聴かれる例として、グールドが有名であるが、ポリーニの場合、グールドのような個性的な解釈を売りにしているわけでなく、そのアプローチはあくまでもオーソドックスなもの。それでいて、四角四面に陥っていないのは、前述のようなポリーニの豊かな歌心と、この曲に対する深い理解・愛着の賜物であると考える。グールド、リヒテル、アファナシエフなどの超個性的な演奏を聴いた後、本盤を聴くと、あたかも故郷に久々に戻ったようなゆったりとした気持ちになるような趣きがあるとも言えるだろう。ピアノ曲と相性抜群のSHM−CD化による高音質効果も申し分ないものであり、本盤の価値を高めるのに大きく貢献している。

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    the_who  |  東京都  |  不明  |  2009年12月05日

    ポリーニ・・・かっては名前だけで聴かなければならないひとでした。(わたしには・・・)ショパンコンクールで優勝しながらすぐにピアニストとしてキャリアーをはじめず(様々なコンクールで優勝するとそらきたと売り出す古今では信じられない!)十年ほどの勉強(あらゆる芸術とひとが呼ぶもの)をかさね。そのデビュー盤は誰でも知るもの。以降、シェーンベルクをはじめ、「このひとなら」ではと云う名盤を生み出しつつ時に技巧に走りすぎと揶揄されつつも聴く耳を持つひとは彼のピアニズムに潜む浪漫ティシズムを知っていたのだ。彼の弾くシューマン(80年代)は時にアシュケナージに比較され「冷たい」なぞと評論家(日本のだが)が書く始末・・・しかし、当時の彼は知と情のバランス、さらに技巧的には申し分のないものでした。(これはとても凄いことだ!)しかしここのところのポリーニのこと録音には長く彼を聴いてきたものとして首をかしげざるえないのだ。(個人的には迷走と言ってはいけない言葉すら浮かぶ・・・)例えば・・・ショパンの夜想曲全曲・・・「本当に彼は全曲に想いを懐いて弾いているのかしら・・・」と思いました・・・かってのピアニストはショパンの夜想曲でも時に練習曲でも本当に「共鳴した」曲のみ録音したものでした。リパッティーなどなど・・・しかし商業的な部分でどうもそれらをまとめて録音するのが主流となりました。例外はホロビッツですね。あのショパンの前奏曲(有名なキャラクターピース、雨だれをのぞく)から単独でお気に入りの曲を弾いて、それが許されました。ショパンの前奏曲の構造は御存じのとうり各曲の調性とその各曲の長さが絶妙なバランスの均衡のうえにたつものでここから一曲だけ、あるいは数曲弾くとはなかなかできかねないものでしたし、ショパンの前奏曲をショパンのマスターピースとする評論家、作曲家(日本では西洋音楽に誠実な諸井誠氏など)が多いのですし、わたしも、ポリーニが弾いたショパンの前奏曲こそベスト(ひとの好みを顧慮しつつ)だと思っております。さて、長くしたためつつ、今思うことは時代を超えて讃えられるべきピアニストポリーニは表現の袋小路にいるのではないかと僭越ながら思うのです。勿論、バッハの平均律(正式なタイトルはクラビーアの調律が3度、4度、5度等がきちんと調律されたもののためというものです。今の多くのピアノの調律のようにオクターブを数字的に12分割したものではBACHのこの曲集にこめられたものがかなうものではないと誰もしるところで、ゆえに、クラビーア・・・現在のピアノ、チェンバロ等でBACHを奏することの問題点もでてくるわけです。世に有名なあまりに有名すぎる「BACHピアニスト奏者」のG・グールドのピアノの調律は現代の鍵盤を数字的に12分割したものではなかったことは或る意味その奏法にいろいろいわれつつも演奏家としての誠実が伺えます。)からお気に入りの曲を録音するピアニストはさすがにおりません。この曲集は調性の配慮もそのストラクチャーからもはじめから終りまで弾いて或る価値が生じるという厄介なものでもありピアニストにすれば自分の世界ー音楽性ーをさらけ出すものでもあります。わたしはこのポリーニの演奏からうるものは残念ながらありませんでした。しかし、これはこの盤が価値がないということではありません。この盤の録音をE・フィッシャーから現在まで聴いてきてーG・グールドは自身あまり興味のない曲には速く弾く癖がありますー、一見、BACHの音楽は幾何学的構造を持ちつつどこかで逆説的ながらヒューマニテックな発露を見いだせる演奏がーE・フィッシャー、リヒテルー等々ーなにか心に訴えかけるものがあるように「わたしは」思います。さてさて、極論ながらわたしはポリーニに、「彼ならなにかを演奏史的に」というないものねだりをしすぎているのでしょうか???

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    clara  |  東京都  |  不明  |  2009年11月19日

    ポリーニの至芸。美しいピアノの音が流れ出る瞬間から、耳も心も惹き付けられて聴き入る。明澄、不安、快活、詠嘆、厳粛、慈愛、悲しみ、怒り、諧謔、華麗、諦念、崇高…等々、24の長調・短調に託された多彩なロマンを生き生きと描き分けて、間然するところがない。前奏曲に宿るファンタジーの表出は深い歌心に裏打ちされ、フーガにおける多声の構造的、明快な弾き分けは、見事な技巧に支えられている。長い間心に抱き続けた「平均律」の録音にようやく取り組むポリーニの、真摯さ、誠実さが伝わる音楽は、厳粛性・崇高性を帯びながら、同時に優しく繊細な、温かい音楽でもある。バッハの傑作をある“畏れ”をもって聴き始めたのだが、いつしか愉悦感に包まれ、癒されていた。ポリーニの芸術の歩みはここまで深められて来た・・・感慨無量というべきか、ポリーニの音楽を聴き続けてきた私には、本当に嬉しい貴重なCDのリリースだ。

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    KENT  |  福岡県  |  不明  |  2009年10月27日

    圧巻。彼の最近の録音では最高です。待望のバッハであり、期待は裏切られなかった。純度の高さ、完成度の高さには言葉を失ってしまう。厳しい音楽。求道者のそれですね。最近の彼のショパンに失望し、「一体この巨匠は何をやろうとしているのだろう」と思っていた。色気がないしね。ただ、ベートヴェンの作品にしろショパンの作品にしろ、バッハへのオマージュ的なものが多分にあるわけで、ポリーニの創造性はここに修練されていたのかな、などと考えているところです。第2巻もじっくり仕上げてほしい。

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  • ★★★★★ 

    mimi  |  兵庫県  |  不明  |  2009年10月22日

    Polliniがいかに、他の多くの音楽家と違うレベルにいるか、改めて実感させる演奏と思います。この平均律に何かを期待しても、裏切られる。情感、ロマンティシズム、厳格さ、新鮮さ、癒し...どれをとっても、この演奏は大したことはない。否、Polliniがここで、実現しようとしていることはそんなレベルではない、むしろ極力「何も付加しない」...言い換えれば徹底的に恣意性を排除して、Bachの音楽をあるがままに響かせることのみのようです。従って、平均律に対して先入観を排して、対峙した時に初めて聴き手にもその真価が判ってくる、おそらくこの演奏に最も近いのは、チェンバロによるLeonhardtの演奏で、両者は自己の恣意性をあまりにも厳格に排除して、結果その演奏の外見は限りなく何の変哲もなくみえる、という点で共通しているように思われます。もちろん、PolliniのそれはBachをモダン・ピアノで弾くという、永遠のジレンマを仮定とした上ですが、その代償としておよそモダン・ピアノで達成される極限的なピアニズムの世界が展開されます。Prelude Nr.2の開始が、ここまで濁り無くどの声部も明白なピアノ演奏は知りません。これに較べればAshkenazyすら、雑に聞こえる程。演奏の隅々まで神経を張り巡らし、どんな小さな曲でも彫琢を尽くして仕上げる集中力の尋常でない点で、Gouldの歴史的演奏に唯一匹敵すると思います。そう簡単に理解できる演奏ではありませんが、繰り返し聞けば聞くほどその真価がひたひたと迫ってくる、孤高の名演奏です。Polliniが現在の健康状態を保っているうちに、ぜひ第2巻の演奏を届けて欲しいですね。

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    サム  |  神奈川県  |  不明  |  2009年10月13日

    待ちに待ったポリーニのバッハ。(長年の)期待が大きすぎたせいか、最初に通しで聴いたときにはあまりにも自然体もしくは(当初は)即物的とも思える演奏に肩透かしの感じがあったが、スコアをよくよく眺めながら聴くと、まさしくバッハの書いた音符を寸分の狂いもなく誇張なく再現しているのがわかる。聴きこむほどに味わい深いバッハとなっていくこと請け合いである。きわめてクールでありながらも1曲ごとの性格が限界まで掘り起こされている。聴取者が演奏者の集中力についていくべき孤高の演奏と言える。ピアノで奏されるバッハとしては最上級に位置すべきものの登場。

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    サラリーマン  |  東京都  |  不明  |  2009年10月11日

    もう三〇年近く前にレコード芸術のエープリルフール特集で、ポリーニが平均律録音というのがあって以来、待ちに待っての登場です。拍のとり方が少し早いというか、前のめりという部分があり、勿論様式としてそう演奏しているのですが、前半の曲では少し戸惑いましたが、フーガの構造が複雑になればなるほど、音色は青白く輝くようですばらしい出来栄えです。最後の第24番のフーガはまさしくポリーニならではのすばらしい演奏になっています。

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  • ★★★★★ 

    ハリアー黒  |  東京都  |  不明  |  2009年10月10日

    演奏、録音共に申し分のない出来。60際にしてバッハに挑むだけのことはある。しなやかだけど軟らかいわけではないし、明快だけど硬直な感じはない。まさにそうあるべき「中庸」が音の中に潜んでいる。

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    yOhm  |  千葉県  |  不明  |  2009年10月08日

    ポリーニらしく正確で鮮やかなタッチであり、清潔かつ鮮烈な印象を受ける演奏。グルダやリヒテルなどのピアノによる平均率に肩を並べる名演だと思う。録音も含めてピアノの響きが素晴らしかった。所々で、グールドか?と思わせるような「声」部が聞こえるのは、ちょっと意外だった。

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  • ★★★★★ 

    ウルパパ  |  長野県  |  不明  |  2009年10月06日

    とうとうポリー二のバッハが聴ける!この嬉しさよ。平均律のピアノ演奏はこれまでグールド、リヒテル、ヒューイット、グルダなどを聴き、これ一番と思っていたのは冥府の世界・アファナシエフの演奏であった。このポリーニの演奏の印象は、澄みきった正確なタッチと気の利いた緩急そして研ぎすまされた清々しい音の刺繍(ししゅう)となり、きわめて静謐な世界にあることだ。とにかくみずみずしく美しい演奏である。また録音も極上で自分の部屋がバッハの音の清水に満たされ酔いしれた。是非、第2巻もリリースして欲しい。

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    AntiJASRAC  |  長野県  |  不明  |  2009年10月06日

    チェンバロのVERSIONを最近ずっと聴いてきましたが、ポリーニのピアノで聞くとバッハの時代にピアノがあったらこういう風に弾かれたいとバッハは思うような演奏です。すなわち、きわめて控え目で自然なのに情感が豊かでいつもかけておきたい演奏です。あったらいいなのポリーニの平均律!生きててよかった!!蛇足ながら、いつものコメント 輸入盤を買いましょう! 暴利の日本盤を買ってもアーティストには渡らないのだから!

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    カバポチ  |  神奈川県  |  不明  |  2009年10月03日

    こんなに素敵な「平均律」、今までにあっただろうか?どの曲も心の琴線に触れてきて目頭が熱くなってきてしまう。何度も繰り返して聴きたくなるし、その度に新しい発見がある。今年の「レコードアカデミー大賞」最有力候補ではなかろうか?

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